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第19週「みかんの季節」

第19週「みかんの季節」
第19週 視聴率:24.8%
今週はあさ・新次郎夫妻が眉山家を訪ね、はつ・あさの再会、藍之助の加野銀行で働くことを巡っての一家の想いが描かれ、一家の熱演により、高い評価を得ました。
藍之助が加野銀行で働くことについてのはつの本音、家族会議で見せる想い、そして大阪に送り出す母としての願いは、いずれも、はつとしての凛とした生き方やこれまでの苦労が垣間見え、あおいさんの演技に賛辞が贈られています。
 
今後、あさは、物語の冒頭で出てきた、女子のための大学設立に興味を持ち始めました。この設立活動とともにあさとはつの物語、あおいさんにはたくさん出演して欲しい、そして大きな成果を期待です。
 
今週は
あさと新次郎の初めての旅。出迎えの惣兵衛には、妹さんか??と問われ、「あんたの嫁さんは変わっている、ミノムシみたいだと言われる。
はつは、和歌山の鯖飯を作ってもてなしました。あおいさんは、寿司つくりの手さばきもみごとで、母親歴10数年をきちんと感じさせる演技でした。
村長の倉掛さんもやって来て、眉山一家の苦労や、いまではこの村の大きな力になっていること、藍之助にも大きな期待が寄せられていることが分りました。

翌日のみかん収穫作業で、義父栄達との関係が本当の親子のようになって、みかんもぎ作業も手際よく、苦労した10年の時を感じさせる感じがよく出ていました。

はつの本音
あさと二人になると、大好きな妹だからこそ、これまで言い出せなかった胸のうちを明かする“はつ”。
「藍之助はあんたみたいになりたいんや。あんたは店を大きくして偉い実業家になった。でもうちは、一家で山で働いてきたこの道があんたに負けているとは思えない。一年かけて作ったみかんを思い出に過ごすこの生活、一番わかってもらいたい息子にわかってもらえないことが悔しい」と言い、姉としての誇りが伝わってきます。そして、「 自分の心はどないでもなるけど 人の心を動かすのは難しい 」というはつの言葉に、あさは「自分の身に起きることには耐えられるお姉ちゃんが息子のことにそんなに悩むとは」とびっくりする。
舅姑、夫、そして息子に見せる態度のなかに、家族のためにという気持で暮らしてきた苦労が垣間見え、そんな苦労のなかでも誇りを失うことなく暮らすはつ。あおいさんの演技は、髪の結い方、所作に見れるように、苦労はしてもちっとも衰えを見せず、凛としていて、さらに人として磨かれた感性がみえて、すばらしい演技でした。
 
菊さんは「山王寺屋の孫や。願を叶えてやってくれませんか」とあさに訴える。惣兵衛は新次郎に「はつが言うほど傷ついていない。子供には何がいいか分らんやろ。年寄は年とるし、人がいなくなると困るが、・・。わしにはこの仕事が向いている」と語る。
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そして家族会議で惣兵衛が切り出す
「一家が一つにならないかん。わしらは親の決めたことにしか生甲斐はないと思っていたが、その道が無くなって、自分で探すことに気付いた。案外開けていた。ありがたいもんもたくさん見た。おかあちゃんがず~と手を握ってくれていた。はつがこの家を守った。かあちゃんと選んだ道や、貧しくても誇りを持っている。誇りを分って欲しかったけれど、自分の道を探すのは止められん」と。惣兵衛の柄本さんの熱演でした。
藍之助は「おかあちゃん、大阪に行かせてください。自分の生まれた町で、商業で働いてみたい。みかんも好きだが、もっとやりたいことが見つかった。行かせてほしい」と泣いて訴える。養之助もこれを応援するという。
はつは、あの貧しい生活のなかで、惣兵衛の失踪時に生まれた藍之助だけに、この子にかける期待は大きく、共に苦労し、彼女にとっての大きな希望であっただけに、難しい決心だったと思いますが、惣兵衛のここは家族が一緒にならねば乗り超えられないという想いを受け入れての決心、「もういやや」「もう行くなとはいわれへん。3年だす、実がなるまでに3年や、それまでに実がならんかったら帰ってくるんやで」と藍之助の大阪行きを許す。はつの夫を想い、子の将来を思う気持ちがしっかり伝わり、涙がでました。
 
