ミラ・ジョボビッチ主演で大ヒットした映画「バイオハザード」シリーズ。2002年に始まって2016年までに6作品が製作され、主人公アリスとアンブレラ社の戦いは終結。そこで主人公を変えて、「バイオハザード」の原点に描くというもの。
全くゲームのことも実写作品も知らない私にとっては、これが初めての「バイオハザード」物語です。
原作：biohazard HD REMASTER、BIOHAZARD RE-2の２作品。
監督・脚本：「海底47m」シリーズのヨハネス・ロバーツが監督。申し訳ないないですが面白くなかった。撮影：マキシム・アレクサンドル、美術：ジェニファー・スペンス、音楽：マーク・コーベン。
出演者：カヤ・スコデラーリオ、ハナ・ジョン＝カーメン、ロビー・アメル、トム・ホッパー、バン・ジョーギア、ドナル・ローグ、ニール・マクドノー、他。
あらすじ：
アメリカ合衆国中西部に位置するラクーンシティ。自然豊かなこの街の郊外に以前は製薬会社アンブレラ社の工場が存在したが、今はそのほとんどの工場は移転してしまっている。このアンブレラ社が秘密裏に研究開発を進めていた“何か”が街の住民たちに大きな健康被害を与えているとのメッセージを受け取ったクレア（カヤ・スコデラーリオ）。
ラクーンシティの施設で育ったクレアはその真実を突き止めるべくR.P.Dラクーン市警で特殊部隊S.T.A.R.Sの隊員である兄クリス（ロビー・アメル）の基を訪ねる。クレアにこの事実を訴えるも「お前は昔から陰謀論を持ち出すが、でたらめだ」と取り合ってくれない。しかし、その時、街中に大音響のサイレンが鳴り響く。
アンブレラ社から住民に自宅で待機するよう警告が発せられた。クリスは急ぎ署に出向き、S.T.A.R.Sの隊員であるジル（ハナ・ジョン＝カーメン）、ウェスカー（トム・ホッパー）とともに、郊外にあるスパンサー邸で消息を絶った同胞を捜索するため、ヘリコプターで出動する。
一方クレアはクリスを追いかけR,P,Dに。しかし、すでに住民達には身体に変化が起き始めていた。その皮膚は腐乱し、口や目から血液が流れ落ち、死体のような状態であるにも関わらず、人肉を欲し彷徨うゾンビと化していた。スペンサー邸ではクリス達の壮絶なサバイバルが繰り広げられ、R,P,D内でも、クレアそして新人警官のレオン（アバン・ジョーギア）にゾンビ達が襲い掛かる。生き残るには、逃げるしかない。この街から。・・・（チラシ引用！）
このチラシよくできています！ここからはゾンビを撃って、撃って、撃ちまくる作品でした。(笑) ミラ・ジョボビッチ主演作品はアクションが売りであっただけに、本作は原作に立ち戻って“ホラーを売りに”と作られたとのこと。恐怖の人間心理は描かれたか？という視点から観ることにしました。その答えは・・・・。
感想（ねたばれあり：注意）：
クレアは寝ていて、「何かがいる！」気配で起きるが、一緒に寝ている子が「何もない」という。夢なのか、念波なのか、昔保護院にいた時の記憶に繋がる！「あなたは必ず守ります！」という少女・リサとの出会い。
兄クリオにこの異変を伝えようと、タンクローリー車をヒッチハイクして、ラクーンシティに急いだ。雨の中の走行。何かにぶつかった！大音響！これには驚いた！(笑)下車して調べると人を撥ねていた。流れる血液を犬が舐めている。街まで運搬しようと毛布を準備していると遺体が消えている。
そのころR,P.D（ラクーン市警）では、「遺体が出た」と２名の警官を派遣していた。控えのクルーが新人警官・レオンを「訓練中に仲間を撃ったやつか？」といびっていた。
兄の家に着いたクレア。アンブレラ社の陰謀を語る男の証言テープを見せるが全く取り合わない。クリオは出勤してしまった。
アンブレラ社Gウイルス開発最高責任者パーキンの家族は、パーキンの「モンスターを見た！黄色の大きな歯だ！ここを出る！」と妻と長女に支度を命じた。
大きなサイレン音。「退避せよ！」。
クレアが「兄はなんであんなに強いのか」と水道水を調べていると、そこのウインドに血で「かゆい！」と文字を書き、眼から血液が流れている。クレアは外に出て兄のオートバイでR,P,Dに急ぐ。途中でパーキンの車に出会い「保護院に連れて行った男だ！」と思い出す。
ここまでで、アンブレラ社で何が行われ、ゾンビ化はどのように進むのかなど、バイオハザードの恐怖の原点がしっかり描かれているのでしょうが、私にはさっぱりわからない！(笑)
R,P,D警察署長のブライアン・アイアンズ（ドナル・ローグ）が派遣したふたりの警察官から連絡がないとS.T,A,R,S隊長・ウェスカーにヘリによる隊員4名での“スパンサー邸”出動を命じた。スペンサーはアンブレラス社創業者。
