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「女と男の観覧車」(2017)

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 ウッディ・アレン監督、 ケイト・ウィンスレット主演作品。楽しみにしていました。「皮肉たっぷりのユーモアを期待していましたが、今回はシリアスで、情けない女と男の生きざまを描いた作品でした。( ^)o(^ )
 
“これしかない”という結末、主人公は今の生活から脱出を試みるが、同じ過ちを犯し、これまでと同じ穴に落ち込み、回る、回る観覧車のように、逃げ場のない人生を送ることになるという、いつものウッディ・アレン物語です。()
何度も何度も、危ないと思うが止まらない。「ブルージャスミン」(2013)に近いテイスト、スリリングなストーリー展開を楽しみます。
 
あらすじ
1950年代ニューヨークのコニーアイランドを舞台に、ひと夏の恋に溺れていくひとりの女性の姿を描いたドラマ。
コニーアイランドの遊園地内にあるレストランで働いている 元女優のジニー(ケイト・ウィンスレット)は、再婚同士で結ばれた回転木馬操縦係の 夫・ ハンプティ(ジム・ベルーシ)と、ジニーの連れ子である息子のリッチー
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(ジャック・ゴア)と3人で、観覧車の見える安い部屋で暮らしている。しかし、ハンプティとの平凡な毎日に失望しているジニーは夫に隠れて、海岸で監視員のアルバイトをしながら劇作家を目指している若い男ミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と不倫していた。ミッキーとの未来に夢を見ていたジニーだったが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)の出現により、すべてが大きく狂い出していく。安定を願いながら刺激を求め、真実の愛に溺れ、ここではない、どこかに、もっと素敵な人生が待っているはずだという切ない夢に身を投げ出していく物語。(HPより)
 
物語は、1950年代という陰りが出てきているコニーアイランド、そして全盛時代を迎える映画界を舞台背景としたことが、そのまゝ男女のキャラクターにぴったりという秀逸な物語設定になっています。
映画界を背景としたことで、ジニーは「カフェ・ソサエテイ」(2016)のヴォニーに近い感じ。監督の身内の物語のようです。()

 

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映像が当時の映像美に近く、当時の音楽。出会ったことがあるという懐かしい作風になっています。
会話劇になっていて、恋の駆け引きや相手を貶めるなど会話がスリリング。なんたって見どころは、落ちぶれた元女優・ジニー役ケイト・ウィンスレットのやつれ様と恋で輝く変身、騙しっぷりです!()
***(ねたばれ)
物語、
コニーアイランドの海岸監視員・ミッキーが、「昔は賑わっていたが今はさびれている。自分は大学生で脚本を書いている」というナレーションとオレンジの暖かい色調の海水浴場風景から物語が始まる。ミッキーがナイスガイに見えるが、・・・。
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ギャングと結婚していたキャロライナが町に帰ってくる。義母ジニーの勤めるフリーク・バーを訪ねて「思ったより若い!」と挨拶。ここでのジニー役ケイト・ウィンスレットのウエイトレス姿、かっての「タイタニック」(1997)の彼女との違いに驚きます。そして、キャロライナ役ジュノー・テンプルの若さと輝きに、「ジニーは激しい嫉妬の捉われるぞ!」と予感させてくれます。() 物語の先行きが読めてしまいますね!
 
二人で自宅に戻る。父親 ハンプティは「ギャングが殺しにやってくる。危険だ」と一緒に生活することを嫌がる。が、「父親と娘は仲が悪いと相手は知っているからここにはこない」というキャロライナの言い分で、一緒に生活することになる。
ジニーは反対しなかった。そして、ジニーと一緒に同じレストランで働くことになる 。ハンプティはデブで大酒飲み。なんでこんな男と結婚したのという感じ。趣味“魚釣り”で、ジニーの映画、読書には合わない。一緒に外出することもない。経済的に、公園に来る人が減ったことで、追い詰められている。こんな夫婦なら、妻が浮気しますね! ところが、ハンプティは妻の行動を全く疑わない。
 
ジニーが海浜を歩いていて、雨に会い、ミッキーがビーチバラソルを貸してくれたことで、元女優と作家の卵ということで、ふたりは盛り上がる。
すぐに体の関係ができ、ジニーは3つの条件を知ったうえで付き合って欲しいという「①年は39歳で再婚。最初の夫はドラマで、彼女が共演の男性と関係をもったことで失望し自殺した。しかし、このことで夫との愛が本物であったことを知った。②今の夫には感謝はしているが、愛してない」という。ミッキーは、このことを認めたうえで交際することにする。
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ミッキーは洒落たリゾートホテルにジニーを誘い、制作中の脚本の一節を語れば、ジニーは女優になった気分で舞い上がり、ミッキーにより女優になれるのではと思うようになっていく。こんな男に、バカなことをしてと思うのだが、もう止まらない。アラフォーの悲しい性です! こんな状況のなかに、キャロライナが戻ってきた。
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美しいキャロライナに、ミッキーが惹かれるのに時間はかからない。ジニーとミッキーの関係を知らないキャロライナは、ジニーに、ミッキーのことで相談を持ち掛ける。ここは冷や冷やしながら、ふたりの会話を楽しみます。
ジニーがなんとかしてふたりを引き離そうとするところが面白い。ハンプティに金の工面を頼むがそっけない。
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彼がキャロナイナを学校に行かせるようと貯めた金を盗み、時計を買ってミッキーに贈るが「こんな高価なものは」と受け取ってもらえない。これで、ミッキーの愛に疑念を抱くようになる。しかし、諦めるかけにはいかない。()
 
ミッキーは曲者で、ジニーと キャロライナに二股をかけようとする。
キャロナライナを口説く際、ジニーが出してきた“ふたつの条件”を話す。()
「おれは、ジニーと不倫をしている。愛しているのは君だ!」。
これに、キャロライナが怒り、レストラン「カプリ」を後にする。
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そのころ、ジニーはキャロライナを探しにきたキャングたちを見かける。キャロライナが、休んで、ミッキーとレストラン「カプリ」でデートしていることを知り、公衆電話でギャングが探していることを知らせようとするが、放っておけば殺されると、思い止まる。怖い怖いです!
 
ハンプティが1日中捜索するが、キャロライナは行方不明。ジニーはミッキーと約束していたキューバ旅行に出かけようとドレスアップして待っているところに彼が現れる。
「撚りを戻しにきたの!」と声を掛ける。彼は「キャロライナは殺されたかも知れない。あなたが、公衆電話で電話しようとして、止めたことを知っている」という。
 
ここからのジニーとミッキーの対決、そしてジニーの決断。夫ハンプティが採った行動。伏せておきます。
息子・リッチーが夕日の浜辺で火遊びをしているラストシーン、リッチーの方が母親ジニーよりしっかりしている。() ウッディ・アレン監督だからこその結末でした。( ^)o(^ )
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