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「レオン」(1994)完全版 CUT版で十分!

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「午前十時の映画祭10」で完全版(約20分の拡大)を観ることができました。
孤独な殺し屋と、家族をギャングに殺された少女が心を通わせていく物語。
銃乱射に恐怖し、ふたりが出会って心が通じ会う姿に笑って癒され、最後の銃撃戦での殺し屋の自爆に泣かされるという、愛の溢れた、アクションが楽しめる作品。 

見どころは、孤独な殺し屋のレオンを演じるジャン・レノと、家族を失い心に傷を負った少女マチルダを演じるナタリー・ポートマンの演技。特に当時12歳で、この作品が映画初出演というナタリーの演技は見事でした。

完全版では、レオンとマチルダがより深く、純粋な愛で結ばれていく過程が描かれ、ラストでレオンが自爆してでもマルチダ守る気持ちに心打たれます。

この作品について、ポートマンはあまりしゃべりたくないという気持ちを持っていると聞きます。決してこの作品に愛情がないわけではなく、大人になって見て、子供には見せたくないという気持ちではないかと想像します。

わたしは、このナタリーの気持ちを大切にしたいと思います。完全版を観なくてもこの作品は十分に楽しめます。

付加された映像は、
Ⅰマチルダが殺し屋の訓練を受ける
チルダが家族を殺され、レオンに拾ってもらい、仇討ちしたいと銃の基本を教わるシーン。殺しの仕事にレオンがひとりで出掛けるのが寂しいマチルダが、一緒に殺し屋が出来るようよう腕を磨き、プロの殺し屋として活躍するシーン。

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拳銃の分解結合、照準の仕方、引き金の引き方を丁寧に教えていて、素人の方にはとても参考になると思います。マチルダがプロの殺し屋になってからの銃の操作はスムースで見事、さすがプロになったなという感じが出ています。ナタリーはしっかり練習を積んだんだと思います。
米国の子供による銃事件が頻発する現状では、この描写は詳細過ぎるので、カットした方がよいと思います。こんなもの無くても十分楽しめます。

プロになってから何回かふたりは住所を変える必要性で、引っ越しを繰り返します。この時のふたりの引っ越し姿に、ふたりの関係がよく出ていて楽しい。

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Ⅱマチルダシャンパンを飲む
チルダがプロの殺し屋としてレビューし、うまく出来たとレノンとレストランでお祝い。「殺人者になれた。キスさせてレノン」とひと口飲み、レノンの殺し屋レビューは19才と知って、「私の勝ち!」と“がぶ”飲み。レノンは止めなかった。
日本と異なって、米国ではTVの酒CMはなかったと記憶しています。この程度のシーンなら酒でなくてもいい。「殺人者になれた」と喜ぶシーンもいらない。

Ⅲマチルダがレオンに初体験をしたいとお願いする
このシーンはスタンがレオンを殺しにやってきてラストでレオンが自爆するシーンの前シーン。
チルダがドレスアップして、レオンにミルクを飲ませ、「初体験をしたい!」と言い出す。ここではレオンが丁寧に理由を付けて断るシーンがあり、いつものようにレオンが椅子で寝ようとすると、マチルダが側に寝て欲しいと添え寝をしてもらう。ナタリーの表情がすばらしく、切ない音楽が流れます。
そして、次の日、レオンは壮絶な死を遂げる。
ふたりの気持ちがよくわかって、泣けるシーンですが、ナタリーが痛々しく見えました。“添え寝”で十分だと思います。

スタンとその配下、さらに警官隊が加わり、レオンひとりに銃撃戦を挑む。マチルダに「植木」と持たせて脱出させ、自分もうまく相手の銃撃をくぐり抜け脱出できたかと思われたが、その背後にスタンが拳銃を突き付ける。レオンは、手榴弾の安全ピンを抜き、「マチルダからのプレゼントだ」と渡すと、・・・・。この切なさに泣けます。
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映画「レオン 完全版」日本版劇場予告


Sting - Shape Of My Heart (with lyrics)