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第36回「井伊家最後の日」

イメージ 2今回はびっくりでした!直虎は井伊再興を諦め、井伊家それぞれの行き先を定め、当主としての務めを終えて、龍雲丸と一緒になり瀬戸村で農夫として生きることになりました。いずれ復活でしょう。しかし、あまりの変り身に、いまだ受け入れることができません。(笑)しかし、ここは生きること、生きておれば先に繋がります。
徳川と今川が和睦したことで、いったん戦は終了したかのように見え、常慶から虎松の松下家養子縁組が出る。直虎は、今後の井伊をどうしようかと悩みましたが南渓の導きで井伊再興を諦めました。南渓にとっても、直虎にとっても断腸の思いだったでしょう。
南渓は直虎に引退を言い渡しましたが、このままでは井伊の血は全滅しかねない。おそらく一時引いて、再興でしょう。これは負けたようで決してそうではない、勇気のいることです。 (#^.^#)
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物語、
徳川軍によって気賀が壊滅的打撃を受け、龍雲丸も大怪我を負うたが一命をとりとめます。「よう戻ってくれたと」と喜ぶ直虎でした。

○井伊の再興をどうするか
龍潭寺。龍雲丸はしばらく龍胆寺に留まることになり、近藤の怪我も回復に向かっている。直虎は隠し里のこともあり近藤の治療に気を使っています。
こんな直虎の様子に、昊天が「井伊の再興をどう考えているのでしょうか」と心配する。南渓も「さてのお」とこれからのことを考えているようです。
直虎は白い碁石を持って「おとわ継ぐか」と言った父の言葉、城主なった時のことを思い、政次を失ってはと、先のことに考を巡らしています。

一方氏真は北条氏康のところに身を寄せている。氏康は「駿府を追い払ってくれて」と褒め称えると「武田は己の欲得ずく、節度もなければ情けも知らず。武田は天誅だ」と高笑いです。イメージ 3
岡崎城。相変わらず家康は碁を打っていて「これで武田は動けん、こことここを塞げば籠の鳥、武田は動けん。よい気分じゃ」とはしゃいでいるところに瀬名は顔色を変えて「井伊を見捨てたのですか。今後どうするのですか」と責めたてる。家康が躊躇していると於大の方があらわれ「駿府の姫様はよう口が回りますこと。瀬名殿、殿はまだ若い、暖かく見守ってください」と微笑みます。瀬名は大層恐縮して足忙しく退場です。ところが家康に「殿、下女のです」と紹介、家康もまんざらではなさそう。

○松下家の跡取りに、虎松を
近藤は歩けるまでに回復し、直虎に丁寧に礼を述べ「中野、奥山、新野らを召し抱えてもよい」と言い残し帰って行きます。高梨、野辺、気賀も安堵されたという。
昊天が直虎に「のちほど井伊を再建するためにですか」と聞いているとそこに松下常慶がやってくる。
「この度のことはそれがしの力不足」と丁寧にあいさつの後、松下家に嫁いだしのから預かったという文を差し出します。常慶が「虎松君に松下を差し上げたいとの話しにございます。これが私ができる唯一のことです」と言う。松下家が虎松を跡取りとして、養子に迎え入れたいと申し出てきたのでした。
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それを知った直虎の思いは複雑だった。「この話を受け入れれば、井伊家の再興は諦めなくてはならない。武家である以上戦は避けられぬ。また戦に戻すことはよいことか我のような弱い者に」と悩む。龍雲丸は「止めてしまっては?潮時ではないか?」と言うが「それでは、井伊家を守るために死んでいった直親や政次たちの想いを無駄にしてしまう」と止めることに踏み切れない。

こんな状態をみて龍雲丸は南渓に相談をします。南渓は「やりたいようにやれというのはあれには難しい。あれは幼い頃竜宮小僧になり人のためになるのを信条としてきたから難しい。自分で選んだと思うたが、選ばせたか」と後悔を見せる。

