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第22週「自慢の娘」

第22週「自慢の娘」
第22週視聴率:24.2%
今週は「世代交代」がテーマで菊さん、梨江さんが亡くなり、忠興さんは病床にあって、あさ、はつに大きな言葉を残し、また二人は、父母に感謝するというものでした。
それだけにこれまでの人生を振り返ることになり、思い出のシーンがいくつも出てきて、涙の多い1週間でした。感動的なストーリーに加え、はつ:あおいさんもドラマを支えるよう連日の出演でしたから、高い視聴率になると思いましたが残念でした。(*^_^*)
これまでに視聴率が23・4%をマークしており、この水準をキープすれば今世紀(2001年以降)の朝ドラで最高記録となります。ちなみに、今世紀の期間平均最高は02年「さくら」の23・3%です。
大阪に帰りたい夢を追う菊さんは、家族の優しさに触れ、はつの感謝の言葉に、「みかんは味もいいが花の香りがいい。しっとりして、品がようて、これが好きや」の言葉を残し幸せに夢の中で逝ってしましまいました。
はつとあさは、母梨江の危篤に急ぎ駆けつけましたが、残念ながら臨終には立ち会うことはできませんでしたが、粛々とした葬儀の中で母を偲び、父忠興から、母の想いも込めて、労いの言葉がありました。ここでのセリフは、大森美香さんの脚本のすばらしさによるもので、これまで歩んできた二人の人生にふさわし感動的なものでした。
このドラマを観ながら、子として、親として、様々な事を考えさせられる一週間であったように思います。
はつ:あおいさんの演技は、はつが菊さん語る言葉には、長い時を経た二人の関係が垣間見えるようで、感動的でした。父忠興のはつへの謝罪の言葉に、「うちはあのお家に嫁げてよかった。うちはおとうはんの選んだ人に嫁いでこんな幸せなことはない。決して後悔などと思わんでおくれやす」。父に送る言葉としては最高のもので、言葉には出しませんでしたが、はつには感謝しているでしょう。あおいさんのふけメイク、自信に満ちた笑み、語りかけはすばらしかったです。
あさ:波瑠さんの演技、本当にうまくなりました。特に父忠興に「自慢の娘」と褒められたときの表情。父からはじめて褒められた一瞬で、驚いたような、そしてただでさえ大きな瞳は見開いたまま徐々に涙が滲みだす演技は秀逸でした。
物語は、余すところ4週となり、あさは忠興と約束した大学設立に突き進み、これを引きつぐ次の世代の活動へと一気に追い込んでくることになるでしょう。もう、「あさロス」が心配で、心配で。・・・・(*^_^*)
今週の物語は、
和歌山の菊さんは腰を痛めて予断を許さない状況となり、惣兵衛は「わしのせいで夢を見させてやれなかった」とひどく落ち込みます。が、夫栄達のやさしい労わり、はつの「私には大事なお母様です」という気持ち、また養之助の「今日は自分がみかんの世話をするからおばあちゃんをしっかり見て欲しい」と家族全員で菊さんのことを心配します。イメージ 4
京都での千代は、卒業前にして、病院で会った東柳のことを思い出したり卒業後も勉強したいという亘の言葉を聞いて加野屋に帰ってくると、皆が集まって来年の千代の嫁入りの話し。栄三郎が盛んに婿とりを勧める。新次郎はこれに不満のようで、あさは「決めるのはあんただす」と千代に預ける。
千代は「うちは、女学校に入ってみて、世間知らずとわかったので、もうしばらくの時をおきたい」と言い、これには新次郎が「雨や、雨や」とお喜びです。
千代が「おかあちゃんに相談したい」と言い、あさにとっては初めての相談で嬉しそうでしたが、「亘ちゃんのこと、助けてあげて」にがっかりでしたようでした。千代に「卒業して、店の手伝いしたらどうか。これからできる学校に入学しては」と言えば「そこが嫌い。人に意見おしつける」と親子喧嘩になってしまいました。
 
イメージ 1翌日には、あさが千代の願いを聞き入れ京都の宿舎に亘を訪ねると、そこに亘の母親がいて、学校辞めさせて嫁に出したいというのを聞いて、昔と違って今は教育で、一人前になるため、これからの人生を考える前の蛹の時間がつくれるようになったのだからと母親の説得します。これであさは千代にとって心強い母になりました。
 和歌山では、菊さんが「蔵の夢みてしもうた。蔵に閉じ込めてしもうたことがありましたな」と穏やかな顔ではつに話し出し「わたしは子供のころよく閉じ込められた。わたしは跡取り娘やから、あんたがそないなことでどないなると叱られ、怖かった。惣兵衛もよう閉じ込めて、ご飯もたべんようになって・・、藍之助も養之助も、あんたに一目置いてます。なんにも違うてますかな。おおきにな。やさしい顔して、きびしいお母さんや」。
