映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

「サーホー」(2020)ひとくちでは表現できない作品でした!

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このコロナ風邪騒動のなかで、明るい話題がよいと本作を選びました。びっくり仰天!大笑いの連続でした。しかしもう一度観るかと問われれば、断ります。(笑)

監督・脚本はインドの映画界期待の星だというスジート。撮影はマディ。アクションシーン担当に「トランスフォーマー」のケニー・ベイツが参加しています。なるほどと感ぜられる作品になっています。
出演者は「バーフバリ 王の凱旋」(2017)のプラバース。共演にシュラッダー・カプール、ニール・ニティン・ムケーシュ、チャンキー・バーンデー、シャッキー・シュロフ、マンディラ・ベーディーらです。男性俳優さんの顔の区別がつかないのに困りました(笑)そして女性が美しい!!

敏腕捜査官アショーク(ブラバース)が、犯罪シンジケートが関与する3億ドルの秘密を暴くために、シンジケートや窃盗のプロ、警察をも向こうに回して戦うというはなし。ネタばれしましたね!シンジケート内には対立があり、アショークは実はシンジケートの回し者。ややこしい話で、予想外の展開を見せ、ストーリーとしてはよく出来ています。

見せどころはクライム・アクション。このために「ミッション・インポシブル」「マドマックス」「アベンジャーズ」「トランスフォーマー」「ワンダーウーマン等々いくつもの作品オマージュがあり、なんでこのシーンがミュージカルになるのか分からないというか、そしてロケーションが突然ヨーロッパやアフリカに飛ぶという、インド映画の特性だそうですが、観たことのない作品でした。(笑) 

しかし、オマージュとは言えよくぞここまで作ったなと思いました!製作担当の3人が英国のMBA保持者だというのもインドらしい。

アクション、ミステリー、ミュージカル、ラブロマンスというあらゆるジャンヌが取り入れられ、たったⅠ本て何本もの映画を観たようになれる作品。美しい映像、ラブロマンス、そしてアメリカのようなアクション映画に憧れる、隠し金が再生可能エネルギーによる発電事業に使われるという、インドらしいと思いました。

あらすじ:
ある日、犯罪都市ワージー(架空)組織の頂点に君臨するロイ(シャッキー・シュロフ)が交通事故と見せかけて殺害された。組織内では実力者の1人であるデウラージ(チャンキー・バーンデー)がロイの後継の座を狙うが、ロイの息子も父を引き継ぎボスとして名乗りを上げる。
そんな中、200億ルピー相当の大規模な窃盗事件が発生。潜入捜査官アショークは女性警察官アムリタ(シュラッダー・カプール)らとともに事件の捜査を開始する。窃盗団を追う中で、アショークは裏組織が隠し持つ金庫の存在にたどり着く。アショークは如何にして金庫を手にいれるか、一体彼は何者か・・・。


映画『サーホー』予告編               *
ねたばれ:
冒頭、ロイが殺されるまでの経緯が、同じような顔つきの男たちが早口で、聞いたこともない言語で喋られ、ロイ財団内の人間関係や組織内の対立を十分につかめず、苦労しました。(笑)大切なオープン映像ですので張っておきます。映像が美しく、どこかで観たような映像です!


映画『サーホー』オープニング映像

ロイが亡くなって3週間後、ルンバイ警察が200億ルピー窃盗に絡む犯人を逮捕するが、その供述が傑作です!よく分からなかった。(笑)アムリタが「もっと正確に話なさい!」と促すくだり、シュラッダー・カプールの美しさに見惚れていました。(笑)

署長が「覆面に任せる」とアジョークに特命チームの編成を命じる。当のアジョークは、雨の中車でやってきて、傘をさして現場に乗り込むという高倉健さん風の、大暴れシーンを見せてくれます。そしてアムリタに出会い、一目惚れし、感の良い犯人予測をして驚かせます。(笑) とにかくかっこ良い!

ロイが亡くなり、ロイの息子だと名乗るヴィシュワクが「200億ルピーの行方を知っている。父を殺したやつをあぶり出して殺す!」と財団に乗り込んでくる。これまでの経緯から、後継者が自分だというデウラージ(チャンキー・バーンデー)は側近に「ロイを殺して200億ルピーを隠している」と説き、後継者争いが起きる。

特命チームのオペレーションルームで、200臆ルピー強盗の真犯人(ニール・ニティン・ムケーシュ)をモニターで追っていた。変装して外形では分からない、内面まで見て判断するというアジョーク。(笑)異変があるとホテルに急ぎ、・・・

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ダンスパーティに参加して派手に踊りだす。まるで「ララランド」です!長いシーンでした。(笑) ここでヴィシュワクを見たが、真犯人を発見できなかった。このトリックはよく考えられています。一緒にやってきた財団の法律顧問カルキ(マンディラ・ベーディー)は別行動をしていた。

バーで飲んでいて、署長から「窃盗のプロだという男に会った。面白い男でブラックボックスだというんだ。君が入手できればいいね」と聞かされる。(笑) こういうところも気にしないことです!

アショークは財団の車列がホテルから出るのを待って、これを追跡する。高速道路の渋滞に巻き込まれ、アショークはオートバイでカルキの搭乗車を襲う。ここでの財団とチームの撃ち合い、「シビルウォー」にあったように思います?

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この作品は全編にわたり、他外国作品のオマージュシーンが満載で、これが笑えます。(笑)

ここではブラックボックスを奪うことはできなかったが、アムリタの機転で、カルキに追跡センサーをくっ付けた成果で、ブラックボックスがロイヤル銀行に預けられたことが分かった。

署長が「よくやった」と褒めてくれたことで、アショークとアムリタはデートする仲になり、ここから残雪のある山岳リゾート地(スイス?)でのラブシーンがミュージカル仕立てで結構長く続きます。夢なんですかね!とても映像が美しいです!

ロイヤル銀行のブラックボックスを手に入れる際、財団」一味を引き入れて一網打尽にしようというアショークの計画を実行する。
計画どおり張り込んでいるところに財団がやってきた。これを襲うが、ブラックボックスを持ち逃げられる。チームと警察がこれを追う。すさましいカーアクションを見せてくれます。カルキの搭乗車が横転し、アムリタがこれに詰め寄ったところで、アショークが「女違いだ!」と警告したところを署長が見ていた。女はカルキだった、アショークの正体がばれた。

ここからアショークは財団に戻り、しばらく活動停止して、休暇を楽しむ。トム・クルーズ並みのパラグライダー降下やアブダビのリゾート地でド派手に遊ぶ。(笑)
一方治まらないのがアムリタ。アショークの隠れ屋にやってきて、拳銃を突き付ける。騒ぎを知った財団のやつらがそこに駆けつけ、撃ち合いになる。ここでの撃ち合い、兵器が凄い!(笑)

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アショークの「ブラックボックスを取り戻せる価値のある男」という一言で事態は収まり、アムリタとヨーロッパへの旅を楽しむ。フラミンゴのいる湖でのキスシーンなんぞ、ここはどこだ!(笑)

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このあとアショークは王サーホーとなり、警察、財団を相手にジェットマンとの対決、大型ビルの崩壊による生き埋め、ショベルカーとの対決、砂嵐の中での決闘、等々の見せ場を作っての激しいブラックボックスの争奪戦が描かれます。笑い、笑いでした。

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