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「D-デイ ノルマンディー1944」(2019)悪評ばかりではない!

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1944年6月6日は第2次世界大戦で連合軍がノルマンディー上陸作戦を開始した記念すべき日でした。ノルマンディー上陸作戦75周年記念作品と銘打った本作、いかなる作品かと観ることにしました。
作品案内に「B級戦争アクション」とありましたが、“なるほど!”と思える作品でした。(笑) 

ノルマンディー上陸作戦映画には「史上最大の作戦」(1962)、「プライベート・ライアン」(1998)という名作がありますから、これへの挑戦は敷居が高い。

この作品「プライベート・ライアン」を踏襲しているような作品でした。

監督は「オペレーション・ダンケルク」のN・ライオン。脚本:ジェフ・ミード、撮影:ダンテ・ヨア。
キャストはウェストン・ケイジ、チャック・リデル、ジェシー・コーヴ、ランディ・クートゥアらです。


その日、この男たちが、世界の運命を変えた/映画『D デイ ノルマンディー1944』DVD予告編

あらすじ:
もっとも苦戦したオック岬のドイツ軍コンクリート要塞を攻撃した米第2レンジャー大隊の物語です。

上陸24時間前に第1軍司令官ブラッドレー中将(チャック・リデル)から第2レンジャー大隊長ラダー中佐(ウェストン・ケイジ)は呼び出し、オック岬の30mの崖の台上に配備されたユタとオマハを射程とした要塞砲155mm砲6門のできるだけ速やかに破壊するよう命じた。

ラダー中佐は自艦に戻り作戦主任のライトル少佐(ランディ・クートゥア)に計画の見直しを命じるが、棄権であると反対。中佐は直ちにライトル少佐を更迭し、自らが特命隊長として任務にあたることにした。

航空機の爆撃・艦船からの艦砲射撃の支援下、1944年6月6日午前7時分、一斉に上陸開始した。

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大隊は敵の射撃を受けるなか、崖にとりつき、ロープ梯子を用いて30mの崖を登り始めるが困難を極めた。

オック岬台上に進出したが、すでに敵は後退、海岸堡に火砲はなかった。中佐は隊を2つに分け、残置兵を掃討しながら砲兵陣地を探し、敵中の内陸に突入してゆくが……。
               
ストーリーはとってもシンプル!戦闘アクションを見せるのが狙い?当時の戦闘の厳しさが感じられればいいという作品のようです。
戦闘は当時の記録フィルムを使い、小銃を主体とした戦闘を「戦争のはらわた」(1977)で用いた超スローモーション技法で描き、悲惨な戦場の雰囲気を伝えてくれます。

ラダー中佐は敵陣を破る度に、兵士に気勢を挙げさせ士気を鼓舞する。

この映画の見どころは、衛生兵が海岸付近の無残な戦闘を思い出しPTSDに苦しむシーンです。
ラダー中佐が「恐怖を断ち切れ!そうやって戦争を生き延びてきたんだ。任務に集中しろ!多くの兵士の命を預かっているんだ。沢山の兵が海岸で命を落とした。それは俺が背負う。俺はお前たちを導くことをやめない。命を奪い、命を救わなければならない。衛生兵は辛いが獅子の心を持て!お前ならやれる!」と激励し、涙を見せるシーンがあります。

この言葉は、おそらくこの作戦に参加した兵士たちにとって、戦闘をするための金言ではなかったのかと思います。

ラダー中佐がやたら気勢を挙げますが、彼もPTSDに悩まされていたのではないでしょうか。戦争の痛さがよく出ています。

ヘンリー・フォンダロバート・ライアンチャールズ・ブロンソン などが出演する大作「バルジ大作戦」(1966)よりも、戦争の痛さを感じるという点では、この作品の方が優れています。

部隊は155m砲を破壊し任務を達成して上陸作戦に大きく貢献しましたが、部隊の死傷者ほぼ50パーセントだったと言います。
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