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宮﨑あおいさんを応援します

「オオカミ少女と黒王子」(2016)

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この年、二階堂ふみさんの出演作は5作ありますが、私にとっては今年最初の作品ということになります(1作目「蜜のあわれ」は私たちの地方では今だ公開されておりません)。
役が少女マンガの主人公ということで現在の二階堂さんがどのような思いで、どんな演技を観せてくれるかと期待していました。
これまでの癖のある役が多い中で、初めての“等身大の女子高生役“で、他愛もない嘘をきっかけに本当の愛に気付いていく普通の女の子の恋心を自然に演じて見せてくれ、多くの若い人たちの支持が得られ、この作品への出演はとてもよかったと思います。

二階堂さんの女優像は「NHKミュージック・ポートレイト」(NHKEテレ1 6月2日)で園子音監督との対談で詳細に語られて、しっかりした展望をもっての女優活動でありその一環としての作品選びだろうと推測します。
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次の作品、「ふきげんな過去」に期待しています。(#^.^#)
彼氏のふりをしてもらったことで巻き起こった、奥手な女子とドS男子の恋愛の行方を丁寧に描き出した物語で、実は、とても真面目な作品で、援交や暴力、いじめなどは出てこない。若い二人が心の葛藤を抱えながら、寂しさとともに自分の気持ちに気づいて日々悩み成長していくラブストーリー2人の姿がすがすがしい父母もでてこないので、父母目線で、なんとか二人の恋を支えてやりたい感じになります。()
二人の恋は成就しなくてもこれはこれでいいのではないかと思っていましたが、ハッピーエンドなんです。()

二階堂さんは、とても真面目で努力家だが単純でだまされやすい、しかし根性がある子。きっと誰もが、彼女を愛せずにはいられなくなるでしょう。
高校1年生の篠原エリカ(二階堂ふみさん)は、恋愛経験豊富な友だちに見えを張って「彼氏がいる」とうそをついてしまい、街で偶然見かけたイケメン男子を撮った写真を友達に見せてしまう。

しかし、その男子は学校で人気の佐田恭也(山崎賢人)で、友達は騒然。恭也に事実を打ち明けると、彼氏の振りをしてくれるというが、実は“ドSな黒王子”で「俺の犬になれ」と言われてコキ使われる。
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ここでは、「3回まわってお手からワンだ。ワンと言え」で「ワン」というところ、雨が降ってきて「傘もってこい」で二人で雨の中を全力疾走するなどとてもコミカルでコロコロ変わるいろんな表情を見せてくれます。

彼と付き合うことで、他の生徒からのちょっかいや妬みに会い窮地に陥ると彼が現れ「こいつは“俺の”だから。勝手に傷付けられると腹立つんだよね」と助け船を出してくれるが、なかなか本心の見えない彼から江の島の水族館に誘われそこで見せる全身から出てくる嬉しそうな表情がいいです!。
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江の島行で体調を崩し寝込んだ彼を見舞い、熱さましの処置、おかゆを作り懸命に尽くす彼女。
もうこれで燃え上がり、愛を告白すちと、「お前は他の女と比べて見返りとか、みえすいた魂胆とか、そういうのなかったから。礼いってやってもいいかって思ったんだよ。それだけの話」と拒否され一気にどん底に落ち込む彼女。
彼の姉の怜香(菜々緒さん)の励ましで迫るも「俺を本気で落としたかったら、俺ん中こじ開けるつもりで、正面から入って来い」と拒否され、どうしていいかわからい恋に悩み、「オオカミ少女を止める」ことを決意するのでした。

神戸研修旅行の計画つくりで、日下部憂(吉沢亮)から愛を打ち明けられるが、私が愛しているのは恭也、この機会に恭也とビーナステラスで南京鍵をかけて本当の恋人になろうと持ち掛けると「南京錠かけたら・・・、お前こんな単純で生きて行けるのか」と言われ、コップの水をぶっかけ泣きながら走る彼女(長回し)の顔が見どころです。
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旅行日、学友にすべてを告白すると皆に軽蔑され、自由時間は一人でビーナステラスを訪れ寂しく彷徨する彼女、ここに「彼女が自分にとって大切な人だ」と気付いた恭也が現れ熱い抱擁を交わす二人、涙と喜びの表情。
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山崎賢人さん、佐田恭也役はおそらくご自身とは真逆のキャラクターであったのではないかと思われ、それだけにすばらしい演技であったと思います。
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記事1 20160530
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