テーマは“家族とはなにか”で、ピーター・クイルと父との葛藤にガーデイアンズの仲間が巻き込まれ、どんでもない“モンスター”と戦うという物語。
育ての親こそ真の親です!そして、グリードの後継ベビー・グルードが万引きするさまが可愛くって、「万引き家族」を凌いでいます。(笑)
もうひとつ、70年代のロックナンバーが要所で鳴り響き、作品に乗れます!
ここで描かれる宇宙は、奇想天外で、さすがと思わせてくれるものでとてもユニーク、マーベル作品のなかでTOPクラスの面白さではないでしょうか?
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の続編でシリーズ第2作。「MCU」シリーズとしては第15作品目。
監督・脚本は前作と同じジェームズ・ガン。キャストはクリス・プラット、ゾーイ・サルダナら前作からのキャスト陣に加え、ピーターの父エゴを演じるカート・ラッセルのほか、シルベスター・スタローンも参加。細部:
https://movies.yahoo.co.jp/movie/359505/credit/
物語は、
お尋ね者たちが成り行きで、銀河系の危機を救おうと編成したチーム「ガーディアンズ」。スター・ロードを自称するいい加減なリーダー、ピーター・クイルを筆頭に、美しき暗殺者のガモーラ、毒舌なアライグマのロケット、樹木型ヒューマノイドで25センチまで再生したベビー・グルート、マッチョな破壊王ドラックスの面々が、黄金の惑星・ソヴリンで小遣い稼ぎの仕事をしていたが、あることで高慢な指導者アイーシャを怒らせて追われ、惑星ベアハートに不時着する。そこにピーターの父親だという謎の男エゴが現れ、新たな危機に直面し、再び強大な敵と立ち向かうことになる。
あらすじ&感想
冒頭、1980年、母メレディス・クイルが身籠ったことを喜ぶ父・エゴのシーン。ピータークイルと父エゴの親子関係がテーマであることを暗示して物語が始まる。
それから34年後。ガーデアンズたちはソヴリン星で小銭稼ぎにアニュラクス・バッテリー関連施設の警備に従事していた。子供の怪獣と遊び踊るベビー・グルートが可愛い。そこに巨大な怪獣を出現、これをガモーラが斬り割く。その報酬を受け取りに王宮に。
そこで、電池を盗もうとして捉えられていたネピュラに会う。ちょっとした隙にロケットが電池を盗んでいた。(笑)
ネピュラを捕えたことで、彼女をサンダー星に連れ戻し稼ごうとミラノ号で出発。ベビー・グレートが“最強ミックスVOL.2”で踊り、らくちんな旅と思っていたが、ロケットがアニュラクス・バッテリー電源を盗んだことがバレて、ソヴリンの艦隊に追われる。
遠隔操縦のソヴリン軍との空中戦、量子小惑星帯の通過が傑作だ!
惑星ベアハートに不時着すと、ここに謎の宇宙船が現れて、クイルの父親エゴと名乗る男が「息子・クイルを自分の衛星・エゴに招待したい」という。まさかと思いつつもガモーラがハセルホフかも知れないというので、招待を受けることにした。
ネピュラの監視とサンダー号を修理するため、ロケットとベビー・グルートが残り、クイルはガモーラとドラックスを伴ってエゴの招待を受けることにした。
ここから、残ったロケットとベビー・クルート、招待されたクイルらのふたつの物語が始まる。
ガーディアンズに敗れたアイーシャは、コントラクシア星で遊んでいた海賊王ヨンドゥ・ウドンタ率いるラヴェジャーズを雇い、彼らがロケットとグルート、ネピュラを追う。グルート、ネピュラは捕まったが、追ってくるラベンジャーたちに地雷やステッカーディスクを仕掛けて闘うロケットの奮戦に大笑い!
