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「ドクター・ドリトル」(2020吹替版) 

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コロナ感染状況が第3ステージに入った日、動物たちと遊ぶロバート・ダウニー・Jr.が楽しそうで、アベンジャーズと違った面を見て観ようと本作を選びました。

動物好きの少年が、怪我をしたリスを助けようとドリトル先生の家を訪れ、先生が動物の言葉を話すのにびっくりして、ぜひ助手になりたいと願い出て、病の女王陛下」を助けようと薬草を求めて、先生と動物たちと一緒にワクワクドキドキの鮒谷に出るというストーリー。

原作は100年間愛され続けてきたトーマス・シェパードの世界的ベストセラーで何度も映像化された小説。どのような楽しみ方をするのかなと期待しておりました。

ひと口で言うとアニメで始まり、実写、アニメで終わるという、CG技術を駆使したリアル感のある美しい「生きた絵本」という感じでした。“沢山の動物と遊ぶ”がテーマ。
宝探しの冒険、海賊との闘い、お医者さんごっこと幼いころの定番の遊びですから楽しかった(懐かしい)! ケチをつけるところは一杯ありますが、遊びの主体がゲーム時代に生きる子供たちには、こういう命を感じる作品は必要で、これで良いと思います。やさしい人をつくるにはこれが一番です。

動物が好きになって、万一怪我をしている動物をみつけたら治療してやろう、犬猫は最期まで面倒みるという気持ちになってくれると良いですね。

監督・脚本:スティーブン・ギャガン、撮影監督:ギレルモ・ナヴァロ、音楽:ダニー・エルフマン、製作にスーザン・ダウニーか関与しています!
主演はロバート・ダウニー・Jr.共演にハリー・コレット、カーメル・ラニアード、アントニオ・バンデラスマイケル・シーンジム・ブロードベントジェシー・バックリーらです。


『ドクター・ドリトル』本編映像/日本語吹替え版 <ドリトル先生の藤原啓治と犬のジップの斉藤壮馬が共演!>

あらすじ(ねたばれ):
ドリトル先生ロバート・ダウニー・Jr)はイギリスの名医。オウムのポリーに動物の言葉を教わり、さまざまな動物と話せるということで女王陛下(ジェシー・バックリー)から大きな庭園のある邸宅を賜り、妻リリーとともに病んだ動物たちと暮らしていたが、リリーが冒険に出て海に消え、それ以来門を閉じて人と交わらなくなった。ちょっと偏屈なドリトリ先生です。

そこに動物好きな少年スタビンズ少年(ハリー・コレット)が傷ついたリス・ケヴィンの治療に訪れた。庭園に入るとそこは広々とした動物園?不法侵入者として網を掛けられたが、女王陛下の病気を治して欲しいとやってきた侍従レディ・ローズ(カーメル・ラニアード)に出会って、一緒に屋敷に入ると先生の部屋はオモチャと動物たちで大騒ぎ!

先生は動物たちの手を借りてケヴィンの手術を行った。そして、ダチョウのプリンプトンの背に乗って、女王の枕元に急いだ。プリンピトンに乗って走るシーンはとても面白い。

宮殿では王立医師のマッドフライ(マイケル・シーン)による治療が行われていた。ドリトルが犬のジップを使って診断開始。「頭の中がハテナ?だ」と音を上げる。(笑) そこで、水槽の中に顔を突っ込んでタコのレオナに聞くとなんとお茶を飲んで倒れたという。アヒルのダブダブが薬草本を取り出し、ジップが「これだ!」と薬草“エデンの樹の実”を見つけた。

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ドクトルは足手纏いとスタビンズを残して動物たちと港に向かったが、「あなたは不思議な力がある」とポニーとキリンのベッツイが迎えに来た。スタビンズはベッツイの背中に乗って街を野を走り、橋から帆船目かけて飛び降りる。(笑)

宮殿では病で倒れた女王に代わって王冠を手にしようと企むバシリー卿(ジム・ブロードベント)が「ドクトルを戻すな!」と医師ドファライに追わせる。

ドリトルは亡き妻リリーが残した日記を手に入れ、“エデンの実”があるという伝説の島を見つけようとモンテベルデ島に向かっていた。

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航海で順調で、スタビンズは動物たちの言葉を沢山覚えた。が、マッドフライの艦隊が近付いていた。ドクトルは潜水具で海に入り、鯨に話して船を引かせて逃げたがロープが切れ追いつかれてしまった。

モンテベルデ島はリリーの父である暴君ラソーリ(アントニオ・バンデラス)が支配する島。ドリトルとスタビンズは変装して城に潜入、日記の所在場所について蟻とトンボのジェームスから情報収集。しかし、ドリトルは捕らえられてトラのバリーがいる檻のなかに。スタビンズも捕らえられたが、ラソーリーに気に入られ晩餐に招待された。

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スタビンズが晩餐会の最中に、ジェームスにメッセージを託して帆船から動物たちを呼び、ドリトルを救出。ここでは臆病だったゴリラのチーチーが大活躍でした。

宮殿にダイナマイトが仕組まれ晩餐会が混乱するなかで、スタビンズがリリーの日記を手にいれた。が、待伏せしていた医師マッドフライがこれを奪い、ドリトルの帆船を砲撃で沈没させ、伝説の島へ出航してしまった。海に落ちたプリンプトンを白くまのヨシが救助するという微笑ましいエピソードがありました。

動物たちが「リリーの日記を取り返そう!」とドリトルを励ます姿に、ラソーリが感動してボロ帆船を提供してくれた。

この船で、鯨をナビゲーターとして、マッドフライ艦船を追い、伝説の島に上陸。マッドフライ隊を避けて、険峻な崖路を伝って“洞窟に入った。エデンの樹の実が安置してあったが、病める巨竜が守っている。何でもかんでも食ったらしく腸に異常がある。(笑) ドリトルと動物たちが治療をして、エデンの樹の実を手にした。

ドリトルと動物たちが宮殿に帰還し、女王にエデンの実を与えると、女王は生き返って、感謝の言葉を述べるのでした。
                
感想:
物語がシンプルで分かり易いやすい。結末で仲間と一緒にいるときが幸せ、そして他の人を救うことが自分を救う唯一の道であるという、子供たちにはとても分かり易い教えでした。

しかし冒険物語でありながら、サスペンス感が不足し、さらにアクションがないところが残念でした。

動物と遊ぶ物語として、沢山の動物が登場するのは面白いのですが、キャラクターが多すぎてよくわからない。どの動物も悩みを持っていて、助け合うことで癒され成長していくところが見どころですが、それが薄くなってしまいました。
CG、動物のキャラクラーはよく出来ていますが、動作の縫いぐるみ感が残念でした。しかし、風景が美しくまた建物、室内の備品など美術が美しくすばらしかった。これですべて帳消しです!!

ロバート・ダウニー・Jr.のユーモアと子供好きの演技で引っ張った作品でした。
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声優:
ジョン・ドリトル:藤原啓治
スタビンズ :林卓
海賊王ラソーリ -:大塚明夫
マッドフライ:大塚芳忠
バッジリー卿 :森功至
ヴィクトリア女王瀬戸麻沙美
リリー:福原綾香
レディ・ローズ:遠藤璃菜