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第16回「表裏」

第16回「表裏」
信繁は馬廻衆として秀吉に仕え、その側近とともに行動し、そこで見て・感じる豊臣家の実情・闇、家臣団の性向・陰謀、茶々との係わりなどが描かれ、信繁はこれまでにない大きな世界観に触れ、真田の行末にどう係るのかそしてこの物語の結末にどう関連づけられるか。登場人物のキャラクターが色濃くユーモラスに描かれ、とにかく面白い。
 
○秀吉の馬廻り役となった信繁。
信繁は秀吉から「悪い知らせだ、景勝は越後に帰った。お前のことは何も言わなかった。徳川と真田が戦になったら真田には味方するなと言うておいた」と飄々と言い渡される。よい知らせもあると秀吉の馬廻衆を命じられる
信繁は「殿下の元に仕えるのはよい機会、羽柴の動きがわかる」と納得する。イメージ 1
景勝から「この世は思い通りに生きてゆけぬ。お主は自分のような生き方をするな。そうすればわしは安心して秀吉に頭を下げられる」と聞いており、義とはこんなにも脆いものかと、これから二人が出会うことがあれば面白いことになる。
 
そして片桐の案内で長野長泰の配下に。長泰は七本槍の一人。長泰は「片桐を侮蔑し、片桐は抜け作というんだ」と言い「役割は殿下が行かれるところにわれら在り。二組が交代で務める。おまえは黄組、すぐにと飛び出すようにしとけ」と命じられる。そして、「権三が今朝井戸に落ちて死んだ。殺された、下手人は寅之助だと聞かされている。殿下に云われたんだ。茶々様のお気に入りだったから。寅之助に殺された。お前も大いに気をつけろ」と注意を受ける。
 
早速秀吉のお供で大広間に。利休の案内で着物、珊瑚、装飾品など無数の品物を見て回る秀吉のそばに控え護衛する。こちらはシャムの布で若い娘用、こちらはルソンの麻で年長の女性に似合うなどと秀次の案内で買い物。利休に「助かったぞ」と礼を言う秀吉を鋭い目で見る三成。秀吉が買った品を寧の元に届けると、なんとそこにきりが御付の人としている。秀吉のきりに向ける目が気になりますが・・(笑)
ここで、秀吉は「まもなく九州征伐がはじまる。北条や徳川の動きを封じるために、わしがは動かぬ」、寧「私は何をすればよいのですか」に「九州からどんどん人質が送られてくる。関白の妻が面倒みることに意味がある。そなたにしか出来ぬ」と寧を説得。この場に居る信繁、秀吉の大きな世界観の中に放り込まれる
 
イメージ 4秀吉は次に茶々を訪ね、赤い帯を贈る。茶々は信繁に触ってみたらと言う。信繁は触らない。「ねえ権三は死んでしまったの」と茶々。「だれか権三のことを知らないか」と秀吉。「井戸におちたそうです」と長泰。権三の代わりに源次郎が加わったということか」と秀吉。「よろしく頼みますよ」と茶々。長泰に「お前もたいしたものだ。あの態度は。権三が初めてではない3人めだ」と聞かされる。
 
三成に呼ばれたのを機会に、「景勝が真田と縁を切ったのは本当か」と問うと三成は「殿下には逆らえなかった。大坂のこと親に知らせてもよいが、なんでもかんでも書いていいものではない」と窘め「殿下は本気で真田を潰そうとは考えていない。全ては徳川への気配りだ。徳川に貸しを作っておくのだ。徳川が真田を攻めたら必ず殿下が止める。これからは、大名は殿下の許しなく戦を仕掛けてはいけなくなる。もはや戦でことを決する世は終わった」と言う。信繁は、これからの真田の生き方について重要な情報を得ることになる
 
ついで、吉継に「これは源次郎、客人ではない故呼び捨てで」と紹介され、御文庫を案内され、馬廻役に必要だと大坂城の図面を見せられる。三成に「書きとめるな、暗記せよ」と機密事項にも触れるようになる。そして、吉継と三成の内緒ばなしが耳に入ってくる「堺を治めるには商人達の力を押える必要がある」「最後は大坂の意に従わせる」「大阪に店を出した者を贔屓にすることから始める」「商人たちはこちらを向くがやっかいなのが千利休商人の望みが千利休から入っている。これを引き下ろしてみせる信繁はこのようなぶっそうなはなしを聞く環境のなかでどこに向かうのか、わくわくする。(*^_^*)
 
イメージ 2茶々に呼び出された源次郎、大蔵卿局に「茶々様は権三をどう思っていますか」と問うと「なにも感じてないような、あのお方は悲しむのを止めたのです」と言う。茶々の笑顔の秘密は不気味。
茶々は「この小袖はぴったりでしょう。奥方はいないのか。異国のものはいい、良いものを貰った。貴方の育ったところのことを聞きたい」と話してくるが、「殿下のらっしゃるところで話します。殿下にこのことを話さないように、面白くないと思います」と慎重に対応するよう促す。「大事ない、任せて」と茶々。茶々の源次郎への興味はつきないようだが、吉継、長泰の忠告から慎重に対応していて間違いはないだろう。
 
源次郎は井戸を覗き、権三に対する秀吉の目を思い出し恐怖を感じているところに清正が現れ「わしのしたことに文句があるか。同じことをしてやろうか」と取っ組み合いになり、あわや井戸に投げ込まれるところを秀長に救われる。「おどろいたのではないか。わしも元は中村の百姓。あっと言う間だった。心がつて来ていない。だれもが溺れかかっている。清正は真っすぐな男、許してやっておくれ」という秀長の言葉に、豊臣家の心の闇を知ることになる。
 秀長役の千葉さん、とてもいい感じです。

○昌幸の決断は・・・・
徳川では忠勝が娘の稲の薙刀術特訓中のところに家康が現れて、「いよいよ真田と戦だ。今秀吉に許しを請うていて、そろそろ書状が大阪につくころだ」と真田攻略の近いことを匂わせる。「これには稲も行きとうございます」と稲:吉田羊さん、なかなかの武者ぶり、期待しています。イメージ 3
 
徳川が大軍勢を集めているという情報、北条と一緒にではないかと信幸が心配する。そこに上杉が協力を断ってきたという知らせ。「上杉まで敵に廻ったか。徳川は秀吉の許可を待っているのでは。まったく面白くない。父上がはやく上洛すれば。源次郎に取り成してもらう以外に方法がない」と信幸が地団駄を踏む。ここにきて、信幸の読みのよさ、発言に力が見える。
 
秀吉は「家康が真田攻めの許しを請うてきた」ことについて、かって家康に会ったことがある源次郎を呼び出し、”この文”は家康の本心かどうかを問う。源次郎は「真田に勝つための方便だ」と答えると、三成の反対を押し切って、「源次郎の言うことを信じてみよう」という。こことばかりの信繁、堺さん、凄味がでてきましたね。
 
片桐且元に呼ばれ、浜松に行くことになり持って行く着物の相談であったが、「お主には辛いことになったがこれも戦国の定め、殿下は真田攻めを認めた」という発言に三成の言葉に反して“家康の真田攻略”のあることを知り、「真田はどうなるんですか、いま攻められたらひとたまりもない」「真田が滅びてしまう」と真田の救済を秀吉に訴えようと探すが見つからず、茶々に出会って、ここはもうお願いするほかない。先は読めない、面白くななってきた。

記事1 20160425
真田丸」第16話視聴率は16・9%