映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

日曜劇場「日本沈没-希望のひと―第8回」

f:id:matusima745:20211208093459p:plain

第8回「閉ざされた世界への扉」

あらすじ:

アメリカの会見を受けて、中国は日本政府との移民交渉を完全に遮断。そして、世界各国も中国の動きに同調し、もはや世界との移民交渉の窓口は閉じられた。

また、日本沈没という情報が全世界に知れ渡り、日本国内でも政府や東山総理(仲村トオル)に対しての怒りやデモは日増しに高まっていた。

そんな中、中国に再度交渉しに行った日本政府は、「常盤医療を含む日本の有名企業5社を譲って欲しい」という到底受け入れられない条件を突きつけられた。

f:id:matusima745:20211208093535p:plain

天海(小栗旬)と常盤(松山ケンイチ)は、何とか移民交渉を進めるためにと、常盤の親父・統一郎(小野武彦)に常盤グループの中国移転を交渉するが、「カナダと交渉を進めている。政府は何も考えていない。従業員には先の人生がある」と断られた。

政府に対するデモ、それに企業からも協力が得られないという八方塞がりの中で、田所博士(香川照之)から「日本沈没はいつ起きてもおかしくないが、全国一斉にではない。北海道は2か月程度後だろう」と聞かされた。

ここからねたばれ

椎名(杏)に呼び掛けで、天海と常盤が居酒屋に。そこで「日本は沈む!」と暴れる男を鎮めようとした常盤が額に受傷を負った。「皆な不安で人間関係はバラバラの世情」という椎名。こんな中で、店の看板娘・愛(与田祐希)が「こんな和食食べられなくなるよ」と料理を勧め,「外国へは差別ないところへ、皆で行けたらいい!」と話し掛けた。

天海は愛の話をヒントに「関東沈没復興のグリーンシティ構想を応用して、各国にジャパンタウンを建設する」(ジャパンタウン構想)という打開策を思いついた。

天海は東総理に中国から要求された5企業の移転先に「ジャパンタウン」構想で町をつくり、他国へもジャパンタウンをつくり、これらが結ばれて未来日本が作れる希望になる。中国にとっても未来ビジョンに繋がる」と提案した。里城副首相(石橋蓮司)が「誰が中国に行くんだ、俺はダメだ!」と拒否した。これに天海は楊錦黎元国家主席からの別ルートを通じての交渉を提案した。首相が「日本を救ってください、お願いします!」と永寧に頭を下げたことで、里城が引き受けた。

天海と里城は中国・桂林に渡り、楊元国家主席と会談。

限られた人数で10分間の会談だった。天野が簡潔に「ジャパンタウン」構想を提案した。これに対して、楊元国家主席は通訳秘書(馬淵優佳)を介して、「移住した日本人は中国人になれるか?」と問うてきた。天海は「もちろん、我々は中国の長い歴史と文化に大いなる敬意を抱いております。しかし、日本人として捨てられないものもあります。中国人になれる、とは簡単にはお約束できません」と回答した。

f:id:matusima745:20211208093614p:plain

楊元国家主席は40年前に里城が日本の企業団を中国に連れてきた時の写真を出し、「あの時の恩義を返したい。国への誇りは我々も同じ。熱意は受け止めました。あなたたちの思いは責任を持って劉国家主席に伝える」と約束した。

政府攻撃デモの中で、回答期日を過ぎても回答がない。今か今かと北京からの回答を待っていた。そこに里城が「やりました!」と駆け込んできた。中国政府からの回答はジャパンタウンを建設して1000万人受け入れるというもの。里城と東山は「やりましたよ、総理」「ありがとうございました!」、常盤と天海は「やったな、啓示」「ああ!」と固く抱き合った。

中国がジャパン都市の建設を発表。アメリカもこれに追随することになった。

フィリッピン、モンゴル、インドネシア等からも受け入れを発表、2200万人の移民が決まった。

首都機能が北海道に移転することになり、天海は小樽移動を田所博士に伝えた。

総理の指示で、日本未来開発会議で移民構想の検討に入った。個人・家族単位で抽選、若者優先、受刑者の移転?等々意見が続出。「まだまだ現実に向き合ってない」と論議を進めることにした。配分方法などがTVで取り上げられ始めた。

天海は久しぶりに宇和島の母親に電話し「一緒に移住しようか」と問うと「老人だ、もういい」と断ってきた。(笑)

天海が椎名に会い、「母は断った」と話すと「わたしはおひとりコース」と涙を見せた。天海はそっと抱いてやった。

椎名が「会社に作ってもらった」と会社ビルの壁に備え付けた大型ディスプレイに、各国からの「日本人歓迎メッセージ」を写し出して見せた。

そのとき、椎名のスマートフォンに不穏なニュース速報が入ってきた。「東山首相滞在のホテルで爆破事件が発生 テロの可能性もある。世良元教授(國村隼)も同席。2人は東京都内の病院に搬送中」というもの。天海は呆然と立ち尽くすしかなかった。

感想:

今回は不可能だと思っていた中国への移民が決まり、この動きが世界に広がっていったことで、希望が見える展開となってきました!

中国と再交渉するというのが、意外だった!

期待したアメリカによる移民説得が困難と見て、再度中国に背を低くしての再挑戦。うまい戦術だったと思います。しかし、ねた本が山崎豊子さんの大地の子にあります。この当時と同じ恩義が残っていれば“あり”の話ですが、その可能性は少ないでしょう。

そんなことより、国家主席の「移住した日本人は中国人になれるか?」に対する天海は回答がよかった。ジャパンタウン、本当にこれが相手国に喜ばれるか?将来の日本人にとって国際人としての度量が問われるところでしょう。

いよいよ日本脱出です

来週12日、最終回(第9話)。69分拡大の2時間3分スペシャル(後9・00~11・03)です。

                                   ****