映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

「ターミナル」(2004)67番ゲートで生活する男!スピルバーグにこんな笑える作品があるとは!

WOWOWのスピルバーグ特集で放送されたものの1本。名作「プライベートライアン」(1998)と「インディジョーンズ」(2008)の間で作られたもの。 空港内に長期間にわたって足止めされてしまった男と、そこで働く人々の交流を描いたヒューマンドラマだという。…

「警官の血」(2022)警察組織の闇を暴く!みごとなエンタメ作品だ!

佐々木譲さんの同名警察小説を韓国でリメイク、警察組織の闇を描いたクライムサスペンス。韓国のクライムサスペンスに期待して観ることにしました。原作は未読です。 物語は、 高い検挙率を誇る広域捜査隊の敏腕刑事パク・ガンユンが、警官殺害事件の黒幕と…

「月」(2023)映像で見せられる狂気に耐えられなかった!なぜこうなった?

相模原障害者施設殺傷事件(2016)をモチーフにした作品。この事件はまだまだ生々しく記憶に残っている。何が描かれたかと出かけました。 原作:芥川賞作家の辺見庸さんの同名小説、未読です。 監督・脚本:「舟を編む」の石井裕也、撮影:鎌苅洋一、編集:…

「アンダーカレント」(2023)人生を楽にしてくれる!人は人に頼り迷惑を掛けて生きるんだ!

監督とキャストで観ることにしました! “アンダーカレント“とは底流、下層流。ここでは「心の奥底に流れる心象」。 原作:フランスを中心に海外でも人気を誇る豊田徹也さんの長編コミック「アンダーカレント」、未読です。 監督:「愛がなんだ」の今泉力哉、…

「福田村事件」(2023)リアルな状況不明下の群集心理。今だ未解決な差別!

数々の社会派ドキュメンタリー作品を手がけてきた森達也さんの初ドラマ劇映画作品。関東大震災直後の混乱の中で実際に起こった虐殺事件・福田村事件。 「福田事件」というのは聞いたことがないと、やっと当地での公開となりさっそくシネマクレールに出かけま…

「母性」(2022)“母性”とは一体何なのか!

原作はベストセラー作家・湊かなえさんの同名小説。未読です。戸田恵梨香さんと永野芽郁さんが母娘役を演じるミステリードラマ。監督が廣木隆一さんということで、少し心配もありましたが(笑)、WOWOWで鑑賞。 監督:廣木隆一、脚本:堀泉杏、撮影:鍋島淳裕…

「ハント」(2023)祖国を愛するが故の二人の情報部次長の壮絶な対決!

Netflixの大人気ドラマ「イカゲーム」で主人公を演じたイ・ジョンジェが脚本を手がけて自らメガホンを取った監督デビュー作。といってもNetflixを観ていないし、監督がどんな人か分からないが、1980年代の韓国となると全斗煥大統領の時代、これは面白そうだ…

「BAD LANDS バッド・ランズ」暴力に屈しない、圧巻の安藤サクラ!

尾道での「百円の恋」舞台挨拶で写真に写り込んでもらって以来の安藤サクラさんフアン。(笑)原田眞人監督との初タッグ作品ということで劇場に駆けつけました。(笑) 原作:直木賞作家・黒川博行の小説「勁草」(2015)、未読です。最近のオレオレ詐欺事件はこ…

「言の葉の庭」(2013)人生を長い間温めてくれる特別な一瞬(出会い)とは!

美しい絵!少年の初恋の感情が伝わる作品で何度でも観たくなる!! 「天気の子供」」(2019)のなかで、帆高と陽菜がホテルに泊まるシーン。このシーンについて監督は、「誰の人生にもそういう一瞬があるはず。その先の人生を長い間温めてくれる特別な一瞬、…

「ジョン・ウィック コンセクエンス」(2023)キアヌ・リーブスのアクション物語ってこんなに面白いの!

「ジョン・ウィック」シリーズのキアヌ・リーブスのアクションを見たいと公開初日劇場に駆けつけました。 シリーズを一度も観ていない!このアクション映画を観ていないのは恥だ!と、iMAXで見ることにしました。アクションも凄いが、なんといってもロケ地が…

「ミッドサマー」(2019)白夜の祭典に隠された惨劇!なぜ、この怖さ!

