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第8話「お姫様教育」

イメージ 1嘉永6年(1853)春。
駕籠のなかで「定めに背き引き返すは恥じでございます」と菊本が残した言葉を胸に、しにを伴い、入城した於一。鶴丸城大奥の女たちが於一を待ち構えていました。
これら女の前に立つ於一、大きく成長したように見えます。老女広川の挨拶を受けます。今泉家と違って、いろいろとしきたりがあり、庭にも出れないと不安になってきます。イメージ 2
今泉家では忠剛がお幸さんに、於一が居なくなった寂しさを、「もっと話しておけばよかったと」と漏らします。少し体調がよくないようです。
一方、兄の忠徳と尚五郎は囲碁を打ちながら於一のいなくなったことに寂しさを感じるのでした。

鶴丸城では一日中女たち囲まれて身動きできぬ於一、ついにトイレに耐えきれず・・。“しの”と二人になり、「何が誉じゃ、今泉に帰りたい」と本音が出ます。()
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アメリカ艦隊が那覇港に入港。成彬、阿部、斉昭らが協議、斉彬が「本土入港を3年待たせ、その間海軍を作る」と提案するが成彬が「開国はならん、攘夷じゃ」と大反対。さらに斉昭は「次の将軍があの様ではどうにもならん」と不安を口にします。斉彬は例の一件(将軍家への於一輿入れ)があると阿部に伝え薩摩に帰ることにします。

イメージ 7丸城では、於一はとうとう癇癪を起し女たちを追い出し、広川にきつく「今津家一の姫としての自覚が足りぬ」と責められ、ますます意固地になります。()こうして、食も進まず、於一は斉彬の帰りを待つ日々が続きます。

斉彬が薩摩に戻る途中、近衛家に立ち寄り、於一の教育係として幾島を譲り受けます。

大久保正助3年ぶりにお役に復帰。西郷たちが集まり祝いをしますが、皆から於一の思い出が出ます。

嘉永6年(185363日。浦賀沖にベリー率いる米艦隊が入港。コロッケさんの瓦版で江戸は大騒ぎになります。江戸城では、「わが国への国書だけは受け取るが、開国はしばらく待て」と伝えることにします。69日幕府は久里浜で米国大統領の国書を受け取りました。「来年再びやってくる」という知らせを受けた斉彬は、時間がない全てを急がねばと。
 
一方、於一はもう何も女たちの言うことを受け付けないが、香という話に「お近さん」を呼んで欲しい」と求めます。お近さんはお幸さんを訪ね、菊本の遺書を預かります。
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お近さんの来訪に於一は喜びます。尚五郎が元気でいること、大久保が復職したことを聞いて喜びます。気落ちしているなら渡して欲しいといわれたと菊本の遺書を差し出します。
宮崎さんと“ともさか”さんの演技はとても自然で、いい感じです!
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母の文と菊本の遺書「 闊達な姫様に眉をひそめたこともありました。二度や三度でなかった。ご本家への養女の話で、自分が間違ったことに気付きました。あなたは初めから高いところに行かれるお人だったのでしょう。わたしはひと時お預かりしただけ。今後どのようなところに行かれようと、どのような方とまみえましょうと後に引くことなく、前へ前へお進みください。それこそが姫様だと信じます。それこそがあなたを育てた菊本の最後の願いです。女の道は一本道なのです。定めに背き引き返すは恥じにございます」、於一は涙で読み終えます。
この涙に何ごとかと責める広川に、「だれに向かってそのような口を利いている。当主薩摩守島津斉彬様の娘なるぞ!」と言い放ちます。

翌日、広川に「これは美味じゃ」と褒め、女たちを喜ばせます。そして、源氏物語を所望します。イメージ 6
ここに、京から幾島がやってきます。幾島との対面。幾島、威厳ある挨拶をします。於一が「それはまことに大義であった」と薩摩弁()で返します。幾島、「なるほど、地毛の訛りがあります」とにんまりです。
菊本の想いに、われに返った於一に泣かされました。宮崎さんは、最初からの演技計画にもとずき、これまでの演技から大人になった演技を見せます。一段の美しくなったあおいちゃんです!
                                  ***第8話おわり***