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「トップガン マーヴェリック」(2022)スカイアクションもストーリーも前作をはるかに凌ぐ快作でした!

やっと公開されました!36年間待ちました。(笑)待った甲斐があった作品でした!

36年後のトップガンで何を描くのか?とても楽しみでした。

アメリカのエリート・パイロットチーム”トップガン”。かつてない世界の危機を回避する、絶対不可能な「極秘ミッション」に直面していた。

ミッション達成のため、チームに加わったのは、トップガン史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格で組織から追いやられた”マーヴェリック”(トム・クルーズ)だった。

なぜ彼は、新世代トップガンとともにこのミッションに命を懸けるのか?

イムリミットは、すぐそこに迫っていた——。(HPから引用)

36年後になったのはクルーズが拘るリアルな芝居のためだった。前作ではF-14コクピットに座るだけの演技だったが、これでもリアルな演技と楽しませてもらいましたが、本作は前作とは全く異なるリアルさ。戦闘機がF=14 からF-18にグレードアップし圧倒的なスピード感!そこに伴う加重力に耐える演技!そしてくるくると旋回する風景

クルーズはF-18に乗り空母からカタパルト使用で発艦し、顔を真っ赤に膨らませ加重力に耐えて上空へ!出演者パイロット全員がクルーズに負けじとこの加重力に耐える!まさにF-18 に搭乗している感覚を味わうことができました。

そしてストーリーは、前作を引き継ぎながら、トップガンであったことへの決着、若い者への伝承“何を傳えるか”、これからの人生選択と36年後でなければ作れない物語になっていました。戦闘機に女性パイロットの出現。この物語がトム・クルーズの俳優人生に重なるところが面白い!いくつものシーンでは涙でした。

全編を通じて、パイロット魂「友を見捨てるな!」の具現、これが最高でした。

監督:ジョセフ・コシンスキー脚本:アーレン・クルーガー、リック・ウォーレン・シンガー、クリストファー・マッカリー原案:ピーター・クレイグ、ジャスティン・マークス、製作:ジェリー・ブラッカイマートム・クルーズクリストファー・マッカリー、デヴィッド・エリソン、撮影:クラウデ。ィオ・ミランダ、編集:エディ・ハミルトン、音楽:ハロルド・フォルターメイヤー、ハンス・ジマー主題歌:「Hold My Hand」レディー・ガガ

出演者トム・クルーズマイルズ・テラージェニファー・コネリージョン・ハム、グレン・パウエル、ルイス・プルマン、エド・ハリスヴァル・キルマー、他。


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あらすじ(ねたばれ:注意):

36年経過すればマーヴェリックは星ふたつ少将にはなっていたろうが、戦闘機に乗り続けたために昇進を拒否して大佐の階級だった。D-51ムスタングを愛し、モハーヴェ砂漠で超音速機開発のテストパイロットだった。彼は来るべき時代にも対応できるよう努力していた。

そこに、戦闘機不要論を唱えるケイン少将(エド・ハリス)がやって来るというので、慌ててテスト機“ダーク・スター”を飛ばしてマッハ10の超音速飛行を達成し、その加重力を体験した。が、その衝撃で失神し墜落した。(笑)皮肉にも、ここが面白いところ、ケイン少将がトップガンの教官にマーヴェリックを送り出すことになった。

マーヴェリックはレザージャケットにサングラスでカワサキのオートバイでサンディエゴに急いだ!(笑)カワサキのオートバイは米軍に装備化されています。

太平洋艦隊基地のトップガン本部に顔を出すと、シンプソン中将(ジョン・ハム)から「某国のウラン濃縮施設を稼働前に、第5世代戦闘機で破壊する」ことに意見を求められ、「F-18機の4機ペアーで達成できるが、生きて帰れるかは分からない」と意見を出した。教育担当のベイツ少将(チャールズ・パーネル)から「3週間でできるように訓練してくれ、君は参加しない」と指示された。トップガンには12人がおりその中から6人を選んで欲しい。中に、グースの息子・ルースター(マイルズ・テラー)がいる。君は候補ではなかったが、アイスマン大将(ヴァル・キルマー)が選んだ」と内情を明かした。