井戸端で祈っているところに南渓がやってきて白い石を見せながら「もう止めていい。井伊はここで終わらせよう。そなたは疲れきっている、それでは家の再興は無理だ。そなたを次郎にしたのはわしだ。次郎を降ろすのもわしだ。これはわしが決めたこと。政次にも直親にも亡くなった者にもわしから謝る。そなたはようやった」と諭します。これに直虎は「まことに役立たずで、申し訳けございません」と赤子のように泣くのでした。充分に悩んで直虎に最期を告げる南渓、政次なしでは無理と判断したのです。そしてこれを受ける直虎の気持ちに泣けます。
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早速隠れ里の井伊の者たちを訪ね、井伊再興を諦めたことを告げます。直之がこのことを確認すると「もう再興するつもりはない。無理だ」と明言します。直之、亥之助がなぜと聞き返す。「われはもう再興したくない。正直に言えば尽くされても答える自信がない」と念押します。直之が「所詮は女だ。その女に一生ついて行くつもりだった」という。これに皆が涙を流します。直虎は「つまらぬ主じゃ、すまなかった」と頭を下げる。直之は無念の思い出で立ち去ります。
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直虎、鳳来寺を訪ねて六左衛門にことの次第を話します。直虎の話を聞いて「なんの役にも立たず」と泣いて詫びる。虎松は元気溌剌と「殿、お懐かしゅうございます。迎えに来てくれたことは井伊が再興叶ったことですか」と尋ねます。直虎は「叶わなイメージ 6かった、我の見通しが悪くしくじった。井伊を再興する気持ちはない。松下の母のところで暮らすことに」というと「私は嫌だ。殿はむかしあきらめるなと言うた」と聞き入れず、泣き叫ぶ。どうしようもなく、南渓がこの場を引き受けます。

隠し里の女たちが、「このあたりが潮時なのでしょうね」と力強く立ち上ろうとしています。女が“難局に強し”です。高瀬は「私は、どこに居ても井伊の者という」といい、これに祐椿尼が「井伊が潰れても大事な物は失っていない。それぞれが井伊の魂を持ってゆこう」と話し掛けます。

直虎は龍潭寺に戻り龍雲丸に「止めるというて来た。怒られた。しかし、これでよかったと思う」と明るくなって、言う。隠れ里を訪ね、裕椿尼から「中野は近藤のところ、高瀬も弥吉の孫として近藤のところ。あやめは嫁ぎたいというのでこれから考える。なつは松下を頼ることに」と井伊家それぞれの身の振り方を聞いていると、南渓がやってきて「虎松は松下に行く。六左衛門は虎松についてゆく」と伝えます。「これから忙しくなる」と言いながら「身勝手なものだ」と自分の不甲斐なさに泣く直虎でした。祐椿尼がやさしく慰めます。
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吉日、虎松は父となる松下源太郎に挨拶。源太郎は「それがしを父と呼んでくれた」と大変な喜びようです。

○龍雲丸、直虎にプロポーズイメージ 1
直虎が井戸端で主としての務めが終わったことを報告しているところに龍雲丸がやってくる。直虎は「あやめの嫁ぎ先は残っているがそれぞれ行き先が決まった。頭、やりたいことはないのか、相談に乗るぞ」と話し掛けると、「じゃ、おれは一緒になりたい女がいる」という。まさか好きな女が自分のことだとは気づかない直虎、自分のことだと知ってびっくり。龍雲丸の「おれはあんたの側にいたい。よいと言ってくれればそれでよい」に「われの側におる。ろくなことにならぬかもしれぬぞ。われは縁起の悪い女」と直虎。龍雲丸は「あんたより先には死なん。置いてはゆかぬ」と誓います。
政次の死や気賀での戦火で全てを失い龍雲丸が生き返ったときに思った「生きることのすばらしさ、生きておれば先に繋がる」という人生哲学でしょうか。直虎が決心したこと、慶びたいと思います。そして、瀬戸村で、直虎は還俗し農夫として生きる道を選んだのでした。

○信玄の西への進撃開始イメージ 7
元亀2年10月(1571)「死んだ、北条の爺が」と喜ぶ信玄。(笑)そのころ、家康は城を岡崎から引間に移って、引間の名を浜松と改める。そこに氏真が「氏康の死で追い出された。ここに置いて欲しい。徳川様このとおり頼みます」と訪ねてくる。氏真が「瀬名は息災か」と聞くと返事に躊躇する。「引き渡そう。北条が武田と結んだとなれば武田は間違いなくこちらに攻め込んでくる。ここは受け入れる振りをし身柄を武田に引き渡し、赦しを乞う。武田と結びなおそう」という。これに「織田に伺いをたてた方がよい」と数馬が助言する。元亀3年信玄の西への進撃が始まった。

資料 20170911

おんな城主 直虎>第36回「井伊家最後の日」 視聴率12.1

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170911-00000003-mantan-ent

***つづく***