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「トゥームレイダー ファースト・ミッション」(2017)

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世界的人気を誇るアクションアドベンチャーゲームで、アンジェリーナ・ジョリー主演により映画化もされている本作。ゲームはやらないし映画も未鑑賞です。ただ、「リリーのすべて」(2015)「光をくれた人」(2016)のオスカー女優アリシア・ビカンダーが出演するのは何故か、どんなアクション、演技をするのかとこの作品を選定しました。まさかアリシアがと思っていました!
本作はアンジェリーナ演じるスパーヒーローのララ・クラフト以前の、父リチャード・クロフトが所在不明になってからの7年、普通の生活を送っていたララが父の思いに触れ、無敵のアドベンチャー・ヒーローに変貌するまでが描かれ、次作に繋がるという位置づけにある作品です。ここから新しいララ・クラフト物語が始まるということではないでしょうか。
作品は2013年にリリースされたシリーズ9作目の「トゥームレイダー」をベースにしているそうです。
 
監督はローアル・ユートハウグ。共演はドミニク・ウェストリチャード・クロフト)、ウォルトン・ゴギンズ(マサイアス・ウオーゲル)、ダニエル・ウー(ルー・レン)です。
 
この作品は、アリシア・ビカンダーのための作品になっています! まさかのアリシア身体改造して、ゲームにはない感情、痛みを感じるリアルなアクションドラマになっています。弱いララが泣きながら変身していくところが見所です。これがアリシア出演の理由でしょう。ゲーマーにとっては物足りないでしょうね!
ストーリーは大雑把。ドラマの核心部「墓暴き」の部分が日本の卑弥呼伝説に拠っているが史実とは全く別もの。アドベンチャードラマということで、見ごたえのあるアリシアの演技でカバーされています。(#^.^#)
ララは7年間、大富豪である父の遺産を受け取らずにいましたが、父に出会い、資産では償えない、素晴らしい父の志を受け継ぐという父と娘の物語に
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なっています。
ラストシーンでララは最強の2丁の拳銃を手に入れますが、これから物語はどう変化していくのか興味があります。
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物語は、
冒頭、2009年父リチャードが、卑弥呼の島に出かける際に、娘ララに残した手紙のナレーションから始まる。
一転してボクシング練習シーン、負けて悔しがり、練習講習費を払えと請求さる。次いで自転車宅配便のアルバイトで稼ぐシーン、もっと稼ぎたいと自転車によるキツネ狩ゲームに参加して事故するシーン。ララは普通の女の子で、真面目、茶目っ気があり、アリシアがとても魅力的な姿を見せてくれます。身体はしっかり出来上がっています。
 
父の会社「クロフト社」の重役アナ・ミラ(クリスティン・スコット・トーマス)から遺産を相続するよう勧められるが受け取らない。父の死を認めることになりこれを認めるわけにはいかないという父への思いがある。
弁護士から父から渡すようにと言われていたというカラクリ箱を渡され、その謎を瞬時に解いて、父の秘密の部屋に入り膨大な卑弥呼にまつわる資料を見つけるとともに資料を償却せよとの父メッセージを受ける。007です!
身体を鍛え、貧困に耐えながら生活するのも、彼女には父親の血が流れていたということ。 
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亡くなった母親のペンダントを質屋に入れ、その金で香港に飛び、チビに襲われるというアクシデントを経て、父が買っていたという船の船長ルー・レンに会う。ここまでが、実にスピーデイに描かれ、疾走感があります。
 
ルー・レンとともに「魔の海」に乗り出し、防風雨で座礁、泳いで謎の島に上陸する。ここで卑弥呼の墓を暴き宝物をものにして世界を変えるという秘密組織トリニテイの頭マサイアスに出会う。
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ここから、ララはマサイアスから逃げ出し、父親を捜し出す冒険が始まる。まずは、滝の上での大ジャンプして激流のなかに。密林の中を走り、両手を縛られたままボロボロの飛行機の翼かに飛び移り、パラシュートでの決死の大ジャンプに挑戦。リアルを追求するアドベンチャーにしてはやりすぎ感もあるが、泥だらけで傷ついて泣きながら頑張る小柄のアシリアを応援したくなりますね!このシーンあたりからアリシアの演技力を見せつけられ、「体験型のアドベンチャードラマ」の世界に!
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そして父に会い、マサイアスと闘いながら卑弥呼が仕掛けていた謎・罠に挑むことになります。アクションの他に、卑弥呼の謎がミステリアスで、結構ホラー要素もあり、ラストまで楽しめます。アリシアの魅力に尽きる作品でした。
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