映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」ユーモアというより感動 、泣ける結末だった!

 

ジェームズ・ガン監督による「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズは、この「VOLUME 3」が完結編!現行キャストでの最後の作品であり、ジェームズ・ガン監督のMCU最後の作品。これを見ないわけにはいかないと駆けつけました。公開初日、満席でした

監督・脚本ジェームズ・ガン撮影:ヘンリー・ブラハム、美術:ベス・マイクル、衣装:ジュディアナ・マコフスキー、編集:フレッド・ラスキン グレッグ・ダウリア、音楽:ジョン・マーフィ。

出演者:クリス・プラットゾーイ・サルダナ、デイブ・バウティスタ、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、ビン・ディーゼル(声)、ブラッドリー・クーパー(声)、ショーン・ガン、チュク・イウジ、ウィル・ポールター、マリア・バカローバ(声)、シルベスター・スタローン、他。

物語は:

アベンジャーズの一員としてサノスを倒し、世界を救ったものの、最愛の恋人ガモーラを失ったショックから立ち直れないスター・ロードことピーター・クイル(クリス・プラットと、ガーディアンズの仲間たち。そんな彼らの前に、銀河を完璧な世界に作り変えようとする恐るべき敵が現れ、ロケット(ブラッドリー・クーパー声)が命を失う危機にさらされる。固い絆で結ばれた大切な仲間の命を救おうとするガーディアンズだったが、ロケットの命を救う鍵は、ロケット自身の知られざる過去にあった。仲間たちはいかにしてロケットの謎を明かして救うかという宇宙アドベンチャー・アクション作品です(映画COMより)


www.youtube.com

あらすじ&感想(ねたばれあり:注意)

冒頭、アライグマ時代のロケットが籠から引き出され、悲しげなロケットが涙を見せるシーンから物語が始まる。これがテーマです。

ガーディアンズがサノスとの宇宙戦争を終えて、破壊されたノーウェアの再建に取り組んでいた。ピーターは亡くしたガモーラの思い出を引きずって過ごす。ドラックス(デイブ・バウティスタ)とマンディス(ポム・クレメンティエフは甘い恋の夢の中。ピーターの育ての父に仕えていた居候のラクグリン(ショーン・ガン)はへたくそな弓矢の練習。そんな中でテキパキと働き、チームの面倒を見ているのはロケットとネピュア(カレン・ギラン)。ピーターが「アライグマ」と呼ぶと「俺はアライグマでない!」と言い返す。が、大きな秘密を持っていた。

ロケットが携帯プレーヤーで音楽を聴きながら歩いているところを、ギャラクシーズに恨みを持つソヴァリ人のアイーシャが生み出した、超人アダム・ウォーロック(ウィル・ポールター)に襲われた。すぐにギャラクシーズのメンバーが駆けつけ挑んだが、逃げられた。ところがロケットが苦しんでいる。ロケットを宇宙船ボウィ号の医務室に運び込んで、マンディスがメディカルバックで救急処置を施すが、反応がない。ネピュアが「制御プログラムが施されて治療ができない仕組み(キルスイッテ)だ」「ウォーロックを送り込んだのは開発した89P13だ」いう。ピーターにも記憶があった。

ピーターは遺伝子技術を誇るオルゴ・コープ社のある衛星オルゴスコープに行くことにした。

ネピュアは案内役を宇宙海賊のラベジャーズに依頼した。やってきたラベジャーズになんとガモーラ(ゾーイ・サルダナ)がいた。ピーターはびっくりした。ここにいるガモーラはピーターを知らない過去の世界からやってきたガモーラだった。(笑)

ガモーラの案内で、ギャラクシーズは軟体動物のような有機物質で出来た研究施設に潜り込んだ。しかし、発見されて研究所護衛兵と戦いながら、ガモーラの機転で89P13ファイルを盗み出すことに成功し、ボウィ号に戻った。

ボウィ号でロケットに治療を施すが肝心の制御プログラムを解除するコードが抜かれていた。ネピュアが「私にしたことより凄い!いろんな種を研究しているハイ・エボリーショナリー博士の仕業だ!」という。ピーターはエボリーショナリーのいるカウンター・アース衛星に行くことを決心した。

ギャラクシーズの行動と並行して、治療用ストレッチャーの上のロケットはエボリーショナリー博士の種の改良実験の記憶の中にいた

ロケットは種の改良実験を施され半ば成功していた。同じように成功したカワウソやセイチュウ、ウサギらがいた。牢で、ロケットは彼らと仲良くなっていった。

博士は亀を同じように実験したが、横暴な怪獣になり失敗した。落ち込んだ博士がロケットに「何故成功したと思うか?」と聞いた。ロケットが「プログラムだ」と答えると、「そのプログラムが欲しい」と再手術を行うことになった。ロケットは「殺される!」とここから逃げることにした。捕らえられている仲間と共に逃げ出したが、自分の他は博士に捕まり射殺された。ロケットは友のために泣いた!この辛い体験がロケットの人格を作り上げていた。

