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第4回「女子にこそあれ次郎法師」

イメージ 3おとわの新井美羽ちゃん、大河では異例の4話までの出演、無邪気さの中にも凜とした強さを感じさせるすばらしい演技でした!これからどんな女優さんになるのかなと、楽しみにしています。
おとわは、還俗して井伊家を継げるよう男名「次郎」で出家することになりました。出家は「竜宮小僧」になるための一歩、しかし厳しい修行に弱音を吐き、腹が減って家に帰り母千賀に追い返されま。跡取りとして育てる千賀の厳しい姿勢に、泣いて励ます母の想いが伝わり、涙です。親に叱られれば盾突き、街を見て歓喜し、和尚にいわれて托鉢にと素直でおもしろいおとわ、しかし、お経を歌うように唱え托鉢して亀を待つ姿に泣かされるというおとわの物語でした政直が父の仇討ちと北条の者に襲われ、ここで見せる直盛の井伊家当主としての凛々しい決断に心の優しさを見ます。まだまだ井伊家には闇があるようですが、おとわはきっとこの父の心を引き継ぐのでしょう。
子供のドラマのようで、戦国時代の息苦しさや家督相続というおとなの事情がしっかり描かれ、これからのおとわと亀之丞、鶴丸3人がどんな人生を送ることになるのでしょうか。9年が過ぎ、お経を“唄い”托鉢する柴咲コウさん演じる次郎法師の登場に心躍りますね。このドラマ、泣いたり、笑ったり、お経あり剣劇ありで楽しめます。(#^.^#)
○おとわ、出家に戸惑う
今川氏はおとわを人質として要求したが、おとわの気骨や南渓和尚の策、無事に井伊谷に戻れることになりましたそれもつかの間「一女“とわ”の出家をもって本領安堵となす」との正式な知らせがもたされるのでした。おとわは拉致を解かれた鶴丸に会って「出家すると亀之介が戻ってきても夫婦になれないのではないですか。まさか考えていなかったとは」と言われあっと驚くのでした。

井伊の館では直盛、直平、佐馬助、南渓が集まりおとわの出家のことを話し合っていました。直盛がおとわの出家が本領安堵の交換条件となったことで、「半ば成功、半ば失敗」と言い出せば直平は「だから鶴丸を戻すな」と怒り新野左馬助家督はどうなるのだ」と井伊家の将来を危ぶむ南渓亀之丞が無事であことを漏らし「おとわが家にいると退屈するであろう。おとわを寺で引き取りたい」と申し出ます南渓にはこの逸材しっかり育てねばという思いがあったのです。
おとわはこの話を聞いて「出家すれば亀之丞と夫婦になれない」と出家を拒みます。直盛は「出家することは、本領安堵の交換条件なんだから受け入れるほかない」とおとわに言い包めます。これを聞いた千賀は「お前は身をイメージ 1もって井伊家を救うというのは誰にも出来ないこと」と褒め「こんな娘はほかにおらず、まさに三国一の姫です」と煽ててします()
・小野家では鶴丸帰ってきた父政直に「わたしは再び拉致されるかもしれない、また、弟の亥之介や母、妹にも害が及ぶかもしれません。これ以上は井伊家の目の敵にされるようなことは止めて欲しい」と申し出る。政直は「なにを言うか、井伊家の者たちにあらぬ疑いにばかりかけられ困っておる。どいしたものか?」と言い、これに鶴丸は嫌悪感を示すのでした
次郎法師の誕生イメージ 2
吉日、おとわの得度式が行われました。乳母のたけは悲しみにくれます。「村の寺に行くだけ」と千賀が慰めます。本当に可愛いお坊さんになりましたね!
