映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

第42回「味方」

大坂城に集まった強者の牢人たちを早期に戦力化せねばならぬと総大将に請われた幸村。10万の兵を五つに分けてそれぞれを武将が指揮しそれらを秀頼が統率するという案を出し真田幸村後藤又兵衛毛利勝永明石全登、長曾我部盛親による大坂五人衆体制は固まる。当面の指揮体系が整ったが、秀頼をだれがコントロールするかに大きな問題を残している。これに幸村はどう対処しようとしているのか。幸村の策には大いに期待していたが・・・・。
徳川では「真田」の名にビビっている老いた家康、そしてこの機会に関ケ原の汚名を晴らそうとする秀忠が大坂に兵を発進。
信之は病のため自らに代わり信吉、信政に出陣を命じるが、その直後源二郎の大坂城入城を知らされ自らが出陣できないことを悔いる。しかし幸村を慕って大坂に向かう作兵衛に「縁を切って」自らの想いを託す。信之の配慮に泣ける。
茶々の言う「不思議な糸に結ばれているように思います。離れ離れになっていて、また戻ってきて同じ日に死ぬのです」、なぜこの言葉を思いついたのか回答をまだもらってない。初めから死を考えているなら負ける。
いよいよ大坂の陣、時間がない、この雑兵をまとめてどのような戦法で闘うのかと楽しみだ。
******
大坂城に集まった牢人衆イメージ 7
・茶々との面談。「戦になってあなたが帰ってきた」と嬉しそうな茶々。「勝つために帰ってきた、必ず家康の首をとる」と誓う幸村。そこに有楽斎がやってきて、いまは茶々の相談役となっていると言い「天下人は秀頼公、家康はいいようにされてはならぬ。真田殿が来てくれれば勝利は間違いなし」と大いに期待をするが、「このくらいおだてれば」とも言い裏のある人のようだ。大蔵卿局は「幸村の器量がわからないから当てにするな」と言い、茶々はこれらの意見に耳を傾けている。幸村にとって、牢人だけでなくここにも大きな問題を抱えそうだ。イメージ 1
大野治長に部屋を案内されながら、兵糧米の件の処置は終わったことを知らされる。大坂城を仕切っているのは自分一人だという。秀頼の命により、幸村には他の牢人とちがって一人部屋が、家族にも特別な便宜が与えられる。治長の弟大野主馬に会うが挨拶なし、不気味な人。かっての治部、刑部とともに仕事をした部屋をみるがいまは主がいない、豊臣のために戦うために帰ってきたことを告げる。
・春、きり、梅は部屋を与えられたことを喜ぶが内記は疲れて寝込む状態で、幸村はもうひとり側近が必要と真田に佐助を遣わす。
イメージ 6・元黒田家家臣後藤又兵衛がやってきて幸村が「会ったことがある」(第34話)と言っても「これまでに会ったことはない。後から来て大きな顔をするな」と何事にも反対のようで眼つきが悪い。元豊臣家家臣毛利勝永も駆けつけ「どこの大名だろうが関係ない、戦での働きで(総大将は決まる)それだけだ」と戦うことしか興味のない様子で乱暴な物言い。「大名なみの禄はもらったが太閤殿下の馬回り衆だった」と幸村。幸村のひとり部屋にも難癖をつけるが、勝永が「お前とは格が違う」と又兵衛と喧嘩を始める。又兵衛は人に仕える姿勢で他の武将とは違うようだ。幸村は皆がまとまるようにとひとり部屋を断り元土佐の大名長曾我部盛親、元親の四男と相部屋になる。明石全登はなによりもミサが大事と祈りを捧げており、又兵衛と相部屋。己のことしか考えない癖のある牢人4人が紹介される。
 
○徳川軍の大坂城への出発イメージ 2
駿河城では、家康が本多正純から真田が大坂に入城したことを聞き「父親か息子か」と慌てる。家康は相当に耄碌している。次の手を考えるとして戦準備を指示する。阿茶局が「何をうろたえているのですか。日に日に年取ってる大御所には最後の戦、一気に攻め滅ぼしては」と言うが家康は「秀頼には一国を与えてお終い」という考えのようだ。これに阿茶局は「生ぬるい、先々の芽はつむこと。千のことはどうにでもなる。言い含めて千を取り戻したら攻め滅ぼせばいい。これで乱世を終わらせる」と秀吉のなしたことより軽い仕置きだと勧める。家康の衰えを見据えての阿茶局の厳しい意見。10月11日家康は手勢を率いて大坂に向かい駿府を出発。
 
これに対して秀忠は父家康が早々と出発したことに不満。本多正信は居眠りをしており相当な老け込み。「総大将は俺、父上は関係ない」と言い「関ケ原の二の前にはならぬ。戦場でわしを認めさせる。この戦、父の総仕上げでなくわしの総仕上げじゃ」とこの戦に賭けている。もう正信の意見など聞く耳を持たない。
江が「大坂城には千や姉いる。よもや害が及ぶことはないでしょうね」と秀忠に詰め寄っている。「安心せよ」と秀忠。「世はすでに徳川のもの、大阪はわかってない。いまさら立て籠もってどうする」と江。徳川でも豊臣と同様女性の力が大きいようだ。
そこに信之はやってきて「自ら出兵すべきだがなさけない」と信吉、信政の出陣を願い出て「ふたり力を合わせ親父さんの分までしかと働け」と秀忠の言葉を頂く。
 
