「エンド・ゲーム」を観て、「MCU」シリーズ作品に疎くいまだ感想が書けず、過去作品を観ています。(笑) 結論を知っているからこそ気付く、新しい発見があり楽しめます。
本作、サノスにより失われた人たちをどう取り戻すか。偶然にも量子の世界から戻ったスコット・ラング（アントマン）が「量子の世界に入れば過去に戻れる」と提案する「エンドゲーム」に直接絡む物語。
「アントマン」シリーズの第2作目、体長1.5センチにまで小さくなることができる異色のヒーロー、アントマンと、同じく伸縮自在な戦うヒロイン、ワスプの活躍を描くというもの。
ラストが秀逸、見逃せません！！
あらすじ：
元泥棒でバツイチのヒーロー、アントマンことスコット・ラングは、2年前にアベンジャーズの戦いに参加したことがきっかけで、いまはFBIの監視下に置かれ、自宅軟禁の日々を送っていた。
“あと3日”でFBIの監視から解放されるという日、スコットの前に、アントマンのスーツの開発者であるハンク・ピム博士と、博士の娘のホープ・ヴァン・ダインが現れ、2人が極秘に進めていたある計画に協力するよう要請される。そんな彼らの前に、ピム博士の研究技術を狙い、壁をすり抜ける謎の敵ゴーストが現れ……。
監督は前作と同じペイトン・リード。アントマン＝スコット・ラング役のポール・ラッド、今作からワスプとなり戦いに参加するホープ・ヴァン・ダイン役のエバンジェリン・リリー、ピム博士役のマイケル・ダグラスら前作の主要キャストが続投。ホープの母で先代ワスプとなるジャネット・ヴァン・ダイン役でミシェル・ファイファーが新たに参加。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アントマン%26ワスプ
前作でアントマンが身体を微小化させ量子世界に達し戻ってきたことに希望を見出したビム博士が、かって“シールド”で任務中に量子レベルにまで縮小して消えた妻ジャネットを取り戻す物語。
他作品に比べてテーマが小さく、ストーリーとしての面白さに劣る。これを補うように大変コミカルな作品になっている。
しかし、博士たちの行動を妨害するビランとして、ゴースト：エイヴァ（ハナ・ジョン＝カーメン）の「フェージング」現象で物質をすり抜けて行動できるというキャラクターには新しい面白さがある。
身体が縮小されたアントマンとワプスの戦闘能力が、前回よりも大幅に性能アップされ、さらに建物や車両など物体をも縮小化でき、研究所（ラボ）が微小化され携行できる。(笑) ということで物語の見どころは、ラボの争奪戦、身体・物質を縮小・拡大しての戦闘、カーチェイスです。
＊＊＊（ねたばれ）
「ソコヴィア協定」の賛否を巡って勃発した「アベンジャーズの内乱」で、協定に反発するキャプテン・アメリカに加担したスコットは、協定違反者として逮捕され、自宅に軟禁され、FBIの監視下にある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
ビム博士とホープもスコットの行動でFBIの監視下、密かに量子トンネル装置の改善を続けていた。量子トンネルがうまく臨界点に達したとき、謹慎中のスコットの脳が反応したらしく、ジャネットと幼いホープが隠れんぼしている夢を見る。これを聞いた博士とホープは間違いなくジャネットは生きていると、謹慎中のスコットに援助を求める。ジャネットと繋がったのはスコットの脳内ポズナー分子が量子もつれを起こしたせいらしい？？(笑)
研究を続けるために、
ホープは、量子トンネル完成に必要な部品調達のため闇市のディーラー：ソニー・バーチと交渉するが、持参したラボ（縮小したもの）を盗まれ、ワスプに変身してバーチの仲間と戦う。ワスプの戦い方が、縮小され羽根で飛んで相手を翻弄し、元の大きさに戻ってのキック、回し蹴りと実に見事。
ラボを取り戻すが、透明人間のようなゴースト：エイヴァがやって来てもって持って行かれる。
ピム博士はかって“シールド”で共に量子の研究をしていたビル・ホスター博士（ローレンス・フィッシュバーン）を訪ね、エイヴァの所在を知る方法を聞き出す。
ビム博士、ホープ、スコットがエイヴァを訪ねラボをとり返す。そこにやってきたホスター博士から「エイヴァはピム博士が“シールド”にいたころある不祥事で解雇した研究員の子供。その研究員は名誉回復にと危険な研究を続けトンネルを暴発させ、そこに居合わせたエイヴァが被ばくし、分子が不均衡となり常特殊スーツでフェージングを抑えている。これを和らげるにはジャネットの量子エネルギーが必要だ」と聞かされる。「それは出来ん！」と博士は拒否した。
ラボを持ち帰り、復元してトンネルを改善。スコットはこのエネルギーを浴びてジャネットとの交信に成功し居場所が明らかになった。ところが、昔の泥棒仲間のルイス（マイケル・ペーニャ）が、パーチに脅され自白剤を注射されて、ラボの居場所を喋っちゃった。(笑)
パーチはこの情報をFBIに流す。エイヴァにも漏れ、ここからラボを巡り三つ巴の追走劇が始まる。
博士はスーツをつけて自らトンネルを通て、妻ジャネットに会いに出かける。スコットとホープがこのラボを守り、ふたりを迎え入れることができるか？
一体、ラボは誰の手に渡るのか？サンフランシスコの街を駆け抜けるカーチェイス。自在変化に大きさを変えて戦うアントマン。
博士は妻を伴って帰還。車載トンネル装置を開発して、スコットがエイヴァのために量子世界へ「量子ヒーリング粒子」回収に行っての帰り、ピム博士らとの交信が途絶える。ビム博士らとトンネル装置は灰と消えていた。このエンデイングは秀逸です！
＊＊＊
