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第41回「この玄関の片隅で」

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長篠の戦。無防備な鉄砲隊を柵で守り武田の騎馬隊を迎え撃った信長の鉄砲戦術。
馬防柵3000本の中の500本が井伊谷で六左衛門が伐採し、直虎らで製材されたものであったとは驚きです!
六左衛門は、直接戦闘には参加しないが、木材を伐採したことで戦闘を支え立派な武勲を上げたことになり、また万千代を陰で支えたことになります。虎松が出仕し元気のない六左衛門でしたので、うれしそうな田中さんの顔が見れてよかったです。(#^.^#)
 
発端は草履番の万千代が玄関で聞いた情報を家康に掛け合い、調達を任されたこと。しかし、木材は今では近藤のもの。ここで近藤の怒りを買っては民に迷惑をかけると直虎が家康を通じて近藤に調達を命じてもらう。万千代は、これに賭けていただけに初陣がかなわず、ことの次第を知り直虎のせいでと怒り心頭です。
万千代が直虎に相談しないでひとりで大きくなりたいという気持ちは理解できます。直虎がそっと手を貸し万千代の後押することに、うまく年を重ねていく姿を見ます。いずれ、万千代が気付くときが楽しみです。
 
初陣を断った家康の考えは、直虎の想いを察し、正信を草履番に置き、万千代の性急で向こう見ずの性格を見て、もうすこし待つことにしたのでしょう。
 
草履取りの交代が鷹匠ノブ。ノブの正体は本田正信、三河一向一揆の主謀者。ここにきて、徳川が小さな家であったころの家臣とは違った、戦略的な物の考えができる男の登用、世代交代を考える家康の人事眼がすばらしいです。ここで草履番をしながら、忠次や忠勝らを観察し、万千代らの力を見極めているのでしょうか。
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○後釜草履番にノブ
見事日の本一の草履番となり小姓に上がることとなった万千代と万福。しかし、それには条件があった。康政から「新しい者を手配する故指南してくれ」と言われ、そして数日後「この者が新しい草履番」として紹介されたのは、なんとも見映えのしない中年男だった。
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「どこぞで会ったな」と名前を聞くと「お狩場で会ったかもしれぬ。鷹匠ノブだ」という。万千代は草履番のやり方を説明しているとノブは草履棚の名前をみて「まだ生きていたのか。随分出世を」などと呟いている。こいつが使い物になるのかと万千代は心配になり、「いつまでに仕事を覚えるか」と聞くと「3日もあれば」という。
 
○直久、松平家の養子に
六左衛門が「松下家が直久を養子に欲しい」と龍胆寺を訪ねてくる。直久はかまわないと言い、直之も依存はないと言うが問題は主の近藤。そして六左衛門が井伊谷に帰りたいと訴える。
直虎は交渉に近藤のところ出かける。近藤が直久の交代に六左衛門をという案に「もらい損だ」と良い返事をしない。そのとき、高瀬が「(六左衛門は)馬の世話が上手」と口添えし、これで近藤への仕官がきまる。こんな話は聞いたことがないが、高瀬は近藤のお気に入りのようで、この案が通ってしまう。()
祐椿尼が虎松のことを気にするので、直虎が「草履番で配下もできたとか、その者を草履番として立ちゆくようにすれば晴れて小姓に上がれるとか」と聞かせます。
 
○ノブの正体?
万千代がノブに草履取の仕事をやって見せるがのろまで見ているだけ。草履番を終えた夜、万千代が「ノブはのろまで、こいつが後釜というのは我等を小姓にあげない策略ではないか」と言い始める。万福は「何やら妙な気配がある。幾人かノブを見てきょっとした者がおった」という。
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翌日の登城のあと、草履箱に10足ほどのあまりが出ている。万千代が「3日で覚えるという。昨夜は何をしておったか」とノブを責めると、「わかっておりますゆえ」と意に返さない。この態度を激しく叱責していると、やって来た忠勝が「何故ここにいる、すぐ出て行け!」とノブの頭を地面に叩きつけ刀を顔面に当て脅す。
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そこに康政が走って来て「殿が決めたこと、これえてくれ!」と止めにかかる。忠勝が去ったあと万千代が「あの者は?」と康政に聞くと、「三河一向一揆で殿に刃を向け、あげくの果てに他国へ逃げた者じゃ」と教えてくれる。万千代は「なぜあのような物が?殿は草履番を掃きだめにする気ですか」と聞く。「その言葉、殿を蔑むことばととれるが、お主の言い分は伝えて置く」と言い去る。
 