あさの大阪に帰る日
あさは「あんたにはあんたのいいとこがある」と養之助を励まし、はつから「もろうてくれるか」と渡されたコート。「なんやうち(世話になってばかりで・・)」とはつ、「子供は思うようにいきまへんな。うちの千代はお姉ちゃんのようになりたい言うてる」というあさ。はつは、立派になった自慢の妹のためにおそらく何日もかけてコートを作ったでしょう。あさは、お姉ちゃんの子、ちょっとできがわるそうですが、養之助をしっかり褒めて、千代の話を持ち出し、母親としてのはつを讃えました。いつまでも、お互い敬愛するすばらしい姉妹です。これからのはつ・あさの物語に期待です。(*^_^*)
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藍之助を送りだす日、
はつは、山道の途中まで藍之助を見送って、そっと金を渡します。苦労して貯めたお金でしょう。「もうここでいい」という藍之助。はつは、涙顔で「おおきゅうならんでいい、しっかり歩くようになったらいい」。藍之助への“母としての想い”が一杯出ていて感動でした。こうやって母に送られた思い出を胸に、藍之助はしっかり頑張るでしょう。今も昔も同じです。宮崎さんの、涙をだし、息子を慈しむ演技はすばらしい。
 
京都の学校に入った千代は、
宿舎で同室になった田村宣に「何を志してこの学校に入ったの」と聞かれ「花嫁修業や」「つまらん志が低い。天下国家に有為な人つくることではない。努力次第で女性でも国家に尽くすことが出来る。この人が証明した人、私が尊敬している人や」と新聞記事を見せられるイメージ 4
 
田村亘が言う「あさ先生は、両替屋を立て直し、胆のすわった人で拳銃でズドーンや。いまでは大阪の銀行や多くの事業を経営している」に、千代は「あさという先生はこんな人ではない。あんたの話はでたらめや!!その女は頭取ではありません。頭取は弟です、ピストルは一生もたへん」とあまりにもかけ離れた母親像に激しく反発する千代。
女学校に入ったがゆえに母の良さがわかってきて、新次郎の選択はよかったですね! 
あさが和歌山から帰っての千代との会話「うちウレシイは、千代に女学校でお友達やなんて」に和みます。これからの二人の物語に注目です。
 
日清戦争が始まった年、皆が戦争気分で、景気がようなってきて、新次郎の会社では女工が足りない。が、新次郎は、「これからの道を考えてみて、この家での相談役こそが自分の道だと尼崎の会社辞めてしまう。

加野屋は、ますます事業盛況ななか、一人の男成澤泉が訪ねてきて、
彼は、米国に留学し女子教育の必要性に触れ、帰国。いくらでも就職口があろうに、嫁と別れ、ひたすらその必要性を説き、飯を食うもままならず、あさの店で倒れながらも、あさに自らの論文を提出して女子教育の必要性を説きました。
あさは、彼の論文を読んで、その情熱に涙。あさには、女として苦労した大きな経験があったからの感動でしょう。イメージ 3
明るく強い女ではあったが、炭坑で苦労し、子育てで泣いた姿が思い出され、このシーンに感動しました。こんな偶然の出会いから日本の女子教育に弾みがついたこと。そして、もうさきが見えないと言うあさと新次郎に、大きな社会への目を開きました。金儲けから社会事業への転進こそが、あさの大事業、五代のいう「人はいずれ死ね、何を残すかが大切だ」にやっと辿りつきました。
成澤泉を演じる瀬戸康史さん、コミカルな演技のなかに、力強さがあり、眼がいい、いい演技でした。

記事1 20160215
<あさが来た>19週連続の週間視聴率20%超え