はつが「うちこない長い暮らしていて、言い忘れていたことがあります」「旦那様を良い息子に育てておおきに。あないにやさしい、からだも立派に育てくれておおきに。今暖かい家にいて、明るい息子に恵まれています。おかあさんのお陰です。大阪も山王寺屋よりも、この家が暖かい」と言えば、相変わらずの菊さん「いやな嫌味言うてくれますな。養之助が嫁もろうたら、あの子は沢山こどもつくりそうやしな」と菊さんの言葉は強いですが、ちゃんとはつを認め自慢の嫁にしていたんですね、泣きました。義母に感謝の気持ちを伝えるはつの言葉もすばらしいです。
はつの、菊さんへの、しっかり育てられた夫惣兵衛に嫁いだことへの感謝は、菊さんにはうれしかったでしょう。今日は菊さんうれしそうでした。孫自慢、菊さんはもう次の時代を楽しみにしています。あおいさんと萬田さんお名演技に泣きました。
和歌山では、菊さんと栄達さん、障子を開けて、「みかんの花の香りがする。いま花盛り。みかんは味もいいが花の香りがいい。しっとりして、品がようて、これが好きや」、皆で縁側にでて、「あの山が山王寺やの山や、ここがうちらの山王寺や」。
菊さんの最後のことば、すばらしいものでした。
菊さん、藍之助は間に合いませんでしたが、皆に見取られ「あの山が山王寺やの山や、ここがうちらの山王寺や」の言葉を残して亡くなりました。
はつの、「あかあさま、藍之助が帰ってきましたえ」の言葉と表情に、悲しみ、無念が込められていました。
これまで、ことあるごとに憎まれ口を叩いてきましたが、最後にすばらしい言葉を残しました。家族はこの言葉を大切に生き、菊さんは家族のなかで生き続けることになります。
菊さんの愛した藍之助は臨終には間に合いませんでした。「おかあさま、藍之助が帰ってきましたえ」とはつが菊さんに話しかけるシーンは涙でした。
養之助が「おばあちゃんの最後は決して惨めなものはなかった。一家で世話して、結婚の話したらよう笑うて、みかんの香り一杯浴びて笑うていた」とお兄ちゃんを慰めます。(菊さんフアンの有働アナが、またまた涙しでした)
また、「ここで一生、生きていく。みかん一杯作って家族一杯作って。安心して大阪にかえってもらっていいよ」と言い、はつは嬉しそうでした。
あさの「うちらのおかあちゃん、ようない」に、はつ、あさ、新次郎とうめさんが一緒に東京に駆け付けましたが、間に会いませんでした。
母梨江さんの葬儀。しきたりにそうてしっかり描かれ、白喪服のあさとはつ、二人の姿は変わらないけれど、大きく人生が変わって、あさへの来客のこと、次の世代の千代と養之助の会話、悲しみもあるが先に明るいものも見える、そのなかで、はつとあさの母の思い出にそっと涙する姿には涙でした。世代が変わるという大きな時代の流れを感じさせる葬儀の演出がよかったです。
翌日、はつと新次郎さんが父忠興の呼び出しで部屋を訪れると、イメージ 2
「こないになって、つくづく考えてもうて、いままでのことや後悔したことや。幕末の乱世を乗り越え一人勝ちや言われたが、最初から読み違えて間違えたこと。山王寺のこととあさのこと」と話す忠興。
はつには、天王寺屋支援を断り苦労させたことへの言葉。はつは「うちはあのお家に嫁げてよかった。うちはおとうはんの選んだ人に嫁いでこんな幸せなことはない。決して後悔などと思わんでおくれやす」は、父に送る言葉として、はつの自信に満ちた人生が見えて、最高のものでした。あおいさんのふけメイク、自信に満ちた笑み、語りかけが一層この想いを強くします。また、新次郎さんには、
「わしは、親父のようにあさの力を見抜けんかった 一生懸命出ようとする芽を摘んでしもてた せやけどわしがほっといたものを新次郎さんが時々水をやり花を咲かせてくれはった」と新次郎の人を観て 人を育てる眼に敬服し感謝する言葉は見事でした。イメージ 3
あさには、
「ええ娘やったで、今は自慢の娘になってしまいよった」
「こら、あさ」
「ええか、お前のような学問好きが学べるような日本一の大学校を作るんやで」
ええ娘やった自慢の娘だと厳しい父が娘を認めました。梨江さんとともにあさについて暖かく語り合っていたことが伝わってきます。
あさの学問の芽を摘もうとしたこと、でもあさはその壁を自ら乗り越えて、嫁ぎ先の理解を得て大成、学問をさせていたらもっと大きな人になったであろうと、父親としては見立ての間違いが悔となり、これを滔々と語る忠興を演じる升毅さんの演技はすばらしいものでした。
よく年の春。千代は女学校を卒業。亘はしばらくあさのもとで働くことに。
千代は、東柳との恋を自覚しながらの、当初の希望どおり家で花嫁修業。
あさは、大隈夫人らと準備作業を進めるなか、成澤が伊藤候のところに陳情し、力を貸してもらえることになりました。
はつの家では祝言の準備。はつはきじばとの声にほっとするという。惣兵衛からはつに、息子たちと金を出し合って買ったという、祝言のときに着て欲しいと着物のプレゼント。はつは本当にうれしそうです。
ここに、雁助が倒れるという知らせが飛び込んできて、
来週は、あさは忠興と約束した大学設立に突き進むでしょうが、雁助のこと、千代のことで振り回されそうです。はつも養之助の結婚そして出兵と、気になります。
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