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「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」(2021)Venom: Let There Be Carnage

マーベルコミックのダークヒーロー、ヴェノムの活躍を描いたトム・ハーディ主演作「ヴェノム」の続編。「ヴェノムのルックスがちょっと」ということで避けていましたが、このシリーズもマルチバースの世界に繋がっていくとなると観ないわけにはいかない。ということで、WOWOWで鑑賞しました。

こんな面白いキャラクターがいたのかと、ルックスではないと、毛嫌いしたことを反省しています。(笑)

監督:アンディ・サーキス脚本:トム・ハーディ、ケリー・マーセル、原作:デイビッド・ミッチェリニー、トッド・マクファーレン「ヴェノム」、音楽:マルコ・ベルトラミ

出演者:トム・ハーディミシェル・ウィリアムズナオミ・ハリス、リード・スコット、スティーヴン・グレアムウディ・ハレルソン、他。


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あらすじ

1996年。カルフォルニアにある聖エステマ短正施設。大量殺戮者のキャサディ(ウディ・ハレルソン)と強力な音波発生能力保持者のファランシスナオミ・ハリス)が収容さえ、恋仲になって行った。

フランシスはより強力な防音壁のあるレイヴィクロスト収容所に移されることになり、ふたりは別れを惜しんだ。フランシスは護送中に音波発声で逃走を企てたが、同乗のサンフランシスコ市警の刑事マリガン(スティーヴン・グレアム)に撃たれ、病院に送られた。キャサディは死刑囚としてサン・クエンティン刑務所に送られた。

マリガン刑事が記者のエディ(トム・ハーディ)にキャサディの取材を打診するとエディが断ろうとする。ゲノムはエディをトイレに誘い「スクープが取れる!」と会うことを勧めた。隣のトイレに女性がいた。(笑)この作品はこんな調子で、寝ながら観てもいいように、コミカルに描かれています

キャサディに会うと「シリアルキラーの全てを書いてくれ!」と殺害現場の状況を話し始める。ゲノムは「誰がこんなものを読むか!」と独房に書かれた絵図を暗記した。

アパートに戻って、エディが書き始めると、ペンが自然に動き、壁の絵図が写し出された(ゲノムの記憶)。これにより大量の遺体が発見され、キャサディの死刑が確定した。そしてエディは花形記者としてもて囃されることになった。

エディから「人は食べない」という厳しい条件を示されたゲノム。食べ物はチョコレートと小さな脳の鶏のみ。(笑)ゲノムはこれに音を上げ始めた。そんなときにエディの元恋人アンから「会いたい!」と電話が入る。

クラブでアンに会うと、ご丁寧にも、「ダンと結婚する!あなたはエイリアンと一緒で付き合いきれない」というエディには辛い知らせだった。それでもエディは怒らない(笑)アンは「ゲノムによろしく!」と出ていった。

ゲノムは「済まない!」と侘び、食事を作るなどしてエディの心を癒すことに努めた。そこに監獄のキャサディから「死を見届けてくれ!」と手紙が届いた。ゲノムは「会う必要ない」と止めたが、エディは「書きたい」と会うことにした。

エディは「プロとしての話しを聞かせろ!」と話しかけるが、キャサディはエディの母や父との関係を挙げ罵倒する。これに怒ったエディがキャサディに掴みかかろうとして逆にキャサディに捕まり指をかまれた。その血を嘗めたキャサディは「ちょっと味がおかしい!」と呟いた。(笑)

エディはもうキャサディの話を掛けないことに焦りゲノムに「食べることだけで余計なことをするな!」と突っかかる。ゲノムは「俺の力で名が知れるようになったのに!」と反抗。激しい言い合い、エディのオートバイを壊してアパートを出た。よくある夫婦の痴話げんか!(笑)

キャサディの死刑が執行され体内に死に至る液体が注入されている中、この液体がキャサディの血液に反応して、カーネリッジとして覚醒した。刑務所内を暴れまくって脱走し、スーパーに忍び込んでパソコンを借用し、ファランシスの居場所を突き詰めた。

