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ブラック・フォン」(2022)「電鈴!」「誰だ?」と怖いが、「生きてるの?」と大混乱、原作者がスティーブン・キングの息子さんと知って・・!(笑)

 

「タイトル」で怖い話だと思って、観ることにしました。原作者が「IT イット」の原作者スティーブン・キングの息子さん(ジョー・ヒルとは知らずにみて、このことを知り、なるほどという作品でした。 (笑)

監督:ドクター・ストレンジ」のスコット・デリクソン脚本:スコット・デリクソン C・ロバート・カーギル撮影:ブレット・ユトキービッチ、編集:フレデリック・トラバル、音楽:マーク・コーベン。

出演者:イーサン・ホーク、メイソン・テムズ、マデリーン・マックグロウ、ジェレミーデイビス、ジェームズ・ランソン、他

物語は

コロラド州デンバー北部のとある町で、子どもの連続失踪事件が起きていた。気が小さい少年フィニー(メイソン・テムズ)は、ある日の学校の帰り道、マジシャンだという男グラバー(イーサン・ホーク)に「手品を見せてあげる」と声をかけられ、そのまま誘拐されてしまう。

気が付くと地下室に閉じ込められており、そこには鍵のかかった扉と鉄格子の窓、そして断線した黒電話があった。すると突然、フィニーの前で断線しているはずの黒電話が鳴り響く。一方、行方不明になった兄フィニーを捜す妹グウェン(マデリーン・マックグロウ)は、兄の失踪に関する不思議な夢を見る。(映画COMより引用)


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あらすじ&感想(ねたばれあり:注意)

フィニーとグヴェンの兄妹は幼くして母親を失い、父親テレンス(ジェレミーデイビス)によって厳しく育てられていた。フィニーは内向的で孤独、よく虐められる子だった。一方のグヴェンは気が強く社交的で、友達のところにお泊りするような子。特に、グヴェンは信仰心厚く夢をよく見る。その夢を兄フィニーに話し、共有している。

フィニーが誘拐されるまでの経緯。

1978、フィニーは少年野球チームの投手だった。ブルース・ヤマダのチームと試合し、最終回ベースに走者を置いて打者ブルースにストレートで勝負し、ホームランを打たれ、試合に敗れた。試合後、ブルースは「いい球だった!ありがとう!」とフィニーに礼を言った。これは「お前は勝負に挑んできた。勇気がある!」という意味だった。

ある日、ブルースが自転車散歩中に行方不明になった。この街ではすでに3人の連続少年誘拐事件が起きている中での行方不明事件だという街の不穏な雰囲気を伝える映像が秀逸です!

登校中にグヴェンが「ピンボールはグラバーに誘拐された」というが、フィニーは「口にするな!」と止めた。その時、メキシコ出身のロビンがいじめの仕返しだと、カンフースタイルで身体のデカい相手を殴り倒すのを目にした。

フィニーが1時限が終り、トイレで虐められているとき、ロビンが現れ救ってくれ、「自分は自分で守れ!」と声を掛けられた。

グヴェンは学校に訪ねてきたふたりの刑事から「ブルースの妹に何を喋ったか」と問われるが「変な夢だった。私は犯人でない」と話し、これ以上話すことを断った。

その夜、父が「刑事が会社に来た!何を喋った、云わないと殴る!」とローブを振り回してグヴェンを責めた。グヴェンは「何もない」と懸命に謝った。父は妻を精神病で亡くしたことで、グヴェンが夢を見ることが妻と同じ病気になるのではと不安だった。

朝、ロビンが行方不明になった。

フィニーは帰校途中、「手品師だ」という男グラバーに絡まれ、車に乗せられ地下室に閉じこめられた。

男はマスクをつけており「もう何もしない、悪いことは起きない」といって扉を閉じて出て行った。部屋は真っ暗、粗末なベットとトイレ、それに黒電話があった。側壁の高いところに格子窓があった。

そこに電話がかかってきた。恐々受話器を取ると「名前は忘れた、エグイ玉にしびれた」と電話。こういう電話はしばらく続いた。男は食事を持ってきて様子をうかがう。

「俺は時間切れだったが、床のタイルを外し出口を捜せ!」と電話。フィニーはタイルを外し土を掘ったが、続かなかった。

新聞配達のビリだ」と電話。「上の階には行くな!ベルトを手にして逃げろ!」で切れた。しがらくして「前の壁と床の隙間に電線が隠してある、それで脱出しろ」と電話。電話線を捜し、格子窓に掛けて脱出を試みたが駄目だった。

「やつはゲームをしたがっている。疲れて眠るから、施錠コードを教えるので、これでドアーを外して逃げろ!」と電話。フィニーは慎重に行動してこの方法を試し、外に出れたが、グラバーに捕まり元の地下室に戻され、厳重な監視を受けることになった。

このころグヴェンは夢を頼りに兄を捜していた。少年が犬と一緒に新聞を配達している夢をみた。少年の配達コースを自転車で走っていると突然5人の男の子が現れ、転んだ。そこに夢に出てきた空家があった。「ここだ!」と警察に連絡した。

フィニーはブルースから「俺のためにあいつを殺せ!土を詰め重くして振り回せ!」、ロビンから「君はファイターだ、だから友達になった!立ち上がれ!自分は自分で守れ」の電話。フィニーは自分の力でグラバーを倒して脱出することした。犬が激しく鳴く!

フィニーが脱出に成功。警察が「連続事件は解決した残念ながら5名は別のところで殺害され、この建物に受けられていた」と発表した。

まとめ

フィニーはブルースやロビンらに励まされ自分の力でグラバーを倒し、地下室から脱出し家族の元に返ってきました。孤独でいじめられっ子だったフィニーが強いたくましい男の子になりガールフレンドもできるという結末。

この結末は「IT イット」の世界感でした。ジョー・ヒルは名を隠して活躍しているが、父親からは逃れられないと思いました。(笑)

「IT イット」と違うのは暗い個室に監禁されている中で掛かってくる「電話」で与えられる恐怖。コードのない電話が鳴るだけで「誰から?」と背筋が凍るはじだったがそうはならなかった。「誘拐された少年たちは生きているのか?」「グラバーは何者か?」と大混乱しました。まさか霊界から電話が掛かってきているとは考えもしなかった。

黒を基調とした色調で、巧みな音響、そして謎っぽい編集で、ミステリアス&ホラー作品としてそれなりの作品ですが、評価は「霊界からの電話」を信じられるかで決まると思います。誘拐された5人の死体が埋まっている地下室の匿われていたのであれば、こういうこともあると信じることにします。 (笑)

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