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「ガーディーアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014)お尋ね者がヒーローだ!

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「エンド・ゲーム」を観て、結果を知っているからこそ気付く、新しい発見があり楽しめます。
「エンドゲーム」の伏線のひとつが“パワーストーン“。この物語は、この“パワーストーン“の争奪を巡り、闇の人生を歩んできたキャラクターたちが心を通わせ強力なチームに育ち、銀河滅亡の危機を救うという宇宙SFもの。
奇想天外な生物体の出現や宇宙戦争が期待されますが、むしろ闇に落ちたキャラクターたちの生き様が、まるで現社会の裏側で懸命に生きているようで、感動させられます。ただものではないSFものです!

監督はジェームズ・ガン、脚本はガン、ニコール・パールマン、クリス・マッコイら。出演はクリス・プラット、デビッド・バウティスタ、ゾーイ・サルダナマイケル・ルーカーリー・ペイス、オフィリア・ラヴィボンド、グレン・クローズ、カレン・ギラン、ベニチオ・デル・トロブラッドリー・クーパーヴィン・ディーゼルらです。

あらすじ:
幼いころ宇宙人に連れ去られ宇宙海賊に育てられたピーター・クイルが、ある日、惑星モラグの廃墟で謎の球体「オーブ」を見つけ、盗み出すことに成功する。しかし、そのオーブは銀河を滅亡させるほどの力を宿したパワーストーンで、宇宙制覇の野望をもつサノスがその手下ロランに命じて探し求めていたものだった。

オーブを狙う者たちに追われ、凶悪犯だけが収容されるという銀河一危険なキルン収容所に入れられてしまったピーターは、そこで一緒になったロケット、グルート、ガモーラ、ドラックスと協力して脱獄。たまたま利害関係が一致しただけで信頼関係のない5人は、内輪もめを繰り返しながら連帯感が生まれ、ロランの野望「サンダー星の制覇」を砕くというもの。
                                
当初バラバラだったクイル、ロケット、グルート、ガモーラ、ドラックスが、ロランとの戦闘を通じて結ばれていくところが面白い。この5人のキャラクター、全員が犯罪歴のあるお尋ね者だが、その背景の生まれや育ちが酷すぎる。ところが、この酷なところに“善”な心があるところに泣かされます。特に、ロケットとグルート。なぜ“アライグマ”と“木片”の姿になったのか?自分の生い立ちを呪うロケットとそれを超越したグルート。現社会にある大きな偏見に立ち向かう姿を見る思いがする。おそらく、物言わぬグルートのフアンになるでしょうね!

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格闘、宇宙戦争について、
それぞれのキャラクターが、見たことのない武器で闘う様も面白い。が、ガモーラのしなやかな身体での格闘技がすばらしい。
宇宙戦争ということで派手な空中戦がしっかり描かれている。また、ロランの旗艦“ダーク・アスター号”がサンダー星に落ちていく映像はすばらしい。

***
キルン刑務所に投獄されて、
クイールたち、宇宙では相当名の知られた悪党のようで、周りの囚人が「殺せ!殺せ!」と騒ぐ。
その中のひとり、牢での先人ドラックスがガモーラを見て、「サノスの娘!ロナンに妻と娘を殺された」と襲い掛かるが、クイールの「ガモーラを生かしておけばロナンはやってくる」ということばでやめる。クイールの泥棒稼業で培った気の利いたかけ引きが役にたつ。(笑)

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ガモーラからオーブの威力を聞き、「ここに居ては殺される。外に出てオーブを売ろう」と牢破りを誘う。クイルは人工重力装置を切って、守衛がすべてが宙に浮く中を脱出する。なるほど宇宙SFものだというシーン。

オーブを売りに資源衛星ノーウェアのティヴァン の店、
ロケットとグルートが賭博場で賭けに嵌っている間に、ガモーラが「サノスは父ではない」と言い、クイルも母のことを話し、お互いの身の上ばなしでいい関係に。
テイヴァンとの売買交渉で「オーブは力のある者のみが使える。力のない者は焼き殺された」と説明。助手がオーブに触ると、その場の全員が吹っ飛ばされる。この威力に、ガモーラが「ロナンにオーブを取られたら危ない」とノバ軍に管理依頼することを提案するが、クイルは「金に換える」と主張し、ふたりは揉める。