このころゲノムは人に寄生しようとするが自分に会わない。仮想パーティーに参加すると「ぶっとんでいて恰好良い!ジャパニーズか?」と声を掛けられる。(笑)マイクを握ってエディへの恨み節を喋った。(笑)ゲノムのシンビオートには相性があるらしい。

キャサディはレイブンクロフト研究所を襲いファランシスを救出し、火をつけて逃走した。

マリガン刑事はキャサディの脱獄を知って、エディを署に拘置して尋問を受けた。エディは「この重要ネタ、ここでは喋れない!」とアンを呼んでゲノムの捜索を依頼した。アンは「腹が減ったゲノムは・・」とチュンの店を訪ねると、そこにゲノムがいた。「あのバカを助けて!」と叫ぶとゲノムが走り出した。(笑)

脱出に成功したエディはゲノムに謝った!協力してくれたアンにキスしようとしたら、ダンに睨まれた。(笑)

キャサディはフランシスに「プレイス大聖堂で結婚式を挙げ、そこにゲノムを引き寄せて力を奪う」計画を明かした。ファランシスがアンとダンを襲い、アンを誘拐して連れ出し、ダンにゲノムが大教会に来るようメッセージを渡した

プレイス大聖堂。キャサディはフランシスが結婚式を挙げていた。そこにゲノムが入ってきた。これを追ってマリガン刑事も。

キャサディがカーネリッジに変身してゲノムに挑み大格闘が始まった。ファランシスが大音声でマリガンに挑む。

ファランシスの大音声にカーネリッジが「(力が出せない)マリガンは殺していいが、音声を抑えろ!」と注文した。「ふたりの連携はよくない!」と見破ったゲノムがカーネリッジを捕らえ、振り回す。

一方、キャサディは「俺が大量殺戮者になったわけを書かない!」とエディに襲い掛かる。逃げるエディ。

ファランシスがマリガンを捕らえ首を締めあげているところに、カーネリッジの触手が伸びてファランシスを二階から下に叩き落し、捕らえていたアンを連れて大聖堂の塔の先端に逃げ、ここにゲノムを誘い決戦を挑んできた。ゲノムはアンを救出してエディに渡したが、窮地に陥った。アンを連れ出すカーネリッジの姿に嫉妬したファランシスがカーネリッジに大音声を吹きかけた。これで塔が崩壊、塔の大鐘が落下してファランシスはその下敷きになり亡くなった。

墜落したカーネリッジからシンビオートが逃げ出しキャサディを追う。これをヴェノムが捕まえ飲み込んで「うま味が足りない!」と呟いた。(笑)キャサディがエディの友情にすがったが、許さなかった。

アンから「警察が来る前に逃げたら!」と勧められ、ゲノムが「俺が逃げればそれですむ」と言うが、エディは「ドン・キホーテサンチョ・パンサだ、気が合わなくても最後には合う」とゲノムと一緒に逃げた。(笑)

感想

エディとヴェノムの関係が、ちょっとした感情のすれ違いで危機に陥ったが、クレタス・キャサディ / カーネイジとの闘いを経て、強い絆へと進化する物語でした。このシリーズ、これで終るわけはない。本作の位置づけは次作への期待。その相手はピーター・パーカー/スパイダーマン。ヴェノムはどう強くなったかを押さえておく必要がありますね!

どこにでもあるパートナーの痴話喧嘩。ふたりの関係がコミカルに描かれ、社会性のないおバカ映画のように言われますが、「孤独が大きな社会問題」と言われる今日、独り者にとってヴェノムは最高のパートナーではないでしょうか。(笑)トム・ハーディが笑わせてくれます。

ラスト10分間のプレイス大聖堂でのアクション。シナリオもしっかりしていて楽しめました。カーネリッジの造形に驚きました!

"Venom: Let There Be Carnage"、ゲノムは大量殺戮能力を手にしました。どうこの力を発揮するか?次作が楽しみになりますね(笑)

キャサディはファランシスの大音声を確認しないで惚れたんですね!(笑)これがキャサディの敗因でした。(笑)

エディとヴェノムが勝利したのは「愛するということは全てを受け入れること」とふたりの関係を締め括ってくれました。

90分という尺の物語、コミカルでスピーディーな展開、観ておくべき作品ではないでしょうか!

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