A24作品。長編デビュー作「ヘレディタリー 継承」で高評価を集めたアリ・アスター監督の第2作。劇場で鑑賞しましたが、終盤が掌握できなかった作品。パンフレットで掌握しようにも完売で、そのままにしておいた作品。WOWOWで鑑賞。 監督・脚本:アリ・アスタ…

「あのこと」(2022)中絶の苦しみ、男性が観る作品!

法律で中絶が禁止されていた1960年代フランスを舞台に、望まぬ妊娠をした大学生の12週間にわたる戦いを、主人公の目線で描いた作品。 2021年・第78回ベネチア国際映画祭の金獅子賞受賞作です。 今の日本では論ずる必要がないかもしれない。が、米国での反対…

「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」(2023)ポアロに異変、ホラー&ミステリー!

水の都ベネチアを見たい!とiMAXにしました! ケネス・ブラナーが監督・製作・主演を務めた「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に続くシリーズ第3弾ということで楽しみにしていました。 原作:クリスティの小説「ハロウィーン・パーティ」。未読で…

「ブラックアダム」(2022)リアリティがない、見慣れていると言うなかれ!なかなかの優れもの!

観る作品が見つからない!と探し、目に入ったのがこの作品。全編派手な格闘・戦闘シーンが続く。一体何の話かと2度目に挑戦。現代社会をおちょくるようなパロディーストーリーで結構面白い。(笑) 原作:シャザムの宿敵として登場したブラックアダムを主人公…

「パラレル・マザーズ」(2022)家族の血の繋がりで戦争の悲劇を描くとは!

病院であかちゃんを間違えられた母親の話?是枝監督の「そして父となる」(2013)と同じ設定ドラマだがスペインでどう描かれるのかと、監督はスペインの名匠ペドロ・アルモドバルと言われても全く分からず、WOWOWで観ました。(笑) スペイン・フランス合作映…

「もののけ姫」(1997)なぜこのタイトルなのかと再見しました!

ジプリ作品の中でも人気の作品。解説、感想が山ほどある。感想を書くと笑われるのではないかと尻込します。(笑) 物語はアシタカが呪い元を探し生きる勇気を得る旅物語と思うのですが、タイトルは「もののけ姫」になっている。キャッチコピーは「生きる」。よ…

「SHE SAID シー・セッド その名を暴け」(2022)真実は権力より強いと挑む女性記者の熱い戦い!

2022年度製作作品。映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインによる性的暴行を告発した2人の女性記者による回顧録を基に映画化した社会派ドラマ。#MeeToo運動のきっかけになった物語で、18年にジャーナリズムの権威であるピューリッツァー賞受賞の映画…

「大河への道」(2022)大河ドラマはどう作られるか!噺も面白いがキャストで魅せる作品だった!

現代を舞台に繰り広げられる大河ドラマ制作の行方と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描くドラマ。 原作が落語家の立川志の輔師匠でその“落ち”を観たい。キャストがすばらしく、時代劇なのに岸井ゆきのさんが出演している。(笑)ということでWOWOW…

「LAMB ラム」(2021)羊から産まれたタブー?とんでもない意義深い物語だった!

A24作品で第74回カンヌ国際映画祭(2021) ある視点部門受賞作。公開時話題になったことを覚えており、WOWOWで放送されるのを待っていました。やっと観ることができました。 アイスランドの田舎で暮らす羊飼いの夫婦が、羊から産まれた羊ではない何かを育て…

「春に散る」(2023)すばらしいボクシングシーン、一瞬を懸命に生きることのすばらしさを知る!

ボクシング映画。これを瀬々敬久監督が撮る!出演は佐藤浩市と横浜流星の共演、これに横浜流星と窪田正孝のボクシング対決、さらに27年ぶりの山口智子の映画出演。これは見逃せないと朝一番といっても1145分の上映に駆けつけました。(笑) ボクサー演じる流星…

「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)時代を取り込んだリアルなオカルト・ホラーだった!

