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「ジャングル・クルーズ」(2020)JUNGLE CRUISE

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ディズニーランドを代表する人気アトラクションの映画化ということで、この暑さをぶっ飛ばそうと、観てまいりました。

アマゾンの奥地に咲く永遠の命を手に出来ると言われる花“月の涙”を探す女性博士と彼女のジャングルガイドする船長の壮大な冒険旅を描くスペクタクルアドベンチャー

監督は「フライト・ゲーム」「ロスト・バケーション」のジャウマ・コレット=セラ脚本:マイケル・グリーン グレン・フィカーラ ジョン・レクア、撮影:フラビオ・ラビアーノ、編集:ジョエル・ネグロン、音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演者は主演に「ワイルド・スピードスーパーコンボ」のドウェイン・ジョンソン、共演にエミリー・ブラントエドガー・ラミレスポール・ジアマッティ、等ととても豪華です。

物語はディズニーランドのアトラクションシーンから始まり、実は全く観ていない(笑)、次第に秘花を求める探検物語に入り、大自然や現地住民との遭遇、同じように秘花を求める者たちとの闘いを通して不思議世界の体験やアクションを楽しむことになります。

船旅と水に関わる物語ですから水を浴びる感じで夏の今にはもってこいです。が、アマゾンの奥地ということで虫やワニと思っていたところが、呪われたジャングルということでやたら蛇の出番が多い。蛇の嫌いな人は避けた方がいいかも!(笑)

インディージョーンズ」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」っぽい作品で既視感がありますが、そこはドウェイン・ジョンソンエミリー・ブラントのアクションと笑いたっぷりのラブコメディーにもなっていて、テンポよく展開するので楽しめます。遠景のスペクタクル映像が特に楽しめました。難しいことは考えずに船に乗った気分で観たらいいでしょう!

物語の背景に女性への敬愛、LGBTQへの配慮というテーマが隠されているのもディズニーらしいと思いましたが、少しひつこ過ぎました。(笑) 永遠の命を授かる花を手にしてどうするかなと思っていましたが、身を挺して人を救う人を救うという結末に納得。そして不老不死の苦しみを見ることになりました。(笑)

テーマ性や会話の機微、キャラクターから、小さな子供さんには向いてないと思います。

感想(あらすじを追いながら):

1916年、第一次世界戦争の最中。植物博士のリリー・ホートン(エミリー・ブラント)とその弟マクレガー(ジャック・ホワイトホール)が冒険教会博物館?を訪ねるが、女性であるリリーは中に入れてもらえない。マクラガーが集まった冒険教会員に,自分の腕に書き込んだ姉の原稿を見ながら(笑)、アマゾンの伝説「月の涙」という不老不死に役立つ花の存在を話して、伝説ではなく実際に探検した形跡があると館の保管資料閲覧を申し出るが拒否される。さらに彼は説得を試みる。

これを見ていたリリーは資料室の鍵を解き、彼女は鍵師でもある、中に入って探検衣装に変装して「フォールス冒険の旅」の資料箱から“矢尻”を盗み出した。ところがそこに変装したドイツ皇帝の王子・ヨアヒム(ジェシー・プレモンス)が「軍隊には役立つ」と現れた。リリーはそこにあった槍を持って彼と戦い、窓から外に飛び逃げた。

才色兼備で運動神経抜群の女性学者・リリーと姉のために働くゼンダー、マクレガーの登場です。このオ-プニングシーンがラストでどう描かれるか?これがテーマです。

リリーとマクレガーは冒険のための船捜しをすると、ブラジルに行くことにしました。

ラ・キーチ号の船長

オンボロのラ・キーチ号。船長はフランク(ドウェイン・ジョンソン)という男で駄洒落好き!(笑) 「右に見えるのが花崗岩、といっても加工されてない」という程度の駄洒落。笑えない!でも隣の男性がゲラゲラ笑うんです。(笑)このあたりはアトラクションなんでしょうか。

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ワイルド・スピード」のドウェイン・ジョンソンの饒舌な駄洒落に驚きです!

列車で港についたリリーとマクレガー。さっそくアマゾン冒険につき合ってくれる船捜しを始めました。ニーロ(ポール・ジャマッティ)の店を訪ねると、なんとフランクと出会います。彼はニーロへの借金が払えず、ニーロが居ないことをいいことにして、小箱を目当てに忍び込んでいた。

バーでの値段交渉。なかなか折合わないが突然トラが飛び込んできてこれと戦うフランクの武勇に期待して契約した。実はトラはフランクが飼いならしたもので、トラとの格闘は芝居だった。(笑)

アマゾン奥地秘境への出発。

マクレガーがゼンダーらしく沢山の荷物を運び込む。が、フランクは酒を残して捨てる。フランクはニーロが現れたことで慌てて出航。リリーはヨアヒムの部下に追われていた。塔に逃げて、ここから出航したラ・キーチ号にロープを掛けて乗り移るというアクション。(笑)

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ヨアヒムが潜水艦で追ってきて、浮上してガットリング銃で、水中から魚雷で撃って来る。潜水艦とラ・キーチ号のシップアクション。(笑) ラ・キーチ号が急旋回でこれらを回避し、潜水艦が桟橋に乗り上げて行動不能に!(笑)

のんびりしたラ・キーチ号の船旅にアマゾンイルカが併進する。アマゾンにイルカがいたか?雄大アマゾン川沿いの風景が楽しい。

大滝に遭遇

川が左右に分岐。リリーの強い意見で右に舵を切った。船を停めてピラニア料理を喰った。リリーが「どれほどの人が救えるか?」と花の絵を描く。フランクはその絵を見て「大切な人がひとりいればいい。そこに君の世界がある」と言い添えた。何故この言葉がフランクから出る!