玄関に出ると、ノブと万福が朗らかにはなしをしている。万千代は「お主が一人前にせぬことには小姓にできぬ!」と首襟をつかむ。そこに使者が「岡崎から参りました!取次を」と飛び込んでくる。政次が「岡崎より戦いかもしれん、武田が再び攻めてきたのでは」と言い出す。
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○武田軍の遠江侵攻
天正3年(1575)4月15日、勝頼率いる武田軍が再び三河遠江への侵入を開始。その勢い徳川方を圧倒し、勝頼は長篠城を包囲するに至った。
家康の軍議。康政が「長篠、吉田、これを抑えられると浜松と岡崎の間を絶たれることになる!」と作戦のポイントを示摘する。忠勝が「城主は武田から寝返った奥平貞昌。再び裏切りはせぬであろうな!」と常慶に確認すると、「今のところその気配はない」という。康政が織田の動きを気にすると、数正が「武田は確実に勢いを増している。なんとしてもここでたたきのめさねばぬとのおおせ。あまたの援軍をよこしてくれるとの仰せです。ところが徳川に急ぎ整えてもらいたいものがあると」と織田の考えを伝える。
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○万千代、家康から木材の受注を受ける
近藤の館。六左衛門がしょんぼりと飼い葉を運んでいる。そきに直虎がやってきて理由を聞くと近藤に気に入ってもらえず嫌味ばかり言われているらしい。松下に戻るかと聞くがその気はない。百姓になるかと聞くと「武功というものを立ててみたい」という。六左衛門の気持ちがよくわかります。
 
万千代と万福は、玄関を掃除していると、小姓たちが戦に加わるという話を聞く。くそったれ!と思っていると、正信が「この順で出てくるぞ」と草履を並べている。そのようにやってくるので万福が理由を聞くと「早く出てくる人、共に出てくる人は大概決まっている」と言って、2足をぽんと投げる。出てきたのは一人で「今日は大久保様は居残り」と話し掛ける。相手は大久保忠世。万千代が「なにか重要なことがお偉方と大久保様の間で話されることになったのではないか?」というと「すこし聞いてみましょう」と正信。
しばらくして大久保が出て来るので正信が聞くと「無理難題だ!腕の立つ木こりを知らぬか。織田に丸太を3千本を直ちに用意せよと言われた」と話す。これを聞いた万千代は・・・
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万千代と万福。夜、家康の寝所に忍び込み家康の鼻緒を切っておく。翌朝「修理をします」と家康の前に現れる。()「武田の攻めで私にも役に立てるのではないかと、材木がご入用と聞きました。井伊は以前材木商をやっていました。材木の手配を申しつけて欲しい」と申し出ます。うまい伏線回収です!「そなたの望みは?」と聞かれ「初陣を飾らして欲し」と答える。家康は「まずは木材を調達してみよ」と命じます。
 
○直虎の配慮、万千代知らず
まもなく、龍潭寺の南渓のもとに、万千代からの書状が届いた。南渓は直虎を呼び「500本の材木を切り出せば、虎松が初陣を飾れる」とあり、直虎が考イメージ 7
え込む。「この土地はいまでは近藤様のものになっているので言い訳を考える」と言い、南渓には了解した旨の返事を依頼する。
部屋を出たところで方久に出会い、虎松は怒るであろうなと思いながら方久に頼みごとをする。
 
浜松城。南渓の返事に万千代は大喜び。しかし、康政は家康に「さような約束をして、戦場につれて行くのは早すぎる。えこひきが過ぎる。他の小姓どもの妬みを買う」と文句をいう。
そこに方久がやってきて、カ~ンカ~ンナ~ンと挨拶し、精緻な刺繍の施された袱紗を差し出し「ご所望があればお申しつけを、そちらは差し上げます。お女中方にでも」。
袱紗には、「今ここは近藤殿の領地。それも知らず頼みごとを寄こす万千代は未熟者、あまやかしては本人のためになりませぬ。近藤殿に殿からお役目を命じて欲しい。必ず500本約束します」という直虎からの書状が隠されていた。
家康が「井伊の者が井伊の者の手柄を潰すか」と訝ると方久は「先代にとって大切なのは、井伊谷の民にとって安穏なこと。それだけです」と答えます。この方久の口上は見事でした。
 
直虎は近藤に呼ばれ「木材の切り出しに詳しい者はいないか」と聞かれ、「六左衛門ならその役目に最適」と伝える。直虎はすっかり落ち着いた説得力のある
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浜松では万千代が家康に呼び出され「あの土地は近藤のもの。近藤に頼むことにした」と聞かされる。万千代は「その策は自分が考えたもの。褒美に初陣を」と願い出るが「戻ったら小姓にしてやる。日の本一の留守居、励め」と命じられる。部屋に戻った万千代が「あの腐れ尼・・」と、いつものように、悪態をつく。「15のけなえな息子が頼んでおるのじゃ!それをひねりつぶすとは、必ず殺す!」と喚く万千代に、万福が「最後に決めたのは殿だ」と言う。
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○六左衛門の武功
一方、井伊谷では六左衛門の指示で順調に作業が進んでいる。直之が「かような働きなら、自分でも戦の役に立っている。これも武勲じゃと喜んでいる」と直虎に伝えると「そうか!」と頷くのでした。
 
こうして井伊谷500本の材木を調達し、家康たちは、武田と戦うべく長篠へと向かうのでした。
                          ***つづく***
記事 20171016

おんな城主 直虎:第41回「この玄関の片隅で」視聴率11.8

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