オカルトホラーの先駆的作品。WOWOWで初鑑賞。 ロマン・ポランスキー監督を世に送り出し、オカルト・ホラーの元祖と言われる作品。これがカルト・ホラーと知って驚きました。怖くない!世の中はホラー化していると思いました!(笑) 監督・脚本:ロマン・ポラ…

「ONODA 一万夜を越えて」(2023)一つのことを信じ切った人間の恐ろしさ、凄まじさ!

WWⅡ末期、フィリピン・ルバング島に謀略工作員として派遣され、約30年後の1974年に51歳で日本に帰還した小野田寛郎さんと言えば、当時は大変な話題でした。 今ではこのことを知っている人もおそらく少ないし話題にもならない。 このような状況ななかで、本作…

「ひまわり」(1970)大ひまわり畑と美しくも哀しいテーマ曲が心に残り、平和を願わずにはいられない!

1970年のイタリア・フランス・ソビエト連邦・アメリカ合衆国の合作ドラマ。 イタリア、モスクワ、ウクライナでロケされ、WWⅡ戦争によって引き裂かれた夫婦の行く末を悲哀たっぷりに描いた作品です。 まさに今、ロシア・ウクライナ戦争の真っただ中、日本では…

「バービー」(2023)新たな玩具バービー世界を構築し、生きるとは何かを問う現代のお伽話!

「20センチュリー・ウーマン」に出演、「ストーリー・オブ・マイライフ」の監督グレタ・ガーウィグ。このふたつの作品は大好き。そしてマーゴット・ロビーの出演ということで、全く人形などで遊んだこともなく興味もなかったが本作を観ることにしました。 …

「リボルバー・リリー」(2023)綾瀬さんのアクションが素晴らしいが、それ以上に壮大な物語に驚き!

綾瀬はるかさん主演、監督は「リバーズエッジ」(2018)「窮鼠はチーズの夢を見る」(2020)等愛を描くことで定評のある行定勲さん。監督の描くアクション作品がどういうものかと劇場に駆けつけました。 原作はハードボイルド作の家長浦京さんの代表作「リボ…

「野球部に花束を」(2022)ブラックということなかれ!言えてる言葉が多い!

大谷翔平選手がホームランを打った日は元気が出て、その日一日が快適に過ごせます。しかし、エンゼルス残留が決まってからのエンゼルスの負けっぷりを見ていると大谷選手が可哀そうになります。本作を観て、「そうではない、負けるからこそこのチームで勝ち…

「別れる決心(再)」(2022)サスペンスフルな断禁愛の結末!何度も観たくなる面白さ!

刑事の男と容疑者となった女のロマンティックなサスペンス作品。1回の劇場鑑賞では気付かなかった、理解できなかったところのある作品で、WOWOWで放送された機会に見直してみました。 事件の謎解きの中に愛の物語が巧妙に仕組まれ、脚本・演出が面白く、何度…

「ミセス・ハリス、パリへ行く」(2022)家政婦だからの善意で、夢のドレスを手に入れる!

家政婦のおばちゃんが500ポンドもってクリスチャン・ディオールのドレスを買いにゆくという話。WOWOWで放映。シンプルな話の裏に何かあるなと観ることにしました。 家政婦という仕事は最高だ!と感じました! 原作:アメリカの人気作家ポール・ギャリコ…

「アイネクライネナハトムジーク」(2019) 結婚は出会いより、「会えてよかった」と愛する努力!

三浦春馬さんが亡くなって3年(2020年7月18日)、爽やかな笑顔を思い出してこの作品を選びました。 監督が恋愛ベタな若者を描いて評判の今泉力哉さんで(笑)、三浦さんの主演作品。今思えばもっとしっかり恋をさせてあげたかったと三浦さんご本人の性格が出た…

「キングダム 運命の炎」(2023)戦闘シーンだけでない!面白味に深みが増していた!

原泰久さんの人気漫画を実写映画化した大ヒット作「キングダム」シリーズの第3作。本作は、原作の中でも「キングダムの魂」と呼ばれる「紫夏編」と「馬陽の戦い」を一つにまとめた作品とのこと。原作未読です。予告どおり、百人衆の長になった真の成長ぶりを…