マーヴェリックは夕暮れ、オフィサークラブ“ハード・テック”を訪れるとママがかって付き合ったとこのあるペニー(ジェファニー・コネリー)だった。ペニーは「付き合いはいやよ!」というが目がうれしそうだった。(笑)

トップガンたちがやってきて、「隊長はだれだ」「教官によるね」と話題になっているのを知った。マーヴェリックはピアノを弾く男・ルースターが、かっての僚友グースによく似ているのを確認してバーを出た。ルースター役のマイルズ・テラー、グースを演じたアンソニー・エドワーズによく似ている。前作の続編という感じがよく出ていて、「トップガン」のグース一家の映像が流れ、これからふたりの関係がどう進展していくのかとわくわくさせてくれます!

訓練開始。F-18の戦技マニアルを出して「こんなもの読むな!」と捨てて、「相手も知っている!限界に挑め!」と訓示し、「各自の能力を見せてもらう」と実機で飛ぶ。下限界は500フィート。機関砲のみで対戦し撃たれた者は腕立て100回で訓練スタート。マーヴェリックは個々のパイロットの弱点を的確に指摘する。またたくまに全員が腕立て伏せ。特にルースターには垂直降下で応戦させて能力をみるが、射撃チャンスを見のがす。マーヴェリックが指摘することにルースターは「あいつがアナポリスへの願書を破ったおかげで4年遅れた」と怒りを露わにした。

シンプソン中将が下限界に「危険だ!」とクレームをつけた。マーヴェリックにはこの限界以下で飛ばねば「勝てない」という確信があった。「俺のルールーでやる」。

訓練練度も進み、目標到着時間のクリアーに挑戦。F-18で狭い谷を速度660ノット、100フィートで飛び、敵のSAM攻撃を回避する。通過時間は短ければ短いほどよいというもの。プロペラ機で錦帯橋をくぐるというのは聞いたことがありますが、これ可能なんですかね!これをクルーズがやって見せてくれます!

これをシュミレーターで体験実習する。ルースターが目標より20秒遅れ目標を達成できない。「無理な要求だ!」と絡む。マーヴェリックはルースターにどう指導すればよいのかと悩み、アイスマンに相談することにした。

アイスマンは咽喉ガンで発声できない。PC画面で返事をする。「俺は教官失格だ!」と話すと「海軍には君が必要だ!パイロットの腕は君と俺のどちらが上だったか?」と聞いてきた。この言葉でマーヴェリックの気持ちは決まった!

最高の僚友は永遠のライバルだった。

マーヴェリックはトップガンたちに砂浜でアメフットで競わせ、連帯感を養うことから再スタートした。このころにはペニーも出てきてマーヴェリックと一緒にフットボールを楽しむ仲になっていた。

その帰りにペニーの家で結ばれ、ペニーと娘のいい関係を見て、親子の関係には何が大切かを知った。

ウラン濃縮装置の完成が早まるという情報で、速やかに破壊することが要求された。シンプソン中将は第5世代戦闘機で実行すると主張したが、トップガンたちが「無理だ!」と言い出した。中将は隊長にマーヴェリックを指名し実行を命じた。

マーヴェリックは海軍の正装でペニーに会い、最後の挨拶をした。ペニーは「分っている!」と優しく抱擁して見送った!

