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宮﨑あおいさんを応援します

第4週「若奥さんの底力」

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第4週「若奥さんの底力
第4週視聴率:223
順調な伸び。ユーモアがあり、しっかり人情が練り込まれたストーリー展開と出演者の名演技がこれを支えており、平均23%(花子とアン22.6)以上を期待したいです。

惣兵衛(柄本佑)は何故許嫁交換があったことを告白したか。そして天王寺屋倒産、これからの“はつ”(宮﨑あおい)の人生(あおいさんの演技)から目が離せません。

はつは、家業の行きづまりを隠すよう“あさ”への長文の手紙を書かされ蔵から出されたようで、豪華な(おかしいと思っている)朝食を食べず夫惣兵衛に抗議しているようですが、母菊(萬田久子)の呪文が解けない惣兵衛は、菊の言う子供を産むことに専念するよう促します。食べねば心配する惣兵衛、“はつ”を想う心は伝わって来てひとまずホットです。
はつ:あおいさんの、惣兵衛の「まだ食べてへんのか」に“へい”というかぼそい返事、この家に何が起こっているのかわからない、なんとかしたいがなにもできない、「もううち笑えへん」という不安や悩みの感情が、短いお芝居のなかに詰まっていてすばらしいです。

“はつ”は“ふゆ”(清原果那)から“あさ”が金を回収に回っていることを聴き、あさの加野屋が困っていること、外でいま何が起こっているのかと「自分だけが井のなかのカエルで、なんも知らんのやな、カエルになったのは自分のせいだ。全部旦那様やこの家の人に頼ってきた」とこれではだめだと蒙反省するのでした。

徳川方の金の無心を断る惣兵衛、金のないことを知られたらいかんという菊と栄達(辰巳琢朗)夫婦に、惣兵衛は納得がいかない様子。
ここに、“はつ”が入ってきて「父からお家を守るように言われて嫁にきています。旦那様教えてくれなはれ!」と惣兵衛に掛け合うが、菊の「あなたの役割は子を産むこと」と言われてしまう。

はつは、これにひるむことなく惣兵衛をしっかり見据えますが、惣兵衛はこれに応えることなく哀しげな表情。“はつ”は強くなりましたね。“はつ”から目が離せません!! あおいさんと柄本さんの表情の演技がよくて、泣けます。

あさは、宇奈山藩の借金回収で加子部屋に通されるが、笑顔で待っているとこの女にはかかわりたくないと、相手が返済に応じ回収に成功。あさ:波瑠さんの姿、生きいきとした美しい、何よりも背筋がピンと伸びて威厳を与え、憎めない人です
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一方はつは、あさの寄越した手紙が井戸の中にあると手を伸ばし、はずみで、井戸に転落。井戸に“落ち”て蛙になるのかと思ったら、あさの元気のでる文字(カエル絵文字)に会い、助けにやってきた惣兵衛の強い抱擁を受けて笑顔を取り戻す。あおいさんの悲しみの顔から笑顔への変化、惣兵衛が泣くこのシーンにもらい泣きです。

家業を続けるために、あさ玉利友信(鶴瓶に借財の工面に出かけます。馬小屋で猿と一緒に待たされるも粘って、新しい商売を始めるという一言で友信を説得し借財に成功する。
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一方惣兵衛とはつは、今井家に借財を申し出るが忠興(枡毅)に断られる。この際、“はつ“は「喉から手がでるほど欲しいが、どこかで断って欲しかった、それが旦那様とうちのせめての誇りや」と夫・惣兵衛とともに生きていく決心を見せます。どんな苦労をもいとわないこの健気さに泣きました。
あおいさんの凛とした演技には魅入ります。この人でなければこうは演じられないでしょう。はつがあおいさんでよかったです。

あさとはつ、それぞれの金策からの帰りにばったり会って、「お互いに精一杯にお家のためイメージ 2に頑張ろうな」と言い残して去るはつ。その心中を思うと泣けてきます。

惣兵衛から「恨んでいるやろ、わしの家を・・・・」と言われるが、“はつ”にはもうその悩みはないでしょう。自分に与えられた運命を懸命に生きるでしょう。
人生で生きるとは金ではない、愛情だということ。生きるとはどういうことか」を教わったように思います。本当にすごい感動ドラマです。

あさは、玉利からの金策に成功、実業家として生きていく。はつは金策を実家で拒否されたが、夫婦の絆を大切に生きていく。姉妹のそれぞれの選択、どんなに展開するのか。このドラマから目を離せません。
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