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「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」 (2016)

イメージ 1この作品については、観る理由は評判のよさでした。そのとおりで、楽しめるすばらしい作品です。EP3と4は覗く程度でSWの世界観や登場人物、兵器をよく知りませんでしたがこの作品を契機にSW全編をしっかり観てみようと思います。
スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の冒頭で、反乱軍がデス・スターの設計図を盗み出すことに成功したと説明されていますが、その設計図を盗みだした経緯は描かれていません。本作はその設計図をだれがどこでどのように盗み出したのか、先人の決死的行動をドラマにしたものです。本作はEP4のスピンオフストーリーという位置づけですが、実にEP3とEP4へのつながりがよく、スピンとは言えない出来です。

物語の主要登場人物は、デス・スターの設計に深く関わってきた科学者ゲイレン・アーソ、その娘ジン・アーソ、シン・アーソンを誘拐し後に共に戦う反乱軍情報将校キャシアン・アンドー、ゲレインと出会い反乱軍へのメッセージを託された操縦手ボーデイー・ルック、反乱軍になかの過激派活動家ソウ・ゲレラ、戦士として盲目のカンフー戦士(ケンフー座頭市チアルート・イムウエ、甲冑銃ベイズ・マルハス、キャシアンのために働くドロイドK-2SOです。馴染みのキャラクターの登場はないですが、彼らが一体となることで、軍本部メンバーなど一部カメオ出演もあり、これまでのSWと遜色ない壮大な物語を演じています。

物語は、前半は主人公ジン・アーソがデス・スター秘密を知るまで、後段ではその秘密・設計図の奪取作戦、バトルアクションが描かれます。
前半は主要人物のキャラーがはっきりせず映像が飛ぶため分りずらいですが、このことがかえって魅力で何回も足を運ぶことになるのではないでしょうか。もう一本、ジン・アーソンの物語が出来そうです(生存していれば?)。(#^.^#)
後段はライトセーバーこそ出番は少ないですが両軍が持つ全装備をもっての闘いが、これまでのSWでは見られないほどに壮大で、実戦的に描かれすばらしいです。これこそ監督ギャレス・エドワードの面目躍如といったところでしょう。
父の思いを引き継ぎ、志のある者たちが立ち上がり、自らを命を犠牲にして平和を願い明日の希望をつなぐ物語は感動的で子供さんにはとてもいい作品だと思います。
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ジン・アーソンを演じるフェリシテイ・ジョーンズの孤独感を持ちながら強い目力で人を引き付ける感情的な演技と高いアクション演技がすばらしい。もうひとり、ログ・ワンチームのなかで独特の個性、戦技を持つ盲目のカンフー戦士チアルート・イムウエを演じるドニー・イェンの殺陣は見どころです。そして言わずもがなのジョン・ノールの美しい精巧なVFX映像です。
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物語はイメージ 3
研究所を辞してラ・ムー星で農業を営むゲイレン・アーソのもとに、デス・スターの開発を担当する帝国の長官オーソン・クレニックが訪れ開発の遅れに協力するよう要請するがゲイレンがこれを拒否したため、彼を拉致し妻を殺害する。しかし、その子ジンはセルターに隠れ難を逃れるが反乱軍の過激派ソウ・ゲレラに救い出され育てられる。

16年後、ジンは“ウオバニ”星にある帝国の強制収容所に収監されている。
同じころ一人の男(帝国軍将校操縦手ボーデイー・ルック)が満月の式典がなくなったと逃走中、反乱軍過激派ソウの手下と接触“ジエダ”星(帝国の占領下で、ソウの秘密本部がある)にやってきてソウに会う。
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○ジン・アーソの解放
・ジンは、車でストームトルーパーの見張りのもとでいずれかに護送されている途中、襲撃され脱出を試みるがK-2SOの強い力で捕まれ“ヤヴィン4”星にある反乱軍の基地につれて来られる。
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ここでシャン・ドドナン将軍に会い「ゲイレンの娘であること、ソウに育てられたこと」を聞かれ「彼は過激派だが修復できる。そこに帝国のパイロットがいる。彼の情報によると帝国は究極兵器を作っており、これを完成前に破壊したい。どうする、ソウに会うか?」と問われる。「私は自由の身だから」と答えると反乱軍本部に連れていかれ情報将校キャシアンに会う。キャシアンはすでに「ゲイレンをみつけたら殺せ」と指令を受けてる。ジン、キャシアン、R-2SOの三人はソウの居るジェダ星に発つ。