そこに、ロナンが攻め込んできた。

ドラッグがチャンスとばかりにロナンに挑む。その隙にガモーラがオーブを持って採掘用小型宇宙ポッドで逃げるが、ネピュラが追う。ガモーラのポットが撃破され宇宙に放り出され、ストーンはネピュラにより回収された。
宇宙に漂うガモーラを救うため、クイルは小型宇宙ポッドから外に出て自分のマスクをガモーラに被せ漂流中のところをコンドウの旗艦エクレクター号に救出される。クイルは目覚めたガモーラに「君を見ていたら助けたいと思った!ヒーローになった気分だ!」と声を掛けた。自分を犠牲にしてもガモーラを助けたかった!

救出したコンドウが「ストーンがない」とクイルを責めるが、「俺を殺したら儲けを棒に振るぞ!一緒にロナンを攻めよう」というクイルのうまい誘いにコンドウがのる。(笑)

一方、ロナンはドラッグを倒し、脂桶に漬けて去って行った。ロナンはストーンを奪ったことをサノスに報告し、「自分がこれで宇宙を制する」と渡すことを断る。ネピュラは「サノスを倒すためなら!」とロナンを支持することを誓った。

グルートがドラッグを脂桶から引き揚げ、救った。これにロケットが「ロナンを呼び寄せたドラッグなんか放っておけ」と怒りを爆発させた。

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ロケットは元は人間だったが遺伝子改造されアライグマとなった身体を嘆く。一方、グルートの身体はロケット以上に無残な姿だが、これには大きな分けがあると思うが、すべてを受け入れたように「グルートだ!」以外何も言わない。ひたすら人を救おうとすることに泣けます。

5人はこれからどうするかを協議する。クイルが「俺は今、人を助けた。ロナンが数10億もの人を殺すのは許せん」と発言。ガモーラが「私が檻のなかで生きてきた。仲間となら一緒に死ねる」と言い、ドラッグ、グルート、最後にロケットが賛成した。全員命を投げ出す決心をした。

ロナンの旗艦“ダーク・アスター号”のサンダー星着陸の阻止のため、
ガーデアンズはノバ軍、ラベンジャーと共同作戦。ノバ軍がスター・ブラスター機の多数の編隊をダーク・アスター外壁にへばりつかせ、ダーク・スターの行動を制限し、ガーディアンズの作戦を援護する。ここでの空中戦闘描写がすばらしい。

ガーデイアンズは、ロケットが操縦するMシップでダーク・アースの“どてっぱら”に穴を開け、4人?がダーク号艦内侵入。ドラッグがコスラを刺し倒し、グレートの暴れっぷりが凄い。
ガモーラがネピュラを追い詰め「ともにロナンと戦おう」と手を差し伸べたが、ガモーラはこれを断り、宇宙に消えた。

ロナンがパワーを含んだコズミックハンマーを持って現れ、ガーデアンズが危機的な状況に陥った。そこにロケットがMシップによる特攻攻撃で突っ込み、窮地を救った。しかし、ロケットとドラッグが瀕死の重体に陥る。グルートが自分の命に代えて二人を生き返させた。

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地上に落ちたダーク・アースからロナンが現れ「サンダー星、その時が来た」とオーブをかざすが、これをクイルが握り、クイルの手にガモーラが、ドラッグが、ロケットが繋がりエネルギーを吸収して、その力でロナンを倒す。
ロナンから奪い返したオーブをノバ軍に保管してもらうことにして、ガーデイアンズは宇宙の旅に出た。
               
パワーストーン”を誰が持つことになるか?クイールとガモーラの恋の行方は?そしてガモーラとその義妹ネピュラの確執は?これからが楽しみになります。グルートの死が悲しいが、芽が出ている!
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キャスト:
スター・ロード/ピーター・クイル:クリス・プラット
ガモーラ:ゾーイ・サルダナ
ドラック:スデビッド・バウティスタ
グルート(声):ビン・ディーゼル
ロケット(声):ブラッドリー・クーパー
ロナン:リー・ペイス
ヨンドゥ:マイケル・ルーカー
ネビュラ:カレン・ギラン
コラス:ジャイモン・フンスー
ローマン:ジョン・C・ライリー
ラニ:ラエル:グレン・クローズ
コレクター:ベニチオ・デル・トロ
サノス:ジョシュ・ブローリン
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映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』予告編