空母に乗艦してマーベリックは攻撃編隊を発表。ルースターを自分の僚機として、4機編成で飛ぶことにした。作戦はトマホークによる敵航空基地爆破によって開始された。訓練したとおりに渓谷を低空で抜け、谷を抜け山脈にぶち当たってホップアップし、次いで急降下で爆弾を発射した。遅れるルースターには声を掛け、ルースターのレーザー照準器の故障では爆弾投下時期を支持し見事に命中された。ここでは俳優が演じるパイロットたちの加重力下の演技に注目です。ゆがんだ顔、声、汗、涙・・など。

任務を達成して急上昇で戦場離脱を図るが、敵5世代戦闘機に捕まった。フレアーの散布で偽編するが、それも限界。遂にマーヴェリックは自らを犠牲にして敵ミサイルを引き付けた。マーベリックは脱出して地上に降りたが、敵攻撃ヘリがひつこく追ってくる。「万事休す」と思ったところに、ルースター機がこれを撃墜した。その直後ルースター機も撃墜された。

「逃がしたのになんで・・」とマーヴェリックがルースターを叱ったら「何も考ええなかった」と答えた。(笑)

ふたりは敵の保有するF-15を盗んで、敵第5世代戦闘機の攻撃を巧みにかわし、友軍機に助けられ、母艦に着艦した。

感想

冒頭、スタッフ:キャステイング紹介の背景に、前作「トップガン」の冒頭シーン、空母から戦闘機がコントローラーの指示で、楽曲「Danger Zone」に乗って、発艦していくシーンで、完全に「トップガン」の世界に誘ってくれます。しかし今回はこれだけではなかった!トップシーンにクルーズの亡き恩師トニー・スコットの映像を持ってきたことに泣けます。

この他に前作の名シーン、カワサキのオートバイにレザージャケット、サングラスで滑走路を走るジェット機と競争するシーンなどが出てきます。前作を観ておくほうが感動は深くなると思います。

マーヴェリックは卓越したジェットパイロットではあるが、教官としての自信が持てない。また、かっての僚友グースの息子リースターとの葛藤にすっかり参ってしまう。彼が頼ったのが僚友のアイスマンだった。

アイスマン咽頭がんで声が出ない。PC画面を介しての会話だった。アイスマン役のヴァル・キルマー実際に咽頭がんを患っていた。この物語はクルーズとキルマーの物語でもあったわけだと涙しました。作品一番の感動シーンでした。そしてアイスマンがマーヴェリックに贈った言葉が「君に期待している!過去は水に流せ!」だった。しかし、葬式までやるとは思わなかった。(笑)

このあとマーヴェリックは太陽が燦燦と降り注ぐ砂浜で、トップガンたちの組織固めにとアメフットをやらせる。この映像がとても柔らかくて美しい。監トニー・スコットのオマージュ映像でした。

クルーズにとって、「トップガン」は彼が俳優として目覚めた作品でそれをなさしめたのがトニー・スコット。「分からなくなったら、ここに戻る!」といいうこと?この師弟愛、律儀さに泣けます!

マーヴェリックがトップガンに戻ってきて、将校クラブのママ・ペニーと出会って結ばれていく恋物語。前作にペニーというガールフレンドが居ましたかね!(笑)ジェニファー・コネリーの演技で居たように思える。(笑)出撃に当たってマーヴェリックが海軍の夏制服で“最後の別れ”を告げに行く、ペニーは抱擁して送り出し、バーを閉店した。そして生還したマーヴェリックが自分の愛機D-51 マスタングにペニーを乗せて空中散歩、クルーズらしいファンタジー恋物語でした。(笑)

マーヴェリックがルースターとの確執にどう対応したか?アイスマンの助言もあったが、一番はペニーとその娘・アメリアとの親子関係を見て、親子の関係は“喋らなくてよい!お互いの信頼感“と知ったことだった。マーヴェリックは僚機にルースターを指名し、「余計なことを考えるな!」と背中を見せて教える!最後にはルースターを生かすために自分が敵機の餌食になるという決意、親でなければできない愛情を示したことだった。敵所有F-14 を奪って、後部座席にルースターを乗せ、敵戦闘機と戦いながら、無事空母に帰還するという結末、あの日のグースとともに帰還したというもので、トップガン」続編といてのうまい決着、ルースターがマーヴェリックに贈った「The chaptain」に表現されていました。

このシーンは「ミッションインポッシブル」に通じるものでした。今後、インポッシブルな作品をリアルに、多くの仲間と作り続けていくのだろうと推察します!トム・クルーズの人徳のような作品でした!

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