映画史は勿論、この世の全てのアドベンチャー体験を過去のものへと変える、未来型シネマ・エクスペリアンスが貴方を待っている！エクスペリアンスを味合うと鑑賞です！(笑)
監督は「メッセージ」「ブレードランナー 2049」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。主要スタッフをオスカー常連で固めて、10190年の宇宙戦争を描いて見せてくれるという、「監督の史上最も大切な作品」とのこと。公開初日、朝一番に駆けつけました。😊
原作は「スターウオーズ」「風のナウシカ」「アバター」などの名作に多大なるインスピレーションを与えた言われるファランク・ハーバートの傑作小説。かつてデビッド・リンチ監督によって映画化もされたフランク・ハーバートのSF小説の古典を新たに映画化したSFスペクタクルアドベンチャー。
監督：ドゥニ・ヴィルヌーヴ、脚本：ジョン・スパイツ、ドゥニ・ビルヌーブ、エリック・ロス。撮影：「ローグワン スター・ウオーズ・ストリー」「バイス」のグレイグ・フレイザー、美術：「メッセージ」「ボーダーライン」のパトリス・バーメット、衣装：「レヴェナント」のジャクリーン・ウェスト、ロバート・モーガン。編集：「メッセージ」「ボーダーライン」「それでも夜は明ける」のジョー・ウォーカー、音楽：「ダークナイト」「ダンケルク」のハンスジャマーと、凄すぎます！！😊
出演者：
主演は「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメ。共演にレベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジェイソン・モモア、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド、デイヴ・バウティスタ、ゼンデイヤ。オオスカー俳優の羅列、解説していたら大変、これも凄いです。😊
ポール・アトレイデス（ティモシー・シャラメ）には、未来を視る能力があった。だがその能力の本当の意味を、まだ誰も知らない・・・。時は10190年、宇宙帝国の皇帝からの命令で、ポールとアトレイデス族は“砂の惑星デューン”へと移住する。ところがそれは恐るべきワナだった。今までデューンを治めてきた凶暴なハルコネン一家と皇帝が手を結び、民衆から敬愛勢力を拡げつつあるアトレイデス一族を一気に絶滅させようとしていたのだ。“砂の惑星“で父を殺されたポールは、一夜にして全宇宙から命を狙われる存在になってしまう。そこに現れる謎の先住民族フレメン。果たしてフレメンは敵か味方か？巨大生物サンドワームが襲い来るその星で、ポールは全宇宙に未来のために立ち上がるのだか・・・。
本作は2部作からなっているようです。いや3部作でもいいと思います！(笑)人名だけでもとても覚えられない、しかし出演者が名の知れた人たちだから大丈夫、物語は分かりやすい文脈になっていて、何も知らないでも大丈夫ですが、チラシがしっかりしているのでストーリーと主要キャステングを見ておくとよいと思います。
あらすじ
ポールは「アラキス星」の夢を見ていた。美しい砂漠で香料が採れる。皇帝の命令で原住民のフレメンに代わりカルコンネンが統治。次の統治者はだれなのかと。ポールの住むカラダン星は海と森のある星で美しい星だった。
母親ジェシカ（レベッカ・ファーガソン）に起こされて、皇帝の使者が父レト・アトレイデス侯爵（オスカー・アイザック）にアラキス移住を伝えにきた席に出るとは、すごい予知能力の持ち主。ここでのティモシー・シャラメは本当に子供、子供していて、ここからいろいろな体験を積み、「クウィザッツ・ハレラック」（超人的能力者）に覚醒していく姿が見どころです。聡明で美しい、それでいて剣の達人になるという彼にとっては初めての役ですね！
レトはこれを受け入れ、先遣隊として勇敢な戦士ダンカン（ジェイソン・モモア）、参謀のスフィル（スチーブン・マッキンリー・ヘキスンダーソン）がアラキスに向け発った。ポールはダンカンをとても慕っていて同行したかったが父が側に置きたがった。夢に出てきたフレメンの娘の話をダンカンに聴かせた。本隊が出発するまでに、ポールは戦術家ガーニー（ジョシュ・ブローリン）から剣術をしっかり学び取った。
ある日、教母（ベネ・ゲセリット）のモヒアム（シャーロット・ランプリング）がポールの王としての資質を調べにやってきた。「クウィザッツ・ハレラック」かもしれないと知って母ジェシカはそっと胸を撫でおろした。
そしてアトレイデス一族は大型でアラキスへ。軍隊が整然と整列してアトレイデス一家を栄誉礼で迎えるところは壮大ですね！こういう映像は好きです！
アラキスに到着したアトレイデス一族イブ」とは「リサーン・アル＝ガイブ」（フレメンの救世主の意）と盛大に歓迎されたが、この言葉な沢山出てくる、先発隊のスフィルが見せかけだ！と注意を促した。
オーニソプターという砂漠を飛ぶために翼面積を小さくした複数のローター（4枚）をばたつかせて飛ぶヘリコプター。これが恰好しいです！
帝国の監視官、20年にわたりアラキスの生態学を研究しているカインズ博士（シャロン・ダンカン＝ブルースター）の案内でオーソプターによる砂漠や石堂の街を眺め、輸出港などを見て回った。