ウェスカーが出動するため自分のロッカーを開けると「AM0600ラクーン市は爆破される」というポケベルのメモが置かれていた。ウェスカーが全員に告げることなく出発？
AM0100、残留のレオンが眠っていた！呑気なやつだ。そこに横転して爆破したタンクローリーの火炎がR,P,Dに降りかかる。署長はレオンに消化を命じて外出するという、何を考えているのかわからない署長だった。(笑)
外出したものの署長は市街がロックダウンされ、警察署の駐車場に戻ってきた。そこでゾンビ犬に襲われる！大勢のゾンビが押し寄せてきた。
ヘリのS.T.A.R.S隊員4名、森林内にパトカーを発見し、着陸して捜索。そこでゾンビと遭遇。これをジルが射殺した。
AM0200、4人はスペンサー邸に侵入。いきなり人間を喰うゾンビに遭遇。ウェスカーが処理した。ここからは迷路のようなスペンサー邸をウェスカーとジル、クリスと警察官のふたつのチームに分かれて捜索を開始する。
R,P,Dに殺気づいた市民が押し寄せる。すでにゾンビ化している。レオンは署の正門を封鎖したが、次から次へと押しかけてくる。ここにクラレが到着。レオンに防弾衣を装着させ？戦闘準備完了。ところが弾がない、地下武器庫で弾薬補給。
ここからスペンサー邸内の2グループの戦い、R,P,D内の対ゾンビ戦が始まる。
R,P,Dチーム：
レオンが牢の男を開放しようとしてゾンビに襲われる。この男が「Gウイルスは遺伝子改変して恐ろしい人間を作る」と喚く。
押しかけてきた大量のゾンビに３人で対応する。が、追いこまれ、扉を開いて秘密の連絡路を伝って養護園に移動した。ここでリサに出会った。リサは皮で紡ぎ合わせた人間のお面のような顔。右目しか見えず、顔の全貌は明らかでない。服はボロボロでかせを付けられていた。
アイアンズ署長はリッカー（ゾンビ）によって殺害された。が、リサがリッカーを殺害し、扉の鍵を渡してクレアとレオンを逃がした。クレアは資料室に逃げ込み、ここで人体実験の犠牲者のアルバムを見た。自分が実験されそうになったことを思い出しレオンに話した。アシュフオード家の写真集もあった。
ウェスカーチーム：不明警官のひとりを発見し手当をした。がこれがゾンビ化、襲ってくる。ふたりはピアノのある部屋に移動。ウェスカーがピアノを弾くと、そこに閃光とともにヘリが侵入して爆発！ジルの「逃げて！」の叫びでウェスカーは命拾い。このあとウェスカーは「アンブレラの黒いものを暴露する」と別行動をとる。
クリスチーム：
AM0423、クリスは相棒を失い、ゾンビに追い詰められ、暗い廊下をローソクの明かりを頼りに移動中、ジルに出会った。
ウェスカーが実験室に現れた。そこにはパーキン一家が居た。娘の治療中だった。ウェスカーはパーキンとGウイルスの争奪をめぐって争い、両者とも傷ついていってた。ジルが駆け込み、「逃げよう！」と誘うと「アンブレラは崩壊する！列車に乗って逃げろ！」と指示した。
そこにクリスとクレアが駆けつけた。ウェスカーがクリスに「ごめん！許せ！」と謝罪し、亡くなった？
パーキンがG生物になってクリスを襲ってきて格闘となった。ジルが射殺した。
AM0555、列車に乗って脱出。そこにひとりの子供が乗っていた。誰？分からない。
AM0600地底が大爆発。列車が停止した。そこにマンモスが出現。レオンがバズーガーでこれを撃破！
まとめ：
ゲームをやらない私にはきつかった！何が何だか当初分からなかった。せっかく丁寧に環境異変、人のゾンビ化が描かれていたのでしょうが、分からなかった！ゾンビを撃って、撃って、撃ちまくる作品になっているように見えました。
ゾンビをゲームとして攻撃するシナリオはそれなりに出来ていました。が、本当の怖さは出てこない！画面でなく頭の中に出てくる妄想、精神的な怖さを味わうにはしっかりしたシナリが必要です。これこそがゾンビ映画です！
警官の任務は何か？これが分からなかった！国や連邦の対応は？アンブレラ社Gウイルス開発最高責任者パーキンの研究目的と残留し続ける目的、警察署長の行動、S.T,A,R,S隊長ウェスカーの二転三転する行動、何よりもS.T,A,R,S隊員4人の人間関係がわからない？これこそが恐怖だった！(笑)
「一度では分からない作品」とパンフレットにありますが、なるほど！少し不親切でしたね！でもゾンビの映像はよくできていました！
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