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「ジャングルブック」(2016)

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劇場での予告編で美しい映像を観て、全編を見ることに。ジャングルでオオカミに育てられた男の子の、成長とともにジャングルでは危険視され、人間社会に戻ろうと旅するなかで出会う沢山の動物や危険の中で成長していく物語。
この子を除いて動物も風景もすべてCGアニメという作品、とても美しく、人が実物であることで、出会う動物たちに触ってみたくなり感情移入でき、さらに深いジャングルの中を行く疾走感、動物たちとの驚きの出会いとアクション、音楽に合わせ笑いも聞こえ子供さんには楽しめる作品だと思います。
原作が童話で、ページをめくるように話は進みページごとに森の掟、仲間との絆などの“教え”あり親子で観るにふさわしい作品です。しかし、この子が成長し動物が持つことのできない道具や火を扱う知識を得た後も森で仲間たちと過ごす結末には少々違和感があり、また女の子の活躍シーンがないのが寂しい。()
****(ねたばれ)
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○ジャングルの掟
オオカミに育てられジャングルで生活ための特訓を黒豹のバギーラから受けている人間の子モーグリ(ニール・セデイ)。森の中を、死んだ木に気を付けろの声を聴きながら、生きた木を伝って走るモーグリ、すばらしい疾走感です。バギーラも実物のようです。
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乾季がやってきて、唯一水のあるオアシスに集まるジャングルの動物たち。水の奪い合いをしてはならないというジャングルの掟、モーグリがお椀で飲もうとすることに他の動物から嫉妬されないよう注意を受け、仲間として「一匹の仲間のために尽くして、仲間は一匹のために立ち上がる」というジャングルの掟を守ることを厳しく躾けられる。(石田三成の旗、米海兵隊の合言葉?)
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モーグリ、ジャングルを去る。
そこに人間に傷つけられ恨みを持つ虎のシア・カーンが現れ、「人間の子は大人になったら何をするかわからん。この傷が示している、ジャングルに入れてはならん。雨が降れば状況は変わり掟がなくなる。人間が成長したら犠牲者が出る」と喚く。雨が降り出し、オオカミたちの話合が続くが結論がでない。モーグリは仲間を犠牲にはしたくないと自分から森を出たいと言い、バギーラが人間社会まで送っていくことになり、育ての母オオカミのラクシャと悲しい別れになります。ラクシャは「ずっと私の子だよ」と抱きしめてくれます。美しい森を駆けて人間の村へ。象の群れに出会います。頭を下げて、ジャングルの創生者に挨拶をする。
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しかし後ろからシア・カーンが襲ってくる。北に逃げろ!、バギーラと離れ離れになりバッファローの群れの中に紛れ込んで逃げる。山崩れに出会い、急流に呑まれ、霧深いジャングルを彷徨うとてもスリルがあるシーン。ここで「坊や、お前一人では危ないよ。私が守ってあげる」と甘い声で囁くニシキヘビのカーに出会う。
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○ニシキヘビのカーとの出会い
カーの甘い声による催眠のなかで「お前は遠くからお父さんとジャングルにやってきて、シア・カーンに襲われ、赤い花(火)で対抗したが殺され、カーンは火傷を負い、お前はバギーラに救われオオカミの母ラクシャに育てられた」という話を聞く。"
可愛そうな坊"”や可愛そうな坊や”と身体を締め付け“ぱくっ”と食べようとするところに突然熊のバリーが現れてカーへの一撃で救われる。
 
○熊のバリーとの出会い
バリーは「助けたお礼をしろ」と、高い崖のところにある蜂蜜を取ってくるよう求めてくる。一人になったモーグリは自分で考え道具をあみだし蜂蜜を獲てバリーを喜ばせる。バリーはバギーラと違って掟を破ることもあり、
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とても陽気で怠け者だが、ふたりはすっかり友達になり歌を歌って楽しむ。劇場では笑いが絶えません。人間の村に近づき赤い花を見る。「バギーラは人間の住む村に行ったほうが良いと言い、僕は道具を使ったからもうジャングルには戻れない、どうしよう」とバリーに相談すると「オオカミらしくなくていい。モーグリのやり方で人間の村に行かなくても生きてゆけるよ」と言う。ふたりが仲よく暮らしているとバギーラがやってくる。バギーラはモーグルが道具で蜂蜜を採ることを叱る。
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夜、象がやってきて騒いでいる。何事かと思っていると子供の象が穴に落ちて出て来れない。そこでモーグリが梯子を作って救い出すとバリーとバギーラはすごいことだと喜ぶが、「シア・カーンに狙われているから人間の世界に連れて行くしかない」とバギーラはバリーに説得を依頼する。バリーが「バギーラと一緒に出発してくれ、もううろついてくれるな!」と言うので、木に登っていると猿の一群に出会う。
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○類人猿・キング・ルーイとの出会い
猿たちに連れられ“岩の上の国”へ。そこは類人猿のキング・ルーイが支配する国。バギーラとバリーもモーグリを追って絶壁を駆け登りやってくる。
ルーイは「人間なのにジャングルに住みたいなら仲間が必要だ。お前は持っている、俺が持っていないもの。赤い花だ。赤い花を持ったらこのジャングルを支配できる」と教
える。
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モーグリが「(育ての父)アキーラのところに帰りたい」とバギーラに相談すると「アキーラはお前が森を去ったあとに、シア・カーンがやってきてお前を逃がしたことを怒って殺した」と教える。
モーグリはバリーが果敢にルーイに挑みかかっている隙に逃げ出し、赤い火を焚いて楽しんでる人間界に近づき火を持ち出し、森を走り、シア・カーンの支配する故郷に急ぐ。
 
モーグリ、ジャングルに帰る
赤い花を持ったモーグリを見てジャングルの動物たちが滝に集まり心配しだす。シア・カーンが「人間の子が大人になったから恐ろしいぞ。俺は騙されん、父親のように俺を
襲うがいい」と挑発する。
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モーグリは「ジャングルは僕の家だ」と持っている火を水の中に入れ、「一匹は仲間のために尽くし」とシア・カーンに挑もうとするが「お前はなにもない、オオカミのようには闘えん」と吠える。「人間の方法で闘え」とバギーラ。死んだ木を思い出し、火を着けシア・カーンと戦う。この格闘シーンがすばらしい。森は火の海となり、カーンは火の海に消える。
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そこに、象たちが助っ人にやってきて、モーグリは火をつけたことを謝り、像たちが水をせき止めジャングルの火を消す。小さな子がジャングルの掟「一匹は仲間のために尽くし、仲間は一匹のために立ち上がる」を守って、すべての動物の心を一つにしてしまった。モーグリはこうしてジャングルで仲間たちと過ごすことになった。
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