ギャラクシーズはボウィ号でカウンター・アース衛星に降り立った。この衛星は地球環境と同じだったが、住人は半獣人だった。ピーターは住民の女性にロケットの写真を見せて「この子がどこにいるか?」と問い、「ピラミッドにいる」と聞き出した。

ギャラクシーズがピラミッドの門を叩き、巨大な半怪獣人の案内で広間に終結ピーターとガモーラ、ネピュアがピラミッドの博士の研究室に侵入し、襲ってくる守備兵と戦いながらデーターを隠し持つ男を捕まえ、クルートと一緒に、ピラミッドから川にダイブして、男のデーターを奪った。巨大はクルートが多連装銃を持って、ピーターと背合わせで四周の敵と戦うシーンは圧巻だった。

奪ったデーターをボウィ号に持ち帰り、ピーターとガモーラがロケットの地様に当たった。ロケットの心臓が停止したが、懸命のピーターの救命処置で息を吹き返した。ピーターとクルートはロケットを抱いて泣いた。ガモーラはこの姿に感動していた。

目覚めたロケットは「ネピュアはどこ?」と聞いた。ピーターが運転席のネピュアに「ロケットが目覚めた」と伝えると、ネピュアが泣いた!

一方、ドラッグスとマンディスは外に出て、拘置されている沢山の子供たち、失敗作の怪獣たちを見た。ボウィ号は子供たちを収容した。

エボリーショナリー博士の護衛隊とギャラクシーズの戦闘。ピーターはクラブリンを呼びよせた。クラブリンの矢の攻撃も見事だった!

ロケットは元いた研究所を訪れ、ここに捕獲されていた実験用のアライグマたちを解放した

ロケットは「全てを完璧にしたかった」というレボリューション博士と対峙し「ありのままを許すことだ」と格闘、ネピュアが剣で博士を刺殺した。

ピーターは捕らえられていたものの収容を最後まで見届けていて逃げ遅れたがウォーロックの助けで、間一髪でボウィ号に飛び乗ったウォーロックはこの功績でギャラクシーズに加えられることになった。

戦闘を終え、ピーターは地球に戻り父親を訪ねることにして、ギャラクシーズのチーフをロケットに譲ることにした。全員がこの申し出に賛同した。マンティスもチームを去ることに決めた。ガモーラはラベジャーズに戻ると決めた。

まとめ

数々のヒーローを生み出してきたマーベル・スタジオのなかでも、ひときわヒーロー“らしくない”銀河一の落ちこぼれ&寄せ集めヒーローチーム。本作はその“落ちこぼれ”に焦点を合わせた物語、チーム一番の曲者ロケットの生い立ちに起因する闘いを通して、“ガーディアンズ”の愛すべきキャラクター達の絆、そしてそれぞれの“別れ”が描かれました。

このチームでの最後の作品となると、脱力感溢れ涙でした。完結編は前2作とは異なって、ユーモアより心に響く感動ものになっていました。

テーマは「完璧な種を生み出し世界を支配する」というハイ・エボリーショナリーとの闘い。バイオテクの急速な進歩の中で、将来の人類の闘いとして、これをテーマとしたのはよかった。これに「ありのままでいい」と戦うガーディアンズ

それぞれの個性丸出しで、あるときは反目しながら、ロケットを助けるために自己犠牲と協力で戦うところは、平凡なようであって、宇宙戦争の中で描くと感動を呼びます。

今回は特にロケットの過去が、可愛い他の動物も絡んで、とてつもない人類の動物虐待を見せられるだけに、これを救うギャラクシーたちの正義に感動し、ラストでその別れを描かれると、これはもうとんでもない涙ものになります。

自然破壊、動物虐待が横行する現社会への警告でもあると思いました

 宇宙戦争。宇宙船を含む衛星でのアクション映像、いろいろな生き物に改造された多くの動物たち、音楽と相まって、見たこともない世界に誘ってくれます。特にロケットの感情表情がすばらしかった!

キャラクターたちの生き方

ピーターとガモーラの恋、ピーターの「ありのままでよい」という結論。ネピュアの変貌、口の悪さは変わらないが、「ひとりでは何もできない」と姉や人を思う姿勢、びっくりしました。マンディスの「自分を見つめたい」という心境変化、ガモーラは「自分流に生きる」など語られなくなくても分かるという脚本がいい。ギャラクシーに新しく加わったコスモ、これは可愛い!これからのシリーズの楽しみになります。

ロケット、「俺はロケット・ラクーン」と宣言しました。これまでと違って、責任感を持ち、友への感謝で、チームのために貢献することになるでしょう!

ならずものの寄せ集め集団ではなくなってきましたね!(笑)ということで新たなギャラクシーチームが編成されました。

物語はテンポよく、説明より“観て理解しろ的”に進むので、1回ではストーリーを完全につかめないかもしれません。初心者の方はキャラクターを予習しておくとよいと思います。

              ****