ヨアヒムたちは伝説の探検家アギーレの眠る洞窟を訪ね、水を与えて呼び起こし、“月の涙“を手にするための共闘を約束した。

なんと船が絶壁の滝に出た。あわや滝壺に落下と思ったが、フランクの巧みな舵取りで助かり、左の河川を遡上する。フランクはリリーの矢尻が欲しかった。トラに盗ませようとしたがトラが船酔いでダメだった。(笑)

船を停めて陸に上がり休むことにした。マクレガーは。すっかりフランクに懐き自分がゼンダーで姉が理解してくれるのでこの旅についてきたと打ち明けた。

一方、リリーがフランクの船室を調べるといろいろな雑誌や写真が出てきた。フランクに糺すと「あんたと同じ“月の涙”を探している」と白状した。そのとき、原住民が弓矢で襲ってきた!

原住民との出会い

酋長の尋問を受ける。皆がお面を着けていた。フランクが現地語で対応している。訳してもらうと「俺を捕えてふたりを開放してくれるよう頼んでいる」という。

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酋長が「矢尻を返してくれれば歓迎する」というので「矢尻は返すつもりだが、“月の花”を探させて欲しい」と頼むと「もうやめた!」と面を外す。全員女性たちだった。フランクと酋長は知った仲だとしって、リリーとマクレガーがフランクに一発食らわせた!(笑)

酋長から“月の涙“のある場所を聞いてリリーは、フランクは当てにならないとここからは自分ひとりで行くことにした。が、村がアギーレに襲われた。

アギーレの出現

髑髏から蛇が出現。次から次へと蛇が襲ってくる。そこに蛇と植物をまとった男が「400年待った!」と現れた。400年前に探検にやってきたアギーレ(エドガー・ラミレス)だった。アギーレたちが襲ってくる。フランクとリリーはアギーレたちと戦ったが、フランクは槍で刺され谷に捨てられ、リリーとマクレガーは原住民に助けられカヌーで川に逃げ、そこでフランクに出会って、刺さった槍を抜いた。

ヨアヒムが潜水艦でリリーたちを追っていた。

フランクは自分の過去を語った。「フランクはアギーレと一緒にアギーレの娘を生かすために“月の涙”を求めてここにきて病に倒れた際、原住民たちに“月の涙”で救われた。アギーレは“月の涙“を持ち帰ろうと「矢尻を渡せ!」と世話になった原住民を殺しかけたため、巨木の聖に呪いを掛けられてここに留められた。フランクはアギーレのやり方が嫌で、彼を刺して谷に投げて逃げた。「村を救って、ここを去ろう」と月の涙を探すためにジャングルクルーを作った」と言い、「”月の涙“を見つけたら自分の呪いを解き自ら死ぬ」と話すが、リリーは「ロンドンに行こう」と反対した。

“月の涙”の争奪戦

リリーとフランクがその場所に到着したが滝壺だった。酋長が教えてくれた「水を石に変える」の意味を探るため、フランクが潜ると水を抜くレバーを見つけたが、身体が大きすぎて近づけない。リリーなら手が届くと泳げないリリーを潜らせ、口移しに空気を送って、レバーを引かせると石作りの古都が現れた。

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ヨアヒムが潜水艦で駆け、「ドイツ勝利のために矢尻を渡せ!」と迫るが、フランクとリリーは船で洞窟に入り、矢尻に隠された宝石を壁に置くと巨木に咲く赤い花ビラが現れた。天空からの月の光が陰りだし、花ビラは散って枯れ、最後の“一枚の花びら”をリリーが手にした。ヨアヒムが「寄こせ!」と迫るが、フランクがこれを受け取り、守ってくれた。

そこにアギーレたちが襲い掛かってきた。フランクが花ビラをリリーに渡し「これが最後のクルーズだ!」とマクレガーとトラを船から降ろしてアギーレたちを目がけて突っ込んでいった。ヨアヒムが「殺してやる」とリリーに寄ってきたが、巨石が落ちでヨアヒムが下敷きとなり亡くなった。

フランクは船を壁に衝突させて大量の蔦を目覚めさせ、蔦がアギーレそしてフランクを包み込み、ふたりは化石となってしまった。

リリーは“一枚の花ビラ”をフランクの唇に含ませて去ろうとしていると、フランクの顔に光が戻ってきた。フランクは「ふたりこそ僕の世界だ!」とリリーにキスし抱き合った。身を投げ出してリリーを、村人を救ったフランクに命が与えられました。これこそがディズニーの「アナ雪」以来のテーマです。

冒険を終えて、

ロンドンに戻ってきたマクレガンが博物館で「生と死の境界が消えた400年前の探検者にも会い、冒険をしてきた。皆さんのためにならないと姉は丁重にお誘いを拒否しています。こんな冒険教会はクソだ!」と話した。

さて、りりーとフランクは新車でロンドンの街に楽しそうに出かけていった。生きるということは長く生きるのではなく「たったひとりの人に会うため」で良いのかもしれませんね!

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