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「カオス・ウォーキング」(2021)まさか?やられた!という作品でした。

 

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スパイダーマン」シリーズで一躍有名になったトム・ホランドと、「スター・ウォーズ」シリーズでチャンスをつかんだデイジー・リドリーの共演で、宇宙もののSF作品ということで、ふたりの演技を観ようと飛びつきました。(笑)

まさか?やられた!という作品でした。

原作:パトリック・ネスによるSF小説「混沌(カオス)の叫び」3部作の第1部「心のナイフ」(2008)。未読です。

監督:「Mr.&Mrs.スミス」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のダグ・リーマン脚本:パトリック・ネス、「スパイダーマン:ホームカミング」のクリストファー・フォードの共同執筆、撮影:ゴジラ&コング」のベン・セレンシン、編集:ドク・クロッツァー。

出演者:トム・ホランド:トッド、デイジー・リドリーマッツ・ミケルセンデミアン・ビチル、シンシア・エリボ、ニック・ジョナス、デビッド・オイェロウォ、他。

西暦2257年、汚染した地球を旅立った人類は新たな星「ニュー・ワールド」にたどり着くが、その星では男たちの頭の中の考えや心の中の思いが「ノイズ」となってさらけ出されてしまい、女は死に絶えてしまう。ニュー・ワールドで生まれ育った青年トッド(トム・ホランド:トッド)は、一度も女性を見たことがなかったが、ある時、地球からやって来て墜落した宇宙船の生存者ヴァイオラデイジー・リドリー)と出会う。初めて見た女性のヴァイオラに恋心を抱くトッドは、ヴァイオラを利用しようとする首長のプレンティス(マッツ・ミケルセン)から彼女を守ろうと決意。逃避行の中で2人は、星に隠された驚くべき秘密を知り・・というSFアクションアドベンチャー作品・(はしがき)

ノイズとは人間が考え、空想し、望み、信じること。ノイズが曝け出された社会、この社会に込んできた少女とここに住む少年の逃避行、その行く末が描かれます。ノイズが曝け出すとどういうことかと、あらかじめイメージアップして臨んだ方が面白いと思います。

あらすじ:

ノイズをコントロールできるのは酋長ブのプレンティスのみ。両親を亡くし村で最年少のトッドは亡き母の知人ベン(デミアン・ビチル)に育てられていた。トッドはノイズのコントロー能力を持っており、プレンティスは自分の息子・ディヴィ(シンシア・エリボ)よりトッドを可愛がり、トッドとディヴィは犬猿の仲。村人たちと酋長は「我の円環は皆の円環」の関係にあった。

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牧師のアーロン(デビッド・オイェロウォ)が自分のノイズを神の声だと村民を説く。

ある日、この村に偵察用宇宙船が事故で落下。生き残ったのは少女のヴァイオラ。酋長の「女だ!」という言葉でトッドは「女」」を始めて見た。周りは集まってきた村人のノイズだらけ。タバコの煙が頭から出ている感じ!(笑)

プレンティスが尋問し、第2次入植者として4000名搭乗宇宙船がやってくることが分かった。ここには女が居ない、原人スパクルに殺されたと説明した。

息子のディヴィに監視を命じていたが、逃がしてしまった。

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ヴァイオラはベンの納屋に隠れていた。これを見つけたトッドの頭は大混乱。

村人も男が家探しにやってきた。ベンは「いいチャンンスだ!」とトッドに地図を暗記させ、ふたりをファープランチ村へ脱出させた。

ヴァイオラはオートバイで、トッドは馬で森林帯を走った!プレンティスはベンが吐いた情報で「宇宙船が来ると滅ばされる!」と捜索隊を編成してふたりを追ってくる。まるでスターウォーズの映像でした!(笑)

追われて崖から落ちで、ふたりは徒歩で村を目指した。トッドの妄想、ぶつぶつ喋りまくるが、“やりたい”なんかがあってもいいと思ったがなかった。(笑)

ここからねたばれ(要注意)

ここからは池での漁、食事・野営、湿地の通過、原人スパクルとの遭遇、滝下りとふたりのアドベンチャーが始ります

食事・野営で、ヴァイオラが「親を失って孤独だ」と話したことで、ふたりの気持ちが近づいていく。キスしてもらって名前を聞き“ヴァイオラ”“ヴァイオラ”とノイズを出汁ながら歩くトッド。(笑)

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片腕のない原人スパクルの攻撃。ヴァイオラの「殺さないで!」の声で去っていた。プレンティスの「女は原人に殺された」というのは本当か?となります。

ふたりはファープランチ村に辿りついた。そこは男女子供がいる村で、牧場や果樹園がある裕福な村。酋長は女性のヒルディ(シンシア・エリボ)だった。男たちが「プレンティス村からきたやつは縛り首だ!」という。何があったか?

ヒルディは宿舎を準備して休ませてくれた。ここトッドは母の手帳を見つけ、字が読めないので、ヴァイオラに読んでもらった。母はプレンティスに殺されたことが分かった。

ヴァイオラが宇宙船に連絡したいとヒルディに聞くと、自分たちが乗ってきた宇宙船ヘイブンから交信できるかもしれないと教えてくれた。ふたりは廃止になったモノレールの橋桁に上り密林内を探すと、ヘイブンの残骸を見つけた。

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プレンティスたちが追って来た。トッドとヴェルファイアは部屋を密かに抜け出しヘイブンへ走った。

ヘイブンに着き無線装置は分かったが、アンテナが故障していた。これを修理中にプレンティス等が追って来た。

トッドが修理を終え、プレンティスに向かって、母親のノイズを発した。プレンティスは傷ついた多くの女たちに襲われ、ヘイブンの船底に堕ちて行った。

トッドが目覚めたのは宇宙船に中だった。

感想:

観終わって、これは1860年代の西部劇だと思った。まさか2257年が1860年の世界になっていたとは驚きました。(笑)人類が未来、ある衛星に立って、技術を失ったらこうなるぞ!というSF、やられた!という物語でした。

プレンティス村に女がいない理由、プレンティスが独裁者となるために女性を殺し、ノイズを活用して男たちを支配した。ところが皮肉にも女性が現れ、惚れた男のノイズで殺されるという結末。テーマはよくわからなかったが、ノイズは現代社会のSNSに通じるところがあり、これへの警告と捉えてみました。

トム・ホランドデイジー・リドリーのボーイミーツガール、これ最高でした!ラストでリドリーが輝いていました!

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