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宮﨑あおいさんを応援します

第25話 「母の愛憎」

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慶喜平岳大)を好きでない」という家定(堺雅人)の言葉を聞いた幾島(松坂慶子)は「道が遠のくばかり」と篤姫宮崎あおい)を責めます。篤姫は「公方様の目に狂いはないと思うが、それでも父上の命を従わねばならないのか」と自問します。幾島に「われらが大奥にいる意味がない」と責められ、「夫婦になったは、それが第一」と反論します。篤姫にはなによりも妻としての幸せを願う気持ちが強いのでした。
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ハリス来訪時に慶喜を同席させたことへの本寿院(高畑淳子)の怒りは激しく、家定の篤姫へのお渡りをなんとしても止めたいと滝山(稲森いずみ)に妨害工作を指示します。
仏間で上様が倒れた際、自室で休ませ篤姫の立ち入りを禁じますが、回復した家定は「御台は心配してないか」と篤姫への配慮をみせ、滝山が「上様は変わった!」と認めます。これに本寿院は「以降、御台には上様の奥泊りを告げず自分に知らせるように」と指示し、毎朝の仏間にも出さないよう圧力をかけます。篤姫と家定はいまだ夫婦の契りを交わしてない。篤姫の会いたいという思いが募るばかりでした。
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井伊直弼中村梅雀)が堀田老中(辰巳琢朗)を尋ね「アメリカとの間に条約を結ぶとなれば、朝廷のお許しを戴かねばならぬ。そして、お世継ぎの件も固めねばならない!」と難題をねじ込んで来ます。また、ハリスはやってきて通商を強く促す。これ以降幕府は条約締結に大きく動き出し、篤姫が危惧していたとおり幕府内での対立が激化しはじめます。
 
薩摩では尚五郎(瑛太)のもとに西郷(小澤征悦)が大久保(原田泰造)を連れて江戸出立の挨拶に訪れ、途中熊本まで大久保と一緒に行くという。大久保も希望を見出し、父母もこれを喜びます。熊本で細川家家老:長岡監物に会うが、大久保は挨拶のみで席を外される。ふたりには気まずい空気が流れる。大久保は西郷との格差に泣きます。原田さんの熱演で涙が出ます! 
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悔しさを口には出さず笑顔で別れ、大久保は薩摩に戻る。
戻った正助は「今日から鬼になる!」と言い、母フク(真野響子)は「あなたが鬼なら、私は鬼の母になる」と正助の悔しさを受け止めてやります。「西郷どん」とは違って、西郷との旅で大久保は大きな志を持つことになります。
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重野(中嶋朋子)より本寿院が家定のお渡りを止めていると聞いた篤姫は、本寿院の元へ直訴に向かい「すでに上様はわたしのことをよくご存じです。私は一橋派である前に上様の妻です。どうしてもお会いしたいのです」と涙ながら訴えます。この言葉に本寿院はたじろぎ、そそくさと退室します。
幾島も「将軍である前に、男として慕っておいでなのですね」と篤姫の心に打たれます。もはや何人たりとも、家定と篤姫を引き離すことはできません!
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食も通らずただ思い詰める篤姫のもとに、家定が「御台はどこじゃ」と駄々をコネ、本寿院と決別し篤姫の寝所へ。自分の元へ駆けつけてくれた家定を見た瞬間、篤姫の目からは堰をきったような涙が溢れます。
家定と篤姫は床をともにし、ただ触れるだけの夫の手に幸せを感じるのでした。宮崎あおいさんの渾身の演技は、ただただ真心で愛し続ける篤姫そのもので、涙では語れません、神業ですね! 
                       ***第25話おわり***