「美女と野獣」作品を観るのは初めて、とても楽しみにしていました。英語版で観て、想うことはなぜリメイクしたかです。歌曲「美女と野獣」のすばらしさ、これに癒されます。エンデイングで歌われる「時は永遠に」(新曲)のなかで繰り返されるフレーズに、これがとてもいい曲で耳から離れない、「すべてを忘れても歌が生きている」とありますから、デイズニーはまた忘れたころに再リメイクするのではないかと思います。(#^.^#)
本を愛し冒険を夢見て自分の世界に閉じこもる娘ベル(エマ・ワトソン)と、「真の愛がない」と魔法で野獣にされ孤独のなかに生きる王子(ダン・ステーヴンス)が、あるできごとから広い世界を知り、お互いの孤独をすこしずつ愛で埋めていく恋物語。
プロットごとに歌曲が入り、歌で綴られるストーリーがすばらしい。そして「見かけだけで判断してはいけない」というテーマが明確に見え、大人が観る作品になっていて、今日的な問題につながっています。悩んでいる人、必ず癒されます。(#^.^#)
主役のエマ・ワトソン、知的で信念のある変り者ベルにふさわしい演技でした。黄色のドレスを身にまとい、野獣と心通わせ、ダンスを披露する姿は気品にあふれみごとでした。
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物語、
嵐の夜、老婆が「一夜泊めてほしい。お礼に一輪のバラを差し上げましょう」と訪れますが、王子がやつれた老婆を見て断ります。すると老婆は魔女に変身し、王子の誤った愛のない心を罰するために王子は野獣に、そして城には呪いをかけ、使用人は家具にしていまいます。そして「呪いを解くには魔法のばらの最後の花びらが落ちるまえに王子が誰かを愛し、その誰かから愛されなくてはいけない。さもなければ永遠に王子は野獣のまま」と言い残して去ります。
〇ベルは小さな村に住んでいます。ここでは歌曲「朝の風景」で、ベルの人なり、生活が歌い上げられます。
ベルはひとりぼっちで頭がいい、もっと広い世界があるはずと考えています。本で世界が旅行できると本を借りて読んでいます。
父モーリスが愛馬フィリップと「お土産にばらを持って帰る」と町に出かけます。父の不在間、粉をつくり、村の水場で洗濯物を籠に入れ馬に曳かせるという独特の方法で洗濯(洗濯機)して読書をしています。(笑) 丘に登り「心躍る旅がしたい。さぞかし美しいでしょう」と歌います。(このシーンは「サウンド・オブ・ミュージック」のオマージュです)
テイーポットや燭台が話をする。食卓には食事が準備されており、これを戴いて、ここはおばけ屋敷?と帰ろうとして庭で、娘のお土産にとばらの花を摘もうとすると、そこに野獣が現れ幽閉されます。この野獣は角を持っていますが人間くさい顔です!馬のフリップは驚いてベルのところに急ぎます
家具たちが城のなかを案内してくれます。「西塔は立ち入り禁止、あとは自由だ」と教えられます。美しい羽ぼうきのプリュメットが「心配しないでいいよ」と慰めてくれます。洋服ダンスのマダム・ド・ガルドロープが女王にふさわしいと赤いドレスを選んでくれます。でもこれを脱ぎ捨て、ホームシックにかかります。
〇村では、ガストンがベルが居なくなったことで意気消沈です。友人のル・フウ(ジョシュ・ギャッド)が歌曲「強いぞガストン」を唄いながら励まします。そこに野獣の城から逃げ戻ってきたモーリスが「巨大な野獣だ、助けてくれ」とベルの救出を要請します。そして一緒に城を探しますが、道がわからないらしい。
〇城では家具たちがベルのためにささやかな晩餐を準備中で、大騒ぎです。ベルが部屋から出て来ないのでみんなで心配し誘います。野獣が怒り心頭です。野獣が魔女が残していった魔法の鏡でベルの様子を見ています。その時、ばらの一片が落ちる。「また花が」とプリュメットが心配するとルミエールが「最高の日が来る」と励まします。ベルは布を編んでロープを作り城から逃げることを考えていますが、そこにポット夫人がやってきて「出発前に力をつけて」と紅茶を差し出す。また、マダム・ド・ガルドロープがやってきて「なにか食べて元気をだそう」と食事を勧めます。みんなの優しさにベルが部屋を出ることを伝えると、家具たちが一斉に喜びの声を上げます。子供たちはきっとこのシーンは喜ぶでしょう!!
〇晩餐が終わって家具たちに「何故、わたしに親切なの?」と問うと「あの人の心の中にあなたと同じ心がある」と言います(訳が悪い)。これを聞いて「西塔に秘密があるのでは?」と訪れると、そこには魔法の瓶に収められた“赤いばら”がありました。突然野獣が現れ激しく威嚇するので、驚いたベルは城から逃げ出します。野獣は危険だとベルを追います。
〇ベルは懸命に野獣の看病に努めます。ルミエールとポット夫人がやってきて「みんなが感謝している」と伝え、「見た目で判断しないでください、野獣はやさしい人よ!」と歌曲「時は永遠」で「明日という日をもう一度取り戻したい。悲しみのなかで、」と野獣の子供のころの話を始めます。
「ふたりでスープを飲む。なんだか不安な気持ち。こんなこと想像もできなかった。彼の魅力に気付かなかった」とベル。家具たちが「何かがあるぞ!」と覗いています。
〇城では家具らが「花びらはあと4枚だ。ベルは運命の人」と野獣の髭を剃り化粧しておめかしです。一方ベルはマダム・ド・ガルドロープによって黄色の衣装になっています。歌曲「美女と野獣」に乗って、ぎこちなく躊躇いながらふたりが踊りだします。踊り終えたふたり、野獣が「長いこと踊っていなかった。感覚を忘れていた。私のような者が君の愛を」というとベルは「自由がないのに幸せになれる?父がどうしているのか心配」と話します。野獣が魔法の鏡を持って来て父の様子を映し出してくれます。そこには父モーリスがガストンに殴られている姿が写っていました。
これを見た野獣はすぐに父のところに急ぐように言い、自分を思い出して欲しいと魔法の鏡を持たせます。野獣は歌曲「ひそかな愛」を唄いながら愛するが故に解放したベルを偲びます。この歌がとてもいいです。
〇父モーリスが病気(気が触れている)だと病院に連れて行かれようとしているところにベルが駆けつけます。「父はまともだ」と魔法の鏡で野獣を見せるとみなは驚きビルもモーリスと一緒に馬車に閉じ込められます。
〇ベルが撃たれた野獣を抱きかかえ「どうか死なないで」とキスをすると、魔女が現れ魔法の瓶に触ると光を発し、部屋中にその光が広がり呪いが解かれ野獣はうつくしい王子に変身です。すべてがもとに戻り、歌曲「美女と野獣」が歌われるなかでフィナーレを迎えます。エンドロールで歌曲「時は永遠に」が流れます。