レト侯爵はフレメンのリーダー・スティルガー（ハビエル・パルデム）の表敬訪問を受けた。ジェシカは現地女性からクリスナイフというナイフを受け取った。これは後に大きな役割をします。
ポールは寝室でハンター・シーカーという毒虫に襲われたが、彼はこれを手で握り潰した。しかし、一族のなかに強い緊張感が走った。ダンカンによればフェレメンは洞窟に住み、その数か数百万人ではないかという。
ある日、大型の採集機（クローラー）で香料を採取の様子を視察中に、その音で巨大な砂虫（サンドワーム）に襲われた。ポールは従業員を助けるためにヘリを降りて誘導中に香料の覚醒臭で気絶。ポールは「クウィザッツ・ハレラック」（超人的能力者）という声を聞いた！戦術家のガーニーが駆けつけ救ってくれ、間一髪でヘリに飛び乗った！
レト侯爵は「ガラクタの機具だ！減産だ！皇帝の罠だ！」とカインズ博士に抗議した。
ここからねたばれ（要注意です）
ポールは館に帰還し、医師のユエ（チャン・ユエン）の診断を受けた。「香料に犯されているが大丈夫だ！」という。母親ジェシカに「赤い岩場で娘に出会いキスした。それからやられて自分の死を見た！母上は妊娠している」と打ち明けると「生まれるはずがない」と否定された。
物語はどんどんミステリアスになっていきます！
夜の就寝時間。レトが「息子を守ってくれ」とジェシカに訴えていた。館の巨大な扉が開かれた。異様な空気が流れる！様子見にベッドを抜けだして、何者かに矢を撃たれ気を失っているところをユエ医師が発見したが、処置ができない。ユエ医師はハルコンネンに懐柔されていた！
皇帝がハウコンネンの要請を受けて直属戦闘部隊サーダカーが攻め込んできた。ガーニイが全宇宙船に退避を命じたが、間に合わなかった！燃え上がる宇宙船群！ダンカンがオーニソプターで果敢に闘った。
ユエ医師がレト侯爵をハルコンネン男爵の甥ラッパーン将軍（デイブ・ハウティスタ）のところに連れて行き、将軍に首を斬られて亡くなった。ハルコンネンはラッパーンから報告を受けて「生ぬるい！全滅させろ！」と指示を出しポールとジェシカを負わせた。
眠らされたポールとジェシカはオーニソプターで砂漠に連れ出され捨てられたが、荷物のなかにユエ医師からの伝言があり、ポールは父の死を知り父の王冠リングを受け取った。野営をして野ネズイを見た。ポールが香料を喫うとあの赤い岩場で会った娘の姿を見た。
砂漠を移動中に、ダンカンのオーニオプターに拾われ、カインズ博士の案内で洞窟にある生態研究所に移動した。フレメン流のつばを吐く挨拶を交わした。ポールは「フレメンを潰さないための夢がある。皇帝になればいいんだ」と博士に問うた！博士は「あなたを殺すためにここに連れてきた！」と言ったが・・。
そこにサーダカーの兵士たちが静かに天から降りてきた。ダンカンが敵の進入を阻止。ポールとジェシカは博士の案内でトンネルを使って外に出た。博士がサンバー（サウンドワームを呼ぶ器具）でサンドワームを呼び寄せた！これで敵を押えている間に、博士が準備してくれたオーニソプターをポールが操縦して脱出した。ここで博士は亡くなった。博士はフレメンだった。
敵のミサイルを交すために砂雲の中に突っ込んだ。ミサイル攻撃を避けたがヘリのブレード損傷で不時着。そこは岩山のある美しい砂漠だった！
放水スーツを着けて、サンドワームに気づかれない歩き方“砂歩き”でフレメンを探した。月夜の砂漠は一段と美しかった。実はフレメンにつけられていた！
スティルガーが「会ったことがあるぞ！」と現れた。夢に出てくる娘に出会った！名をチャニ（ゼンディア）という。チャニはカインズ博士から保水スーツを着こなすポールは救世主だと聞かされていた。
「ポールは救世主か？」と決闘で確かめられることになった。相手はフレメンの戦士ジャスミ。クリスナイフで、死を覚悟して決闘に臨んだ！ここでティモシー・シャラメが力強いアクションを見せてくれます。
勝利して“クヴィサッツ・ハテラック”と認められ、フレメン族の中に入って行った。
感想：
こんな複雑な物語をよくぞ映像化したなと感嘆です。いくつか「スターウオーズ」っぼいところもありますが、ファランク・ハーバートが描いた1965年の“未来に近い映像”ではないかと思います。「メッセージ」「ブレードランナー 2049」で見せてくれた憂いのある映像を、もっと深化させた映像に心打たれ、神話のような物語に引き込まれます。砂漠！砂漠！自然！が主人公でしたね！iMAXで観ると砂塵の粒が目に飛び込んでくるのではないでしょうか。
テーマは未来（メッセージ）、しかしその結末（メッセージ）を観ることはできませんでした。次作を今から楽しみにしています。ラストシーンで統治者たるものの最も大切な資質が示されたのはよかったですね！
戦闘シーン、アクションも楽しめました。特にオーニソプターの動きがリアルでしで、サンドワームの襲来に圧倒されました。アクションはサムライアクションで楽しめました。
誰かさんが言っていましたがティモシー・シャラメを瓶に詰めて持ち帰りたい！」。それほどに存在感のあるシャラメラでした。歌わないレベッカ・ファーガソン、美しくって芯があり、愛情溢れる母親。とても見応えがありました！
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