・帝国ではクレニック長官がゲイレンを呼び出し「開発が遅れている。一杯喰わされた、パイロットのようだな。見ていろ、これ以上遅れを許さん。すぐテストをせよ!失敗すれば命はない」とデス・スターの開発促進を厳命する。

デス・スターの秘密
・三人はジェダ星に降り立つ。砂漠のなかに高い塔が見える。街は帝国の厳戒態勢下にありストームトルーパがいたるところで警戒に当たっている。盲目の東洋人(チアルート・イムウエ)と目が会う。「帝国はソウと戦いを続ける」という放送が流れている。アザルト・ホバータンクとストームトルーパーが現れ、ソウの反乱軍との戦いが始まる。ジンは「ソウの仲間よ」と泣イメージ 5き叫ぶ子供を救おうと飛び出し戦闘に巻き込まれる。この戦闘は帝国軍のゲリラ(反乱軍)掃討作戦。見どころは反乱軍に協力的なチアルート・イムウエのカンフー剣技とその友の甲冑銃士ベイズ・マルハスの改良速射砲による乱射。つよいことつよいこと。() 乗ってきた船の守りのためイメージ 10残していたK-2SOもこれに戦闘に参加、これがまた強い!!
3人は過激派反乱軍本部の秘密小屋でソウに会う。「置き去りにして俺を憎んでいるか。人質として利用しようとした。俺を殺しにきたか」と問う。ジンは「違う、私がくればあなたが反乱軍に協力すると思ってよ。これで私の仕事は終り」と答えると、「ともに戦わないか、見せたいものがある」と言う(ソウは全身創痍で酸素を吸引しながらの会話)。
・帝国本部ではターキン提督が、クレニックにデス・スターのテストを急がせ「ジェダ星をデス・スターの試験射撃でぶっとばせ」と指示を出す。
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・ジンは父がボーデイー・ルックに託したホログラムメッセージを読む。「私は帝国に反抗するためにデス・スターの中枢部、リアクターモジュールに仕掛けを残している。リアクターを見るためには設計図が必要だ。それはスカリフ星のシタデル・タワー内にある」。突然、大爆発が起こる。
・帝国本部ではクレニックが「きれいだ。これでジェダが潰れた」と嘯いている。
・ジンたちは燃え滾る火炎の中を船まで逃げ、体の悪いソウを残して輸送船を発進させる。
・帝国本部ではウイルハフ・ターキン提督がクレニックに「期待以上の成果だ」と言えば「いやこの兵器の一部だ。これは私の手柄だ」と応じる。「お前ではない」とターキン。手柄の取り合いをしている。

