映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

「ツバキ文具店#7」(ドラマ10)

イメージ 1
第七話「話せなかった思い」
鳩子は守景の妻の死の詳細を聞いて、言葉を失う。一方、絶縁状を書いてほしいという匿名の女性(平山さとみさん)からの依頼が。人を幸せにできない手紙なのではと悩む鳩子。そんな折、イタリアからの留学生の青年が訪れる。亡き祖母のカシ子が、青年の母と文通をしていたと告げ、大量の手紙を鳩子に手渡す。不仲だったカシ子の手紙に、自分についての記述がたくさんあると聞いて、鳩子は戸惑う。手紙を焚き上げる「手紙供養」を終え、ようやく読みはじめるが、書かれていたのは思いがけないカシ子の告白だった。あまりの衝撃に、茫然として守景を訪ねた鳩子だったが…。
****
人は誰しも人生に棘を抱えます。人生を先に進めるためには「想いを断ち切る」ことが必要になります。
まずは依頼人の絶縁状、
相手に絶交と言わせる手紙の書き方。これなら絶交も愛情だと思えます。今回もすばらしい手紙の書き方を教わりました。でも、書きたくないですね。(#^.^#)
「絶縁状は書けない、人との縁を切ってはいけない」と思っていた鳩子に、バーバラさんから「絶縁することは、執着心があること。絶縁も愛情かも」の言葉に、そして依頼人から「どちらかが我慢したら駄目になる。身体を斧でぶった切って欲しい」という強い要望を受け、絶縁することが決して悪いことではない、この人が人生を前に進めるようにと、しっかり息を吸って書き上げた絶縁状。おどろきました、鏡文字。使用する紙は破れない羊皮紙(破られては意味がない)、これに虫もぶインクを使い羽根で書く。そして出来上がった文を鏡に映して裏返った文字にして書く。相手は鏡を使って読むという手の混んだもの。これなら相手も恨みますね、これならきっぱり別れられます、納得のいく絶縁状でした。
文面は、
「いままでたくさんの楽しい時間をありがとう幸せでした。あなたに出会えて心の底から感謝しています。もう嘘をつくのはやめませんか。素敵な時間を留めておきたいのです。
これは私の絶縁状です、もう会うことはありません。理由はおわかりですよね。
あなたを心から好きです。でも嫌いです。もう後戻りできません。
正直に生きることは難しいことです。時には本当に嘘つかねばならないことがあります。自分には嘘ついて欲しくありません。あなたには正直に生きて欲しい。最後にもう一度感謝の気持ちを伝えます。」

次に鳩子の祖母への想い、
イタリアからの留学生の青年から届けられた祖母の手紙を読む鳩子。
母親から無理に鳩子を取り上げただけに、なんとしてもしっかりした子に鳩子を育てねばと厳しく育てますが、これが逆にでて鳩子は不良になり家出。「厳しくすることが愛情だと思った。これが鳩子を苦しめた」と反省の手紙でした。そして死期を感じ入院中の病院を抜け出して、いつ帰るかわからない鳩子のために家をかたずけ、「鳩子をこのようにしたのは全て自分だ」と謝りの手紙を残して逝ったのでした。

この手紙に鳩子:多部ちゃんとが泣きますが、「厳しい人ほど愛情深い人なんだ」と一緒に泣かされました。いまの鳩子なら、人の気持ちがわかるようになっていますので大泣きでした。祖母の「話せなかった思い」を、こうして手紙で知ることで人は育つんですね。もっと早く気付いて感謝したいと思うのですがそれが出来ない。これが人生なんですかね、何度も泣いて大きくなる。だからこんなよいドラマをしっかり観ることが必要です。(#^.^#)

鳩子は「初めから資格がない、人の気持ちをあずかる資格などなかった」と呟きますが、そうではない、この手紙を見て泣けるだけで十分資格があります。この気持ちを引きずってはいけません。不義理をしたという祖母への想いを”どう断ち切るか”、これこそが祖母への感謝です。

バーバラ夫人の悲しい思い出がありました。バーバラさんの棘は「手紙供養」で抜けました!こんな行事も大切にしたいですね。
イメージ 2
守景さんが店を止め実家に帰るということですが、これからどのような気持ちで過ごすのか、いまの気持ちをどう断ち切るか気になります。
                                         *****
イメージ 3