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第9話「篤姫誕生」

イメージ 1嘉永6年(18536月。京の近衛家から幾島(松坂慶子)が薩摩にやってきて、於一(宮崎あおい)に本家の姫様としての教育が本格的に始まります。
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まずは言葉からと厳しい教え、大きな声で話すので耳に響く。()「口に出したことは取り消せない。供のものは従うのみ!」に「分かっている。
「私も“影が形に添う如く”姫様のお傍にあってお世話いたす所存でございます」と幾島、いかなる場合も於一を支えると忠誠心を表明します。すごい女性ですね!

御手水場で、今和泉から連れてきた“しの”(小林麻子)に「たまらない、声が大きい!あの者が好かぬ」と愚痴をこぼします。これを、幾島が聞いている。()「“影が形に添う如く”、口にしたことは守り抜いて見せる」と教えます。

「誰に育てられましたか」と聞かれ、薩摩弁で「それは子細あって答えられない」と於一。「その訛りは、御守役から伝わったもの」と幾島。これに於一が反発する。「姫にふさわしくない」と言われ、遂に「嫁にはゆかぬ、江戸にも出ぬ」と言い出す始末。「わずかな訛り、私を見習いなさい」と諭す幾島にしぶしぶ納得します。
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休憩時間には「これも嫁入り道具」と薙刀の演練、運動ベタのあおいちゃんが頑張っています。() 松坂さんの練武が凄い。

幾島が斉彬(高橋英樹)の姉・郁姫づきの老女で近衛忠煕春風亭小朝)に嫁ぐ際にともに京に留まっていたことを老女広川(板谷由夏)から聞かされた於一は、「追い返せないのか」と話していると、そこに幾島がいる。() そして、書の稽古が始まるのでした。
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斉彬は薩摩に戻ってきて、於一の様子を聞きます。「あれほどのじゃじゃ馬は初めてです」という。そこにバタバタと足音を立てて於一が「お殿様、お帰りなさいませ」と挨拶。「城の中を走ってはいけません」という幾島に「よいよい」と斉彬。ここで斉彬から「そなたの名は篤子、大叔母・茂姫が第11代将軍家斉に輿入れするまでの名。篤姫じゃ」と明かします。「城には慣れたか?」に困惑する篤姫でした。()
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夜、幾島が「姫への指南の真意を聞かせて欲しい」と斉彬を訪ねます。「学問にしか興味を示さない姫を何故島津の姫にするのですか」と聞く。斉彬は「面白い姫だ。そなたは郁姫を育てたではないか。いましばらくお篤の修行に手を貸してくれぬか。後悔させない。約束する」と答えます。
「すでに嫁ぎ先が決まっているのですか?」「今は、なんとも云えぬ」と厳しい眼差しを見せます。「この勤め一心に努めます」と幾島は役割を引き受けます。
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嘉永6年(1853622日、江戸では大変なことが起こっていました。黒船対応に苦慮していた第12代将軍家慶(斉木しげる)が急死したのです。遺体に家祥(堺雅人)は「ネジを巻いたらどうじゃ、動きだすのではないか。阿部(草刈正雄)!」という始末。()
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黒船が去って10日後のこと。阿部老中は将軍の喪を伏せ、海上防御を急ぐことにする。この噂は薩摩にも伝わり、篤姫も瓦版を手にします。軍艦について詳しく清獣(沢村一樹)から聞かされます。そして斉彬から海防を強化すること聞かされ、「戦をするのではなく、異国と互角の付き合いをするためにするのですね」と答え斉彬を驚かせます。於一が、薩摩にいる間に、時勢を見る目を持つという設定は「西郷どん」とは大きく異なるところです。

西郷(小澤征悦)、尚五郎(瑛太)らも瓦版を見て、皆と一緒に「殿はどうするのか」と清獣を訪ねます。清獣は「国を開くことだ。その前に国の守りを固める」と斉彬の真意を話します。於一の話が出て篤姫に名が変わったことを知ります。
今和泉家でも、尚五郎によって、於一が篤姫に名が変わったことを知ります。お幸さん(樋口可南子)が、「元気でいるならそれでよい」と。ここで於一が西郷らと付き合っていたことをきかされた忠剛(長塚京三)は「於一のことならどんなことでも思い出される」と涙を見せます。庭に出てモチのイメージ 8樹をみる忠剛は、尚五郎に「辛い思いをさせた。このモチの木は於一がここでよく本を読んでいたと」思い出を語り「篤姫様は、どんどん遠くなる。名が変わってもわしらのものだ」と懐かしみます。良しの曲が流れます。
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城では幾島の教育が続き、「今日は休む」というと「上に立つものとして、今後“しの”には声を掛けないように」と厳命される。そして「姫様の嫁ぎ先は薩摩ではない。薩摩訛りが抜けていない!」と注意され「私は郁姫ではない!そなたの言うようにはならない」と言い放つ。「私にも老女がいた、菊本(佐々木すみ江)。訛りは菊本からだが、そなたのようなのもではない。共にいて安らぐものだった。そなたは郁姫様と泣いたり笑うたりしたことがあるのか!」と激しく迫り、涙を見せます。
幾島は「郁姫様のことは耳にしたくない。姫さまが菊本にとやかく言われたくないのと同じです」と答えます。ふたりは似た者同士のようですね。() 今回は幾島と篤姫の対決が見所でした!

家慶死去の報は7月はじめに斉彬に伝えられます。「家祥様が家督を継ぐことになる」と・・。
幾島を呼び「家慶様が亡くなった。お篤の縁談、徳川総家だ。次の将軍家祥様の御台所に望まれている」と明かします。驚く幾島。イメージ 10
このころ家祥は雨の中でアジサイに水をかけているのでした。辛い結婚を予期させます!
書を読む篤姫、数えで19才。日本に大きな変革が押し寄せる前夜のことでした。
                                   ***第9話おわり***