○父ゲイレン・アーソの死
キャシアンは「ゲイレンのところに行こう」と“イードウー”星に進路をとる。イードウーにはゲイレンの研究所がある。「父のところ」とジン。キャシアンはジンに一緒に立ち上がって戦うことを勧め、「ホドグラムは信じられないので直接会って確かめる」と言う。
接近すると帝国機の妨害を受け胴体着陸する。眼鏡で研究所を覗く。そこではクレニックが全所員を集め「お前らの中のひとりが裏切って反乱軍にメッセージを送った。前に出ろ」とゲイレンに拳銃を突きつける。一方、反乱軍イメージ 14本部ではゲイレンを暗殺するため対地航空攻撃指令を出す。
ジンがお父さんと飛び出すのを機に双方が交戦状態に入る。ジンは傷付いた父に「ホドグラムを見た」と言えば「破壊しろ!」と言い「つもる話もある」と言葉を残し息を引き取る。ストームトルーパーに追われ船に戻る。ジンはキャシアンを「父を殺す手はずをしたの」と責める。「違う、違う、俺は命令でやった(命令に従ったまで)。俺は6歳でこの軍に参加して全てを失っている。汚いこともしてきた、それは反乱軍の大義のためだ、皆は君を信用していない、でも僕は信用する、そうしないと大義のためにしてきたことが全て無駄になるから」と弁明。「勝手なことを言わないで」とジン。ジンと父ゲイレンの切ない再会であった。
・帝国本部ではクリニックが「デス・スターが完成し威力をテストした」とダークベーダーに報告する。ダークベーダーは「デス・スターなど存在しない。あれは鉱山の爆発だ」と言い、これを聞いてクリニックは落ち込む。
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デス・スター設計図の奪取作戦
・反乱軍本部に戻ったジンは、圧倒的な戦力差から降伏を検討する本部にしびれを切らし、スカリフ星の保管庫にあるデススターの設計図を盗み出すことを反乱軍のリーダーモン・モスマに訴えるが「協議会の証人を受ける必要がある」と拒否される。そこでボランテイアを募ると数十人の有志が集まる。イメージ 12
“フォースとともに”と輸送船SW-0608号スカリフ星に向かう。検問に引っかかる。どかからきたかとコールサインを聞かれ「ローグワン」(ならず者)と応答し通過を許され「9番パットに向かえ」の指示を受ける。目の前にシタデル・タワーが現れる。
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・ここからローグ・ワンは設計図奪取する潜入チームと潜入を援護する援護チームに分かれ、作戦が始まる。
潜入チームは敵将校の服をつけて待機。援護チームは所定の援護射撃位置につく。その一部は爆薬を仕掛け、合図で爆破し潜入チームの行動を偽騙する。「今だ」の合図で爆薬を点火、同時に潜入チームがタワーに侵入する。
・侵入者に気付いたクリニックはスカリフのシールド遮断を命じ、軌道上にはスターデストロイを待機させている。
・ストームトルーパーが輸送船に近づき戦闘が開始される。ベイズがすざましい勢いで撃ちまくる。
通信を傍受した“ヤバン4”星の反乱軍本部は「スカリフで戦闘が始まった」とモン・モスヤが軍の出動を命じる。R2-2D、C-3POの姿もある。
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・帝国軍はAT-ACT、アザルト・ホバータンクを投入し地上攻撃は始まる。これに反乱軍ブルー中隊の戦闘機が喰らいつき激しい対地攻撃が加えられる。空中では両軍のファイターによる空中戦が始まる。すばらしい戦闘描写です!!

・潜入チームの行動
ジンたちがデーター保管庫に到着する。しかし、設計図データーを反乱軍に送信するためには地上にあるマスタースイッチをONにし、電波を遮るスカリフ上空のシールドゲートを破壊する必要がある。ボーデイーに輸送船近くにあるマスタースイッチをONするよう指示する。銃撃戦のなかで、ボーディー、チアルート、ベイズが協力し有線ケーブルをつなぎ、チアルートが「フォースと共に」と突っ走りスイッチをONにするが命を落とす。スイッチを守るためにベイズが壮烈な戦死を遂げる。ボーデイーは船内で敵手りゅう弾により戦死。

保管庫から設計図を探す際、K-250がストームトルーパーの銃撃でやられシステムダウンする。ジンとキャシアンは軽装になり手動で保管箱を開け設計図データーのカートリッジを取り出す。不運にもキャシアンが落下する。イメージ 11
ジンは柱をよじ登り、屋上のアンテナに到着し、アンテナに体当たりして上空に待機する母艦に向けセットする。
・軌道上では、反乱軍艦船の巧妙な策により相手スターデストロイヤをもう一基のスターデストリヤーにぶつけて落下させシールドゲイトを破壊する。
・ジンが設計図データーのカートリッジをセットしているとろにクレニックがやってくるが、キャシアンが駆けつけ拳銃で撃退する。データーが送信開始され反乱軍の母艦に送られる。

・帝国軍のターキン提督はデス・スターを使ってスカリフの施設破壊を命じる。
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・ジンとキャシアンはタワーを逃れ水辺に退避し、ジンは「父は喜んでいる」と喜びを露わにする。
デス・スターのレーザー砲へが発射されジンとキャシアンの前に巨大な火柱が上がる。

○「HOPE」
・帝国本部は設計図データーが敵艦に渡ったことを確認し、ダークベーダーがこれに乗り込む準備を命じる。
・反乱軍母艦にダークベーダーがライトセーバーを振りかぶり乗り込んでくるが、間一髪母艦から一隻の船が離れ、レイヤ姫が「HOPE」と叫び受信データーを翳す。                      END
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