
本作は「スター・ウォーズ」サーガの新3部作第1章「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に継ぐ第2章(第3章で完結)。ついにフォースを覚醒させ、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーと出会ったレイを待ち受ける驚愕の運命と、ファースト・オーダーとレジスタンスの戦いの行方を描くもの。
監督・脚本は「LOOPER ルーパー」などのライアン・ジョンソ。主演は引き続きデイジー・リドリー。共演陣にアダム・ドライヴァー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、マーク・ハミルら前作の主要キャストのほか、ローラ・ダーン、ベニチオ・デル・トロ、ケリー・マリー・トランらが新たに参加。なお2016年12月に他界したキャリー・フィッシャーは本作がシリーズ最後の出演作となります。
物語は、スターキラー基地を壊されたファースト・オーダーが復讐のために動き出す一方で、レイがルークにライトセーバーを手渡したところから始まり、これまでのように年代間隔を置かないでのスタート。

救出のためスターフォレストらを投入し、トレンド・ノートを炎上することはできたが友軍も大きな損害を被る。このことについて、レイア将軍が「ポーはパイロットの技量は優れているが、作戦全般を考えて行動できない。指揮官の資格はない」と思考の狭さを責める。
引き続きハイパースペースでの戦闘では、指揮官レイア・オーガナがカイロ・レンの射撃で重傷を負い昏睡状態に陥り、ホルド提督が指揮官に就任する。

提督は「敵の大艦隊とは張り合えない、やったら全滅する。燃料を節用できる輸送船でクレイトに退避する」と主張して彼の意見を退ける。
のちに提督は戦機を見て単独でクルーザーで敵旗艦に突っ込み、輸送船を戦場から離脱させる。ポーは提督のすぐれた戦略眼と勇気を学び、自分が長い時間軸での判断ができないことを思い知らされる。
敗戦の中から教訓を学ぶという、ポー・ダメロンの成長物語になっていて、次章での活躍を見たい!
この危機に、艦内で療養していたフィンがレイに会うため脱出しようとして整備士ローズ・テイコに捕まる。彼女との会話のなかで、指揮戦艦のトラッカーを切れば逃げ切れるというゲリラ戦を思いつく。

この小話は、全般からみてなくてもいい感じですが、子供がフィンとローズの逃走を助けるため馬(ファジアー)を放すシーン、次章への大きな布石が隠されているのでは?
レイは、銀河地図に載っていないオクトー惑星を訪ね、ルーク・スカイウオーカーに会う。
ルークは、レイアから託されたカイロ・レンのジェダイ錬成に失敗したことで、自分を責め格闘し、その行きつくところはすべてがバランスで世界は保たれるという境地に達したと。今では、レンに対し大きな後悔を持っている。
レイは礼を尽くしてルークの指導を受ける。そこでは、ひたすら精神の鍛錬で「バランス」の重要性を学び一層強いフォースを感じるようになる。

レイはルークの説得を諦め、カイロ・レンをメガデストロイヤに訪ねる。レンの案内でスノークの前に。スノークがレイを貶め、ライトセーバーを取り上げ、レンにレイを殺せと檄を飛ばすと、レンが“ライトセイバーを呼び寄せ”いとも簡単にスノークを下してしまう。
このあっけなさは何か?ふたりに赤衛兵エリート・プレトリアン・ガードが襲いかかる。これにレイとレンが共同して戦う。
スノークの支配から解き放たれたレンは、「新しい世界を作ろう。古い者は消えるべきだ。俺と手を組もう、お前は売られたんだ。ジャクーに帰っても何もない」と誘う。

レジスタンスは大きな損害を受けたが、クレイトンの洞窟陣地に潜り込む。スノークの死によりカイロ・レンが最高指揮官となったファーストオーダーが、タイファイターの支援射撃のもと地上からAT-ATで総攻撃を仕掛る。

敵戦艦のトラッカー切断に関わっていたフィンーとローズ。帰還して本作戦にスピーダーパイロットとして参加。

レイア将軍の要請により、ルークが「すまない!」とやってくる。「息子が闇に落ちてしまった」とレイア、「完全ではない」とルーク。ふたりの邂逅ののち、洞窟前面の最前線に立つ。これに、カイロ・レンはAT-ATに集中射を命じると炎のなかに消える。シャトルでやって来たレンが「俺を許すと言いに来たか」とルークの前に立つ。
ルークはレンに見放したことを謝罪し「レジスタンス軍は立ち上がる。自分が最期のジェダイではない」と告げ、「怒りで倒してはだめだ。父親のようになる」と戒めるが、レンが斬りかかるとそこにルークの遺体はない。ルークはオクトーに帰還し静かな夕日のなかで死す。

余談ですが、ルークが吐く言葉・生き方「戦は嫌。怒りでは何も生まれない」が大河ドラマ「直虎」(2017)ストーリーにはよく似ている。(#^.^#) ここでのルークの吐いた言葉がどうレンに伝わったか?次章で明らかにされるでしょう。
****