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第17週「最後の御奉公」

第17週「最後の御奉公」
第17週 視聴率:24.7
今週の視聴率は、物語の本筋である加納銀行設立に加えて、人気の“はつ”さんの登場と長い間積み上げられて雁助・うめの恋物語で、高い数値を維持しています。
あおいさんは、会話表情や、喋り方、佇まいですっかり和歌山での苦難の10年間を埋めてくれすばらしいお芝居でした。また、雁助とうめの恋の結末に泣かされました。
今後の展開については、銀行の開業、新次郎が会長の紡績会社の設立と事業を推し進めるなか、あさとはつの物語は、千代と藍之助の将来に向き合いことから新しい時代に生きる家族の物語出番がすくなくても継続して描かれ、エピソード積み上がることで大きな成果につながるといいですね!
今週は、
志のある人にお金を貸して企業を育てるという五代に考え方を実現しようと、あさの銀行設立の気持ちは募るばかりでしたが、加野屋の事業は大きく躍進し、炭坑出炭量は5倍に膨れ上がり、大阪市の大阪海防工事に3500円を出資するまでになりました。
イメージ 2へいさんを迎えることで定款の作成等準備作業も順調に進み、銀行の神様渋谷栄一の教えを乞うて開業という運びになりました。山崎平十郎:へいさんは、とても倹約家で実務に長けた洒落のきく人、あさにはなくてはならない人になっています。
かねてから指導を受けるべく待ってた渋谷栄一の訪問を受け、銀行経営の秘策、教育の大切さを教わり、明治21年加野銀行の開業にこぎつけました渋谷天外役の三宅裕司さんによるクイズ定式での銀行経営のはなし、愉快でした。
波瑠さんは洋装姿に変身、ちょっと美し過ぎます!
新次郎は、謡で席ではなしが出て、尼崎にできる紡績会社の代表に押され、初代社長として大阪の顔になります。なによりも、渋谷栄一の銀行経営の話のなかで、「銀行に信用が置ければ、相手に任せることで自分が持つより安全とな、人が自然にお金を運んでくれます」を聞き、金や商いに対するパラダイムシフトが起こり、彼にとっては大きな変化です。
また「五代の一番やりたかったことは人間をつくること、人材をつくることで、商いと教育どちらも頭を悩ます」、あさは「教育」に大きな関心を持ちます。

10年ぶりに和歌山から姉はつが義母菊とともに訪ねてきて、久しぶりの邂逅を楽しみました。
日に焼けたはつの笑顔と凛とした張りのある声には、この10年、お家のため家族のために前を向いて働いてきた日々が感じられます。愛之介を「あかんゆうたらあかん」と叱り、「お父さんのお金預かっている」という強い肝っ玉かあさんに変化です。
あさとの積もるはなし、おかあさんからの借財返済のこと、子供のこと、あさの小さい頃のこと。ここで話す、養之助の将来の心配「お国のためだというけど分からない、貧乏暮らしよりいい生活ができるから”はよ”兵隊さんになりたい」。このはなし、涙がでて、はつの10年間は厳しい生活だったんだ!!こうやって、やんわりと、微笑みで話すはつは本当に強い人です。あおいさんの演技、しばらく仕事を控えていましたが、ここにきて円熟味が増しています。!!
一方「山王寺山さん」と呼ばれることに、菊さんはうれしそうで、なんといっても菊さんの変化には驚かされました。
大阪にいた頃は、代々続いてきたお家を守るため、そして守ることができなかったからとはいえ、異常なまでに神経質な表情でしたが、今はすっかり穏やかないいおばあちゃんになって、これまた10年の間の菊の心の変化が見えました。
菊さんは、藍之助の教育自慢から藁を編むことや琴を教えていることなど楽しそうにはなし、よのさんは「なかなかお迎えがこない」とこぼすと、「天国へ行けます」と菊さん。お二人のおばあちゃんの会話は愉快でした。
藍之助は、ちょっと茶目っ気があるけれど、はつにきちんと躾られていて、新次郎に店内を案内され、かっての父の仕事ぶりを知り、また、あさが女性でありながら働いていることに驚き、この仕事に興味を持ったようです。そして、千代といい関係が築けたようです。
銀行への移行に伴う雁助、喜助そしておなごしたちのこれからのことも心配されましたが、雁助は娘の病気療養を見守るため伊予の妻子のもとに帰ることにりました
喜助は社員として、またおなごしは、ほとんどが加野屋に住み込みで、あさが若い人には嫁入りさきを探すことに。
うめについては、女の幸せをと願っていましたが、雁助のこれからの生き方が決まり、引き続きあさのもとで、あさのために尽くすことになります。二人で相撲をとってお互いを想い合うシーンは涙でした。
 
イメージ 1あさがうめの心情を確認するシーン「私は色恋には疎いが、うめの気持ちに気付いていた」とあさ、「なにを言いますか」とうめ。「出ていてくれていい。いままでかんにんやで。うめの幸せを考えていなかった。雁助が出て行って、うめがそうならそうして欲しい」とあさ、「勘違いしてもろうたら困ります。うちは、あなた様についてるのが幸せなんです。立派な女子になるのを見るのが愉快です。まだまだだめなことが多い。お千代さんも難かしゅうなってきた」といううめの言葉に泣くあさ。
波瑠さんは涙の演技がとても上手くなっています。演じるのではなく、あさになりきって心から涙を流しているように思います。
うめには雁助には一緒になって欲しいと思っていましたが、雁助のこの後の生き方を聞いて、うめの「奥さんの側にいてはったらどんなに心強いか。冗談でもいっぺん出て行かんかと言うてくれて、これだけで一人で生きて行けます」の言葉、大人の恋の結末に涙です。
雁助は千代に「おかあさんの背中みとうなはれ」の言葉を残し、裏口から加野屋の誰にも会わず去って行きました。
あさとうめ、ドラマの最初からのエピソードが積もっていて、あさが想う気持ちも、うめの気持ちもすべて受け入れられて、泣けます。丁寧に積み上げたシナリオ、脚本のよさに大森さんに感謝です。
あさは千代との関係は、一層あさへの不満が深くなったようです。これからどう展開するのでしょうか? 


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