おとわは南渓から「次郎は家を継ぐという名。そなたはかって井伊家の総領娘じゃった。女子にこそあれ次郎、次郎法師じゃ。男の名は嫌か?」言われ、「われが本物の次郎であったら亀もあのような目に会わずすんだと。立派な次郎法師になります」と誓うのでした。美羽ちゃんのあどけない演技で辛いシーンでしたね。イメージ 4
・次郎は龍潭寺門前にやってきて入ろうとすると「ここで入門を乞うては許されねば入れぬ」と傑山に放り出される。南渓和尚にも「何しに来た。出家とは何ぞや、僧とは何ぞや、毛のない者のこと?言葉に気を付けなさい」と厳しく問われる。南渓も天も傑山も、これまでとは違い厳しい対応で次郎は面食らうのでした。
さらに昊天は「ここがお前の部屋だ」と相部屋に案内し「兄弟子である俺には言葉つかいに気を付けるように」と注意し「急ぎなさい作務がある」畑仕事を見せて「一日なさざれば一日食らわずです。ここでは食事、掃除、畑仕事など日常の作務を修行と見なします」と畑に連れ出されます。おとわは「われは何をすればよいのですか」と問うのですが返事がない。そこで重い鍬を持って畑仕事を手伝います。
昼食となりお坊さんたちが食前の供養をしており「これは餓鬼道と言い、餓鬼に施しをするのが僧の務め」だと教えられます。
・その夜、井伊に館では直盛は花を活けていると、次郎はこっそり居舘に戻り“たけ”から飯をわけてもらってがつがつと食べていると、千賀に見つかって「出家してその日に戻るなど辛抱が足りないのにもほどがあります」と叱られます。「あんなところはいやだ」と言うおとわに、千賀が「裏の寺に戻るだけだから、お前の出家が本領安堵の交換条件なのだから戻ってこられては困る。井伊家を潰すつもりですか。いやなら出ていけば」と叱ると、おとわは「こんな家などこっちからを出て行ってやるわ」と言い捨て、泣きながら寺に戻っていくのでした。母千賀のおとわへの厳しい教え、あたりまえのことですが、なかなかおとわには聞き入れてもらえない。千賀の気持ちを思うと泣けます。この騒動に馬之助が直盛に「千賀は厳しいのを」と言うと「兄上らがふがいないからではないですか。お下知ひとつ上手くあしらえず、挙句の果てが、十の子の出家で本領安堵、情けない。ふがいないにもほどがあります」と激しく責め「そう怒れば何か状況がかわりますか?怒れば次郎を返してもらえますか」と涙を見せ去っていくのでした。
龍潭寺の門前では傑山が待っていて「寺は去る者を追わぬ、戻るところがあるなら」と言われ、自分のおかれ立場にやっと気づき床について涙を流すのでした。
次郎が寺に帰ってきたことを知った南渓は昊天の「在家という手もあるのに」という問いに「たった10歳で今川氏の下知をひっくり返してひとりで戻って来た。初代共保様を拾って“これはただならぬ人”と思った神主のように次郎を「ただならぬ子」と感じている。形こそ女子であるがまぎれなく次郎だ、この先、どんな道を歩むかわからないが、少なくとも蝶よ花よと育てるつもりはない」と考えるのでした。
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・おとわが出家しても井伊の火種はくすぶっていました。直平が直満の使いをして命を落とした男の墓に詣で酒をさむけて、こうなったのも直盛の弱腰と嘯ているところで直満の知り合いだという若武者に会います。
・井伊家の居舘では評定が始まっていました。政直の文を示し「大師様から直満の領地を小野家で所有せよと言ってきている」と発言。これに中野直由が「次郎の出家ですでに井伊家の本領安堵は約束されたはず」と反論すると「この下知には井伊家の申し立てを受け入れたが謀反のことは忘れたわけではない。ゆえにそれがしにしっかり目付せよと。この下知にはそういう大師様の心が含まれている」と言い返す。直由は「お主が頼みこんだのだろうが?」と怒る。政直は「先に出立し、人質だけはお許しくださいと尽力したではないか」と言い返し「直満様の家来に、急ぎ暇をだされよ」と言い放って去ってしまう。「飲むしかないのか」と直盛が言い出せば、直由から「悔しくないのか、直満が殺されたのも我らは堪えるほかないのか」と責められているところに直平がやってきて「父の敵を探しているという男がいる。敵とは和泉だ。男は北条の密使の息子じゃ、その男に敵は和泉じゃと教えれば和泉は殺される」と意気が上がっている。「それが今川に聞こえたら」と心配すると「村人を使って噂を流せばいい、このままではいかんぞ」と責めたてられる。直盛は「このままではずっと小野によいようにされるだけ」という直平の言い分を思い出し「変えねばのう」と千賀に言葉を残し南渓のところに出向くのでした。