ロケットとグルート、ネピュラを捕獲するがクイルを取り逃がしたことで、テイザー・フェイス一派が反旗を起こし、ヨンドゥに麻酔をかけ、ヤカの矢の操縦装置を取り上げて牢に閉じ込めた。ネピュラは自分の身体をテイザーに預け宇宙船を借り、ガモーラを追ってエゴの惑星に。
牢のなかのヨンドゥは、ベビー・グルートを使ってテイザーの側にあるヤカの矢の操縦装置を盗みだそうとする。が、ベビー・グルートとの意思疎通ができず
何度も何度も盗みを直す様に、大笑いです。
カヤの矢を取り戻したヨンドゥとテイザー一派との闘いは、新体操のリボン演技のように何でもかんでも絡めてやっつける。(笑)
勝利したヨンドゥがロケットとベビー・グルートを連れて、エゴ衛星に乗り込む。
エゴの惑星のクイル。エゴはセレスティアル“天人”と称し、数百万年かけて周囲の分子を操ることを覚えそこから徐々にそうを重ねこの星を作ったという。エゴの語る衛星の作り方に驚く。エゴに光を集めて形を創る技を教えられ、自分もそれができることでエゴが父であることを大いに喜ぶ。
ドラックスはエゴの付き人マンティスを、醜い君に惚れるなら本当の愛だと次第にふたりの距離がなくなっていく。(笑)
エゴ星にガモーラを追ってきたネピュラ。洞口に逃げ込むガモーラを宇宙船で追い詰めるネピュラの執念。(笑) 墜落したネピュラを救出するが、ネピュラはガモーラを攻撃し追い詰め「勝った!これで本当の姉になって欲しい」と懇願する。ふぃたりは本当の姉妹の関係に戻った。
サノスはネピュラを鍛えるためガモーラに勝つまで戦わせたが、ガモーラが決して勝を譲らず、ネピュラは目をくり抜かれ、脳みそを掻き出され、腕をひきちぎられていたのだった。
サノスは宇宙をきれいにするという大義のため強い娘になれと鍛えたが、結果は裏目にでたという、親の育て方を教えられます。
ドラックスがマンティスから、エゴが色々な惑星人に子供を産ませ連れ戻して殺したことを聞く。また、ガモーラとネピュラがこの遺骸を目の当たりにエゴを疑う。
エゴは宇宙を創り直すためにクイルが必要だと誘うが、母を見殺しにしてまでこの夢を追っていたことを知り、エゴを撃った。エゴがクイルのプレーヤーをぶっ壊し、エゴ惑星の心臓部に戻った。この世界感がおもしろい。
駆けつけたヨンドゥ、ロケット、ベビー・グルート、さらにドラッグス、マンティスが加わり、「エゴが宇宙を破壊する!」と闘いを挑む。そこにアーシャ指揮するソヴリン軍がアベンジャーズを追って来て襲いかかる。
ロケットが盗んだアニュラクス・バッテリーで時限爆弾を作り、ベビー・グルードに「左のスイッチを押してセットして来い」と言い聞かせ送り出す。健気にベビー・クルードがエゴ惑星の心臓部に近づきセットする。(笑)
クイルとエゴが対峙。強烈なエネルギーで襲い掛かるエゴの攻撃に必死に耐え、ベビー・グルートの仕掛けた爆薬の爆破でエゴが消え、クイルは宇宙に漂っていたが、ヨンドゥが現れ「お前の親父はあいつではない。いい息子を持てた」と自分のジェット・ロケットをクイルに着け、命を絶った。
かってクイルが地球からヨンドゥに連れ出されたが、エゴに渡さず育ててくれたことを思い、真の父親はヨンドゥだと感謝し、ヨンドゥがクイルのためにと地球で買い求めたZuneで「ファーザー・アンド・サン」を聞いて泣いた!!
ヨンドゥの死で、ガーデイアンズのメンバーのこころがひとつに、家族になった!
戦が終わり、ヨンドゥの宇宙葬が執り行われた。ここに全宇宙の海賊たちが駆けつけ盛大なものとなった。ここでの宇宙花火が凄い!スタカー・オゴルドがラヴェジャーズの再結成を決める。
葬儀後、アベンジャーズは新たな星を目指して宇宙の旅に。ネピュラはサノスを亡き者にすると去って行った。
まとめ:
クイルがヨンドゥを父と認め、亡くなった彼を偲びZuneを聞く姿には、涙です。すばらしい父と息子の物語でした。
そして、クイルはガモーラと踊る仲になり、ガモーラとネピュラが和解するという、後味のよい結末でした。が、・・・
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