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「リコリス・ピザ」15歳の男の子が25歳の女性をひと目で好きになった、その先は絶対見たい!

2021年製作作品。リコリス・ピザとは何か。1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーを舞台に15歳の男の子が25歳の女性をひと目で好きになって、その先は・・という話。

男の子なら絶対に観たくなると新海監督の言の葉の庭」(2013)を思い出し、その結末を期待してWOWOWで観ました。(笑)

監督・脚本・撮影:ポール・トーマス・アンダーソン撮影:マイケル・バウマン、編集:アンディ・ユルゲンセン、音楽:ジョニー・グリーンウッド

出演者:アラナ・ハイム、クーパー・ホフマンショーン・ペントム・ウェイツブラッドリー・クーパーベニー・サフディ、他。

この作品は癖が悪いですね!各シーンの繋ぎが独特で分かり難い!1回目はよく分からなかったが2回目で面白さが分かりました。(笑)


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あらすじ&感想(ねたばれあり:注意)

15歳の子役俳優ゲイリー(クーパー・ホフマン)はイヤーブックの写真撮影カメラマンの助手としで学校にやってきたアラナ(アラナ・ハイム)に一目惚れし、高級レストランのテイル・オコックでの食事に誘った。

夜、オコックで待っていると、本当にアラナがやってきた。アラナはお姉さんぶった態度で対応。これがゲイリーの心をくすぐる!ゲイリーが「俳優になれ!」と勧めた。

ゲイリーのニューヨーク公演に、いつも同行する母親が旅広告の仕事で同行できないという。ゲイリーはチャンスとばかりにアラナを付添人にして公演に臨んだ。

ところが、移動する航空機の中で同僚のランスに出くわし、ランスがアラナに関心を示す。舞台ではアラナの気を引こうと“禁句”を喋って、ディレクターから叱責を受けた。

アラナはいい男を捕まえたとランスを両親に紹介すると、彼は無神論者と分かって交際禁止。25歳になってもアラナはまだやりたいことが掴めない。

一方、ゲイリーは子役から脱皮とオーディションを受けるが、どうやらその能力はないらしい。彼は流行りのウオーターマット販売を思いついた。

ティーエイジ・シェア会。ゲイリーはウオーターマット販売で参加した。「しっとり寝具」と銘打って宣伝しているところに、アラナが「イヤリングを売る」と顔を出した。ゲイリーは「モデルをやってくれ!」と誘い、ふたりは意気投合してウオーターマットを売り出すことにした。

ところが、ゲイリーが殺人容疑で逮捕され警察署に連行された。アラナが必死に「違う!」と追った。真犯人が捕まり、ゲイリーは釈放された。出署したゲイリーはアラナに抱擁され、ふたりは解放された喜びを全速力で走ることで現した!

ふたりは本格的にウオーターベッドを売り出すことにして母の店舗を借りて“ファットベニング”社を立ち上げた。地元のFM局を使って派手に宣伝し、アラナがお色気電話作戦で臨んだ。ゲイリーはアラナのお色気が心配で仕方がない!

アラナが「女優志願よ」と言い出したので、ゲイリーはアラナを芸能事務所に連れ出した。(笑)面接で「裸になれるか?」と聞かれ、アラナが「出来る」と答ええた。ゲイリーが「俺に見せたこともないのに他人に」と怒った。アラナはゲイリーの店を訪ね、胸を見せて帰った。(笑)

ゲイリーはなかなかのやり手で店にバンドを入れダンスのサービス、アラナは水着で対応するなどで、評判の店になっていった。ところがゲイリーがバイトの子に手を出し、これを見たアラナは店を辞めた!(笑)

アラナはホールデンショーン・ペン)の映画に出演が決まり、「君のことは何もしらない」というので誘われるままにホテル・オコックのバーについて行った。そこに映画監督のレックス・ブラウ(トム・ウェイツ)が現れ「トコサンの橋」を撮るといいだした。

アラナはホールデンと一緒にゴルフ場にやってきた。ゲイリーもアラナの後をつけてやってきた。ホールデンがオートバイの後ろにアラナを乗せ火炎を飛び越えるという演技。オートバイが走り出してすぐにアラナは降り落とされた、が、ホールデンは成功した。周りから罵倒されるアラナを庇ったのはゲイリーdけだった。

 朝目覚めて、ふたりはニュースで中東戦争が始まったことを知った。アラナが「石油製品の商売がダメになる」という。そこに映画プロデューサーのジョン(ブラッドリー・クーパー)からウオーターベッドの注文が入った。ふたりが渋滞車列の中を奔って店に帰り、トラックでベッドをジョン邸に運び込んだ。

ところがジョンが「部屋を汚した、殺す!」言い出した。このおっさんの話すことがどこか狂っているようで分からない。(笑)「その前にガソリンを買いたいからスタンドまで連れて行け!」という。

ガソリンスタンドでジェンを降ろして、二人は逃げた。途中でジェンのフェラーリデイトナ車をめちゃめちゃに壊して逃げようとするがガス欠。アラナの運転で街までバックで坂道を下った。うまく街まで出ることができゲイリーが「お前のお陰で助かった!」と感謝した。が、その後が悪かった。トラックへガソリン缶でガソリン補給するのをふざけてやったのを見たアラナは「どうしようもないガキだ!」と再び袂を分かつことにした。

ゲイリーは次の商売は“ピンボール”だと決めて、店を立ち上げた。

一方、アラナは独身のジョエル・ワックス(ベニー・サフディ)のLA市長選ボランティアとなり働くことにした。アラナはバーワックスに気にいられバーに誘われた。アラナは「上手くいくと・・」とこの誘いに乗ったが、それはワックスがゲイであることを隠すための策略であることを知った。悔しくて!悔しくて、ゲイリーの店に奔った。

ゲイリーが店を開店するがそこにアラナが居ないと様にならない、ワックスの選挙事務所に奔った。

ふたりはばったり出会った!・・・

まとめ

タイトルの意味が分からなかった?(笑)

 10歳の齢差がある、子役俳優に限界が見えるゲイリーとなにをやってもうまくいかないアラナ。ふたりが、現実にぶつかりながら成長していく物語だった。お互いが必要だという結末を笑いとドキドキ感で観ました。(笑) ふたりがよく走るシーンが気持ちいい。青春は考えるより走れ!だと思いました。

困難に陥ったときに本当の愛を見たという結末に納得ですが、何かおかしい。あまりにもくだらない警官、俳優、政治家たちの出現に、本当にこれを描きたかったのかと。(笑)クーパーのおバカ演技には笑ったが。 監督の作風を知らない私にはよく分からなかった。冗談好きで、人をびっくりさせたがる監督だなと思いました。

3人姉妹バンドHAIMのメンバーであるアラナ・ハイムとか、ポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマンとか、ふたりともこの作品が映画初出演であるとかゲイリーはゲイリー・ゴーツマンがモデルになっていいとか。・・・

70年代を代表する音楽、大きな車、ウオーターマットにピンボール。石油不足とあの頃を思い出しました。

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