○竜宮小僧への道
龍潭寺では農作業をしているおとわが空腹でよろよろと転んでしまう。これを見た南渓和尚は「もらいものをすればいい、腹が減ったら托鉢をすればいい」と勧める。イメージ 6
次郎はそれではと鉢を持って托鉢に出かけ「なにかくれ」「なにかくれ」と器を差し出すのでした。しかし誰も恵んではくれない。寺への帰り途中で畑からかぶを盗んで、井戸端でそれを食べているとやってきた鶴丸に「お主もしや?」と問われ次郎は「もういやだ。修業ばかり押し付けられわればかりが苦労している」と泣き「これでは亀之丞と交わした『亀之丞の竜宮小僧になって助ける』という約束が果たせなくなってしまう」とこぼすのでした。
イメージ 7鶴丸は「寺には御領主を助けるという役目もある。妻としてよりも僧としてのほうが亀之丞を助けられることが多いのではないか」と元気づけるます。
次郎は帰ってきて南渓に「竜宮小僧になって亀之丞が戻ってきたら手伝いができるような僧になるにはどうしたらよいのでしょうか」と尋ねると「竜宮小僧になりたいなら、竜宮小僧のように振る舞えばいいのではないか」と助言し「困っているものがいたら人知れず助けてくれる竜宮小僧のように過ごせばいい」と言い聞かせます。これを聞いた次郎は一目散に飛び出し市に向かう。そこで水汲みをしてそのお礼に食べ物を分けてもらうのでした。おとぎばなしのようなはなしですね!しかし、村のようすが立派なセットで見応えがあります。
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・直盛は南渓を訪ねて「傑山を貸してほしい」と願い出て小野屋敷に向かう。
夜道で政直が襲われ、そこに直盛が駆けつけ「お前の父を殺し直満の書状を奪ったのは駿河の間者だ。和泉は何もしておらぬ」と告げ「それでも討つというのならお前を討たねばならぬ」と迫り若者の刀を取り上げてしまう。若者は「何故この卑劣な者を庇う。武勇で聞こえた井伊家も落ちぶれたものよ。このような腑抜けが当主では今川氏の言いなりになるはずだ」と声を投げて去る。井伊と北条の関係?、何があったのでしょうか。見送って直盛は「所領の半分は諦めてくれぬか」と持ち出すと、政直は「それは叶わぬ」と言い「ならば、容赦しない」と刀を抜き強い姿勢を見せるのでした。いままでの直盛でなない。やはり主家の大将です!
「なにゆえに助けたか」と馬之助に問れ「鶴から親を奪いたくなかった」と答えると「殿の心は優しい」と言われるのでした。

・その後、次郎は亀之丞の竜宮小僧となるべく修行を続け、鶴丸はその才を磨いていきました。ある日、瀬名から「今川のつまのさまはわれのものになり候」と文を貰う。さっそく瀬名に文を書くおとわでした。このふたりはこれからどう関わっていくのかと楽しみです。
しかし、肝心の亀之丞からなんの便りもなくもはや生死すらわからないままでした。街に托鉢にでると、笛を吹く人に会えば亀之丞を思い出し、お経を唱えるのでした。何ともこのお教がかなしかったです。9年の歳月が流れる中、お経を唱える姿が柴咲コウさん(声がいい、さすがです!)の次郎に代わっていく演出は見事でした。さあ、来週は柴咲さん登場ですね、楽しみです。
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記事1 20170130
NHK「直虎」子役の熱演しばし見納め16・0%
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