○真田家の出陣イメージ 8
・江戸の真田家屋敷では、信之が初陣のふたりに「真田家の名に恥じぬ闘いをしてくるように」と声を掛ける。稲が信政にしっかり兄信吉を支えるよう促す。また、三十郎、茂誠も出陣。松がしっかりしたことばを投げかける()この程度の笑いはもういいのでは。秀忠は5万の軍勢をもって大坂に向け出発。
・佐助から「源二郎が豊臣方に味方するため大坂に入った」と知らされ「それがわかっていれば、病をおしてもわしが行っておったのに」と信之は悔いる。不満を綱家に当たり彼の歯が痛むという() とばっちりは佐助の足の遅さにも。(笑) さらに信繁が幸村へと名を変えたことに弟の覚悟を察知。「これによりばらばらの集団であった豊臣方の兵がひとつにまとまり強大な力を持つのでは。この戦、長引くぞ!」と懸念する
 イメージ 3
・この知らせに「徳川につくのは嫌だった。この日の来るのを待っていた」と作兵衛は大喜び。すえと十蔵に「お前の父上とともに徳川と闘う。だれにも言うな」と言い聞かせ仮祝言を行い、無事終わる。
作兵衛がまさに出発しようとするとき信之に見つかる。作兵衛は「源二郎さまが待っている。行かせてほしい」と言うが信之はこれを認めない。「わしの配下であることは徳川の配下であることを忘れるな。黙って見逃すことはできない」と見えをきる。「わしに斬らせるな(行くな)」と説くが作兵衛の決心は変わらず、信之は太刀を抜き、作兵衛は槍で闘う。信之は作兵衛を追い詰め太刀を振り下るすが腕のしびれで手元が狂う。作兵衛は「ありがとうございます」と礼を言い大坂に発つ。痺れに見えるが信之の「縁を切る」という機転で作兵衛を幸村のところに行かせ、結果は分からないが、兄としての心使いを示している。
 
○豊臣側、五人衆による戦体制の確立イメージ 9
・秀頼は千を伴い幸村に、母に謀ってのことだとして、幸村に総大将になって欲しいと頼む。幸村はあまりの大役に重責を感じつつも引き受ける覚悟を固める。「総大将は引き受けろ」と長曾我部。「戦は嫌いだ。上に立つ人が必要だ」と訴える。軍議の前に塙団右衛門がやって来て「鉄砲は任せてくれ」と木札を差し出し挨拶する。イメージ 4
秀頼のもとで、大野治長の司会で軍議が始まる。始まるといきなり後藤又兵衛が「豊臣のために馳せ参じた者、皆徳川に刃向かったために禄を失い、殿さまを守りたいためにここにやってきた。思いはひとつ昔の身分、禄高、しらがみなど一切無用にして欲しい。牢人ということで差をつけるな」と主張する。「言葉の重みが違う」と有楽斎。「この議は一端預からせてもらって次に」と治長。この人は、どうやら議論では決めないで持ち帰って決める人のようだ。
治長が「殿は、総大将に真田左衛門佐をお望みだ」と持ち出すとまず後藤が「真田に使われるために入城したのではない」と不承知。幸村は「総大将にはなりたいわけではないがまとまらないと徳川に勝てない。大局が見れるものが上にたつ。それで何倍もの力を得ることが出来る」と主張するが「それが何故おまえなのか」と問うてくる。
幸村は「私は徳川と2度闘い2度勝った武功がある。徳川を熟知している」と答えるが「旗を振っただけ」と勝永に一蹴される。明石が「真田殿で闘える」と賛意を示す。まとまりそうにない。幸村は修理に一任する案を出すと「この議は一端預からせてもらう」と。勝永が「ここで決めろ」と叫び、幸村は大将就任を辞退する。この事態に秀頼は苦悩を見せる。「誰かが際立つと角が立つ。しかし勝つためには大将は欠かせぬ。10万の兵を五つに分けそれぞれに大将を置き、その上に総大将として右大臣秀頼公がたつのはどうか」と幸村が案を出すと、治長が一端預かるというが、「私に、毛利殿、後藤殿、長曾我部殿、明石殿の五人にしてはどうか」と提案、これに一同が賛成し五人衆の合議制が決まる。内記は「これでは先が思いやられる。牢人衆は自分のことしか考えず、修理にはまとめる力はない。秀頼は若すぎる。」と言うが、これに幸村は「牢人衆にはまとまりがないがそれは自分の行く末に望みをもっているからだ。今の境遇から這い上がろうと集まっている。無理矢理に駆り出された兵とはそこが違う。この戦、十分に勝てる」。
 
当面の指揮体系が整う。しかし、秀頼をだれがコントロールするかに大きな問題を残している。烏合の衆で複雑な作戦は無理、これに幸村はどう対処しようとしているのか。
イメージ 5
記事1 20161024
真田丸」第42話13・0% 日本S余波?自己最低更新