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日曜劇場「日本沈没ー希望のひとー第1話」(2021)

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第1回「見えない敵と戦え」

伊豆半島のある島が沈没する」という予言が真実であったか?

 くしくも10月7日(木)東京、埼玉で震度5強の地震発生で首都圏の交通が混乱した直後の放送となり、興味を持って観て貰えたのではないではないでしょうか。😊

局挙げての作品。とても贅沢なスタッフ、キャストで見応えのある作品になっていました。

原作:SF作家小松左京さんの同名小説。ほぼ小松作品を踏襲していました。

スタッフ:

脚本:橋本裕志音楽:菅野祐悟演出:平野俊一土井裕泰、宮崎陽平、プロデューサー:東仲恵吾。

キャスト:

小栗旬松山ケンイチ、杏、ウエンツ瑛士与田祐希乃木坂46)、國村隼風吹ジュン、比嘉愛美、宮崎美子吉田鋼太郎(特別出演)、杉本哲太風間杜夫石橋蓮司仲村トオル香川照之ほか

あらすじ

冒頭、青い海中を泳ぐダイバーの映像から物始ります。映画「グラン・ブルー」を彷彿とさせます!

2023年、東京。東山総理(仲村トオル)は、世界環境会議で、地球物理学の権威である世良教授(國村隼)のもと、「2050年までにCO2をゼロにする。このために海底資源採掘事業「COMS<コムス>」海底地盤深くからエネルギー物質セルステイックを吸い上げる)計画を推進する」と宣言した。

官房長官の長沼周也(杉本哲太)が首相に応えるように、“未来の日本”を見据えて各省庁の優秀な若手官僚たちを集めた“日本未来推進会議”を立ち上げた。

そのメンバーに環境省の天海啓示(小栗旬)、経産省の常盤紘一(松山ケンイチ)も選ばれていた。ふたりは総理に「COMS<コムス>」計画を進めるために「グリーン・エネルギー」計画書を提出した。

天海は、自身の提案を通したいがために東山総理にすり寄り、同時に総理の抵抗勢力である政界のドン・里城副総理(石橋蓮司)をも懐柔しようとする。さらには、両者に顔が利く「生島自動車」会長兼経団連会長の生島誠(風間杜夫)のも近づいていった。

大量のセルステイックが吸い上げにより、房総沖の3つのプレートが重なる境界の滑り込みが早まり関東が沈没する(プレート境界のスロー・スリップ)と主張する地震学者の田所雄介博士(香川照之)の記事が話題になる。博士は東大地震研究所を首になり、現在は民間の環境ビジネス会社“Dプタンズ”で地震を研究している。

この記事で、一部の団体によるCOMS反対デモが発生、大きくなっていく恐れが出てきた。天海は田所博士と世良教授を交えた公聴会を開催し、事態収拾を図ろうとした。が、田所は一切耳を傾けず、「近い将来、伊豆沖で島が沈没する。その島の沈没は関東沈没の前兆になる」という不気味な予言を放ち、一向にデモは治まる機運がない。

ここからねたばれ(要注意)。

彼は田所の説を試すように常盤を誘って彼の持つヨットで伊豆半島の日乃出島付近をダイビングして、大きな乱流に巻き込まれる体験をした。

天海は昵懇のサンデー毎朝記者・椎名実梨(杏)を使って、大々的に田所の説を煽って内閣を動かし、房総沖で大々的に国立海洋開発機構所属の深海調査船で3000mでのスロースリップ痕跡を調べることになった。

この調査には田所博士、世良教授も搭乗し、現地で眼で視認するものだった。シロウリ貝やバクテリアマットを発見、熱水が噴出していてある地点で田所が「痕跡だ!」と声を上げたが、乗員の安藤が潜水急病で倒れたため、急遽調査は取りやめてしまった。

後日、天海は世良教授に呼ばれ、「根拠なない」と報告を受けた。総理もこの結果に満足しているということだった。この結果に天海は不吉な夢を見た。

調査の検討会。スリップデーター、映像を検討。田所博士は強く「痕跡を発見した!」と主張。世良教授は「データー、映像で確認できない」と否定した。参加者が全員が田所博士の発言を疑ったが、博士は一歩も引かない。世良教授の顔に困惑の表情が見えた。

天海は「いくら否定しても田所博士は主張し続ける。再調査してもいい。沈没しないと決定することに違和感があります。決定して良い訳がない!私は日本の未来の話をしたい」と発言し、世良教授や常盤から批判を浴びているところに「日之出島は消えている」というニュースが飛び込んできた。

感想:

”関東沈没”、予言は当たりましたね!😊

根拠はプレート境界のスロー・スリップ論阪神地震後さかんに出てきたものだったと記憶しています。小松左京さんの当時の最先端地震論“プレートテクトニクス”論の説得力には負けますね!ことが事だけにいい加減には描けない! 専門家の意見を聞きたい!

香川さんの狂気溢れる熱演で押し通した感じでした。(笑)でもこれ、マンネリですね!(笑)

しかし、ロケやVFXを用いた映像でリアリティを上げる努力が見えました!並みのドラマではなかった!

専門会議。反対者がひとりでもいたら、その案を大切にしたい!未知の問題にはこれが一番です!

原作はSF作家小松左京さんの同名小説。ほぼ小松作品を踏襲していますが、見どころはここからで、日本沈没に首相の決断は?国民はどう行動するかです。

多様性の時代、小松左京さんの小説を越えるものにして欲しい!この危機管理がどう描かれるかと楽しみにしています。

大変豪華な俳優陣ですが、首相に中村トオルさんというのは、副総理の石橋蓮司さんと対決させ、若い官僚の意見を取り入れ総理として大きく育っていくところが描かれるのでしょうが、ちょっと違和感を持ちました!

“日本の未来のために“若い官僚像をしっかり描いて欲しい。コロナ禍で未知の危機に直面しているだけに、面白いドラマだと思います!

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