(2017.05.18TIF H・pより)
本部門では、今一番海外へ紹介したい映画人として過去2年、原田眞人監督、岩井俊二監督を特集してきました。
同世代でありながら、別々の個性を持ち、その魅力で日本映画シーンを牽引する女優陣の最新作やターニングポイントとなった作品などを上映するとともに、ご本人と実際にインスパイアを受けた監督やクリエイターにご登壇いただきトークイベントを実施する予定です。(名称:アルファベット順)
プログラミング・アドバイザー安藤紘平(映画監督・早稲田大学名誉教授)氏コメント
第30回記念特別企画として本年は、“日本の今”を代表する銀幕のミューズたち 4人を特集します。
安藤サクラは、圧倒的な個性と演技力でその地位を確固たるものとしています。『0.5ミリ』の変化に富んだ演技、『百円の恋』の体当たり演技。身近に見えて、しかし、実際には手の届かないところにいる本物の“女優”です。
宮﨑あおいは、なんと言っても、あのキラキラした笑顔です。無垢で愛らしい笑顔から内に秘めた悲しみをこれほど表現できるのは彼女しかいないでしょう。『怒り』でも、彼女の笑顔が魅力的なほど、愛情と疑念の中で葛藤する姿が胸に突き刺さります。
<安藤サクラ プロフィール>
<蒼井優 プロフィール>
1985年8月17日生まれ、福岡県出身。『リリィ・シュシュのすべて』(01/岩井俊二監督)で映画デビュー。『フラガール』(06/李相日監督)で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞など数多くの映画賞を受賞。近年は『オーバー・フェンス』(16/山下敦弘監督)、『アズミ・ハルコは行方不明』(16/松居大悟監督)に主演する他、『おとうと』(10)より山田洋次監督作品に出演、最新作『家族はつらいよ2』(17)が公開を控える。17年待機作は『東京喰種 トーキョーグール』(萩原健太郎監督)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(白石和彌監督)など。
<満島ひかり プロフィール>
1985年11月30日生まれ。『愛のむき出し』(09/園子温監督)で鮮烈に映画界に現れ、国内外で多くの映画賞を受賞。その後も『カケラ』(10/安藤モモ子監督)、『川の底からこんにちは』(10/石井裕也監督)、『悪人』(10/李相日監督)、『一命』(11/三池崇監督)、『夏の終り』(13/熊切和嘉監督)、『駆け込み女と駆け出し男』(15/原田眞人監督)、『愚行録』(17/石川慶監督)など数々の作品に出演し、高い演技力が評価されている。17年公開待機作に、アニメーション映画『メアリと魔女の花』(米林宏昌監督・声の出演)、主演映画『海辺の生と死』(越川道夫監督)がある。
<宮﨑あおい プロフィール>
1985年11月30日生まれ、東京都出身。ベネチア国際映画祭にも出品された初主演映画『害虫』(02/塩田明彦監督)で第23回ナント三大陸映画祭コンペティション部門主演女優賞受賞。その後、数々の映画、ドラマ等に出演。近年の主な出演作には、『ツレがうつになりまして。』(11/佐々部清監督)、『舟を編む』(13/石井裕也監督)、『怒り』(16/李相日監督)、『バースデーカード』(16/田康弘監督)やTVドラマ「篤姫」(08/NHK)、「あさが来た」(15/NHK)等がある。最新作は滝田洋二郎監督、『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』が控えている。