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第9回「江戸のヒー様」

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吉之助(鈴木亮平)は藩主・斉彬(渡辺謙)とともに江戸の薩摩藩邸に到着。藩邸の規律は厳しい、組頭の点検を受けて自分の部屋に。ここで大山((北村有起哉)、俊斎(高橋光臣)と再会を喜び合う。「飯盛りを、夜っぴき寝かせぬ、くつわ虫」という女郎の戯れ歌は知らなかった。()
 
一方斉彬は阿部伊豆守(藤木直人)に呼び出され、2月に再来航したペリー艦隊と取り交わした日米和親条約についての意見を求められる。
水戸の斉昭(伊武雅刀)が真っ向から反対するに対し、彦根藩井伊直弼
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佐野史郎)が「勝てる見込みがないなら開国を受け入れるしかない」と主張し、将軍家定公(又吉直樹)は政に無関心で、評議が開国に傾いているという。
斉彬は「必勝の見込みもないが、通商を許すこともその時期でない。回答を引き延ばすのが良策、海防を整えるには3年はかかる」そして「家定公がこの体たらくでは井伊に押し切られる。清国と同じになる、将軍の座に英邁なる人が就き国の成り立ちを改める必要がある」と進言する。そして「於篤(北川景子)を・・」と考えるのであった。
 
篤姫は斉彬より先に江戸に着き、斉彬の嫡男虎寿丸と相撲をとるなど仲良くなり江戸の生活に馴染んでいる。西郷が来たと聞き「どこに、何の役目で」と聞きますが、斉彬は返事しない。「あんな明るい娘に徳川の御台が務まるのか」と山田につい漏らす。
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吉之助は大山(北村有起哉)、俊斎(高橋光臣)に連れ出され品川宿の磯田屋に上がる。部屋に通されると小玉(田中道子)ら厚化粧の女たちが酒や料理を運んでくる。吉之助、「このようなことをするために正助や家族に面倒をみてもらって江戸に来たのではない」と席を立とうとすると女にぶつかる。「西郷吉之助様ではございませんか」の声。なんと追村で会ったふき(高梨臨)でした。
再会を懐かしんでいると「およし、ごひいきのヒー様がお呼びだ」とふきに声が掛かる。
吉之助らも一緒にヒー様の座敷に入ると、飯盛り女たちの似顔絵を描いている。吉之助も、ふきの要請で、描いてもらうことにする! ヒー様は「こいちは一生貧乏で終わる。嘘が就けない目だ」と吉之助の本性を見抜く。ホントかいな()
そこに酔っぱらった男がなだれ込みヒー様に絡む。ヒー様はこいつらの取り扱いを吉之助らに預けて姿を消してしまう。やはり、退却がうまかったのですね!
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“ヒー様”とは“ケイキ様”のひねり? 料理屋で絵を楽しむとは晩年の慶喜松田翔太)の逸話、慶喜も本性を表している! 吉之助が江戸にやってきていきなり料亭から始まる物語、ファンタジー大河の様相を呈してきました。()
 
吉之助は初日早々門限破りをしたことで、来る日も来る日も草むしりと掃き掃除。
10日後、斉彬の側近・山田(徳井優)に呼ばれ、御座所の庭に連れて来られ御庭方を命じられる。庭掃除をする役かと庭掃除に専念していると() 
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来る日も来る日も庭掃除が続く。ある日突然斉彬がやってきて「小石川にある徳川御三家水戸藩邸に書状を届けよ」と命じる。「命にかけても!」と引き受けると「わしにその命をくれ、危うき目に会うかもしれん」と殿。吉之助は「自分は右腕の腱を切っており刀は使えない、刀は飾り物です。ここまで生きてこれたのは殿から掛けられた“死んではならん!”という言葉、この刀ではお守りできません」と申し出る。「あの時の子か!大きくなった。雨の日も雪の日も身を守ってくれ!この務め、人知れぬ秘密を知ることもある。秘密を守れぬときはこれを使え」と小刀を渡す。この小刀、西郷の最後を務めることになりますね。御庭方とは密使、重要な役です。今回の見せ場でした!
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吉之助が斉昭公に書状を渡すと、読み終わるや破り捨てる。「なぜ破られる、わたしの恥は殿の恥」と問うと「幕府の悪口が書いてあるからだ。メリケンの脅しに屈したこと。破いたは島津殿の心を留めたということ」という。「なぜわが殿が水戸様に徳川の悪口を言うのですか」と聞くと、「紀尾井坂を通って来たろうが、井は井伊直弼の井だ。この国難に権勢をわが物にしようとしている」と怒りを露わにする。そこに慶喜が現れ「紀尾井坂としたのは父上が将軍家に煙たがられている証拠です。薩摩守が書状を送ったのはそれを知ってのこと。いずれ幕府を倒そうと思っているのではないでしょうか。父上のいうことを鵜呑みにしてはいけない」と注意をする。慶喜は先が読める人のようだが、吉之助に手の内を明かすという軽いところのある人のようだ。
よく見るとあの「ヒー様!」。この声に驚く慶喜。これが徳川家最後の将軍となる一橋慶喜と吉之助の運命の出会いだった!
 
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日米和睦協定の締結を巡り、幕府は一橋橋派と井伊派に分かれ政の主動権争いが激化する。ここに吉之助が江戸にやってきて、いきなり料理屋:磯田屋でふきと再会し、慶喜と対面するとは、面白い展開ですね! 慶喜が「ヒー様」として本性を現しての登場、どう物語が繋がっていくのか、ファンタジー大河、しかし史実を曲げないでほしい。給仕のタマを演じる田中道子さんに目が行きます! 楽しみです。()
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記事 20180305
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