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第2回「崖っぷちの姫」

機転が利き、どこまでもピュアな“おとわ”に「何かをなす人だ」と思える回でした!!
今回は、今川の追手に命を狙われる亀之丞はおとわの命がけの策で無事信州へと落ち延びる。一方、直満が謀反の疑で殺されたことにより、小野政直今川家の目付として井伊家の実権を握ろうと息子鶴丸とおとわを夫婦にして井伊家の家督を継がせよう」と画策するがおとわが髪を切り落とすという展開。南渓和尚の「答えはひとつとは限らぬ」をテーマに、テンポ良く進み物語に引き込まれます。
夫婦約束を強いられるおとわと鶴丸が、子供ながらに家のことを考え互いを思いやり自分たちで「生きること」を考える姿、「昔はこうだったんだ」と、感心させられます。子役たちの演技が聡明で、自然で、気持ちがいい。
政直と今川氏を徹底的に嫌がり毒づき、おとわを目に入れても痛くない感情をむき出しにする直平:前田吟さんの痛快な演技に魅せられています。猫を抱く南渓和尚:小林さんの人を穏やかにする演技に癒されています。
あばら屋の男(村同士の争いで死人がでたときその代償として引き渡される者がいたという当時の史実を持ち込む面白さ)と天真爛漫なおとわの会話、おとわが母千賀のはなしを聞き入れないシーンなどユーモアがあっておもしろい!!乳母“たけ“の悲鳴に、びっくりさせられます。(#^.^#)
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領主井伊直盛はひとり娘のおとわの婿に一族の息子亀之丞を迎え家督を継がせることに決めた。じゃが、亀之丞は父の企てた謀反を疑われ主家の今川氏から命を狙われる身となってしまうその裏では鶴丸の父小野和泉守が糸を引いておった。追手に「井伊亀之丞か」と問われにこっと笑うおとわ。役人の「亀之丞と言いておる」に「違う、井伊亀之丞ではない」とおとわ。
○おとわの機転
・井伊家では、井伊一門が見守るなかで、今川氏の手のものにより子供たちが集められ人相改めが行われているそこに千賀がやってきておとわがいない。寺に行くと言って出て行ったが帰ってこない」と奥山朝利に話しているところに、今川氏の追手が亀之丞いう者を捕まえました」と上司に報告する。連れてこられたのは、なんとその子がおとわでにこにこしている。「朝早くなにゆえにあそこにいたのか」と役人に問われ「竜宮小僧を探しておったのです。ここずっと探していたが見つからず、朝早くなら見つかるかと探していました」と申し開きをしてみなを唖然とさせます。が、父直盛は「見逃していたのか、いずれにしてもそちらの落ち度。このままでは済まぬ!」と亀之丞を逃がした罪を問われます。
 イメージ 1
おとわは父母、直平の前で「最初は笛を渡そうと思っていましたが」とことの次第を語ります。山中で敵の目を避け隠れている亀に会い「どこに向かうのか」と聞くと「それは言えぬ」と言い、「われは誰にも言わぬ」と拾った笛を渡すと、は「これは父から頂いたもの」と涙をこらえて礼を言った。おとわはなにがあっても決して死んではならないと励ました。亀之丞は「しっかり手習いをし身体を強くしてい男になって必ずおとわのもとに帰るとわに誓った。おとわと亀之丞は服装を交換し、亀之丞はおとわの服装で逃げて行き、おとわは亀之丞の服装でおとりになったというものでした。亀之丞とおとわの別れは、お互いが思い合う感情がよく入っていて、涙です。

・この話に聞いた曾祖父・直平「ようやった。おとわは偉い」と大いに喜びますが、千賀は「斬られたらどうする」と大いに心配します。直盛は「無事でよかった」と言葉をかけます。眠るときになって、乳母の“たけ”に「亀は無事かのう」と不安を見せ、一方逃亡中の亀之丞は「おとわも井伊家も大丈夫か」と心配します。

○おとわと鶴丸の婚姻ばなし
・今川氏の使者が伊井谷から去ってから直満の葬儀が龍潭寺で行われましたが、謀反人として成敗された直満の葬儀は身内だけのさびしいものでした
直平が「今川は何か言うてきたか。謀反でも起こすか」直満の処分に不服を露わにする。直盛は「いま今川に攻め込まれたらひとたまりもない」と反論し、朝利が「本当に謀反があったのにか」と疑念を示す。中野直由も「おかしい」と発言。直盛は、左馬助の言った密書のことを思い出し「そうに間違いなかろう」と発言すると直平が「問題は、だれが告げ口したのかだ」と激しく直盛に詰め寄り、新野をも疑う。
 イメージ 2
そこに、小野政直が弔問に訪れ哀悼の意を述べて「申し訳ないが」と前置きをして今川義元の下知を読み上げます。「直満の謀反を見抜けなかった落ち度や亀之丞を取り逃がした佐馬助の責任追及と政直を新たな目付とすること。さらに政直の子鶴丸をおとわと娶せることというものでしたイメージ 3
これに激昂した直平は政直の企みとみて脇差で政直に襲い掛かります。が、衣類の一部を切り取る程度で、そそくさと政直は去って行きました
直平は「政直が目付になり、その息子が将来井伊家を継ぐのであれば政直ばかりが徳をするではないか」と激昂直盛は「なにひとつ証拠はない」と諭します。暗い雰囲気を変えようと中野直由「ご隠居様、飲んで、酒好きだった直満を弔いましょう」と皆に酒を勧めるのでした前田吟さんの演技、迫力がありましたね!
 イメージ 4
・おとわの元に直満がおとわへの土産物とし求めてくれた鼓が届けられます。おとわは「叔父様が」と驚きます。千賀が「息子が笛なら娘には鼓だろう」と直満が鼓を買ったわけを話します。「稽古しなければなりませんね。亀之丞が帰ってくるまでにと~~と唄いながら練習をするのでした
龍潭寺で、おとわが亀之丞の席に鼓を置いて手習をしているところに南渓和尚がやってきて、鼓の由来を話すと「それでは亀之丞が帰るまでにはうまくならねばいかんな」と励ますのでした
イメージ 5そこでおとわが「和尚さんが依然はなしてくれた井戸の赤子がなぜ生きていたのですか」と問うと「おとわは何故じゃと思うた」と問われ「おとわは竜宮小僧だと思う、亀之丞井戸が枯れていたという、鶴井戸の外に捨てられていたというていた」と答えます。「みな正解じゃ。答えはひとつとは限らぬからのう。まだまだあるかもしれん」とやさしく語り掛けるのでした

○おとわの出奔
・おとわは直盛と千賀に呼ばれ「鶴丸と夫婦約束をしなければならん」と言われ「亀と夫婦約束をしたばかりですが」とわけを尋ねます。千賀が「今川氏より小野政直の息子鶴丸を婿に向かえて井伊家の家督を継がせるよう下知があったのです謀反を企み、亀之丞の引き渡しを拒んだ井伊家を許すという条件なのです。
                                      ***つづく***