映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(2018)

イメージ 2
前作がとても面白かったので、本作、楽しみにしていました。製作総指揮がスティーブ・スピルバーグ、前作で監督を務めたコリン・トレボロウが製作総指揮と脚本を担当し、監督が「インポッシブル」(2012)のJA・バヨナ。これにクリス・ブラット、ブライス・ダラス・ハワードのふたりが再びオーウエンとクレアを演じてくれます。
 
このスタッフ&キャスト陣容で、しっかりこれまでの物語のコンテンツを引き継ぎ、バヨナの作家性を生かした「生命は、新たな道を見つける」という強いテーマ性ある物語になっています。
 
ジェフ・ゴールドプラムが、イアン・マルコムとして出演し、彼の「(火山災害から)恐竜を救うべきか?」という議会証言から始まり、「脅威に晒されているのは恐竜ではなく、人類かもしれんぞ!」という見解で終わる物語は、このことを強く印象つけています。
このテーマは、原発など今日の世界にあってとても注目すべき問題で、次作でどう描かれるかと、今から楽しみです!!


www.youtube.com

 あらすじ:
3年前の惨劇以来、人間が放棄したコスタリカ沖のイスラ・ヌブラル島では、ジュラシック・ワールドの恐竜たちが文字通り野生化し、島中に棲息範囲を広げて生き続けていた。
イメージ 3
しかし島の火山活動が活発化し、大噴火が迫っていることが明らかとなる。パークの元運用管理者クレアは、ロックウッド財団の支援・サポートを取り付け、恐竜たちを絶滅の危機から救うため、恐竜監視員だったオーウェンに協力を要請し、救出隊を組織して島へ向かった。
島に到着したオーウェンは、ずっと気に掛けていたヴェロキラプトルのブルーとの再会を果たした。しかしこの救出作戦の背後には、彼らの知らない恐るべき陰謀が隠されていたのだったが…。
 
物語は、前段で火山噴火のなかでの脱出劇を、後段で脱出させた恐竜たちをめぐるサスペンスドラマになります。後段で、しっかりテーマに応えてくれるのですが、子供たちが楽しめるか?と気になります。
このために、本作ではロックウッドの娘・メイシー(イザベラ・サーモン)、実は実娘のクローン人間が登場し、大活躍する設定になっています。
 
前段
冒頭、潜水艇海門をくぐり、海底に出て堆積する恐竜の牙を採集していると、モササウルスに襲われる。誰が、何のために、恐竜の牙を採集しているのか?突然の恐竜出現に驚いた。()
 
マルコムの議会証言にも関わらず政府支援が得られず、クレアはベンジャミン・ロックウッド(ジェームズ・クロムウェル)の支援・サポートを取り付け、オーウエンを探し出してセスナで島に飛び、“ジュラシック・ワールド”のオペレーション室を再起動するまでの一連の行動はテンポよく描かれています。
イメージ 1
マルコム博士にロックウッドがこれまでの活動状況を説明した。オーウエンは参加をどうしようかと迷った。ここでの調教師として、ヴェロキラプトル4姉妹(ブルー、チャーリー、デルタ、エコー)を育て上げる姿をビデオで確認するシーンは感動的!
イメージ 4
オーウエンは、ブルーに会って喜ぶ間もなく、ロックウッド財団(実際の運営者:イーライ・ミルズ)の傭兵隊長ケン・ウイートリー(テッド・レヴィン)に麻酔銃で撃たれ、気を失った。ブルーには麻酔のほかに銃弾が撃ち込まれた。その後、オーウエンはブタ?恐竜()の唾液で蘇生し、火砕流に襲われて走る!走る!という展開。()
 
一方、クレアはオペレーションルームで火砕流とバイオニクスに襲われるが、同行のIT技術者・フランクリン・ウェッブ(ジャステイス・スミス)とともに脱出し、途中でオーウエンに出会った。
イメージ 5
クレアとフランクリンがジャイロスフィアで脱出を図るが、海に落下した。オーウエンが救出に当たった。()
 
ここでの見どころは、火砕流の脅威と恐竜の大脱走火砕流のなかに消えていくブラキオサウルスの咆哮は切なかった!
 
救出作戦と言っても、恐竜を運搬船に乗せ、脱出させたのはロックウッド財団だった。
イメージ 6
オーウエンらは運搬船の出航ぎりぎりに間に合い、そこで瀕死のブルーに会った。ブルーの手術を同行の女性獣医・ジア・ロドリゲス(ダニエラ・ピネラ)が行い、輸血の血液をオーウエンが採取した。血液提供恐竜は、どの恐竜にも合うという血液型のブタ?恐竜だった。() ブルーが輸血を受けたことで、後に、ブルーの遺伝子に異変が起きた。
 
後段
オーウエンはロックウッド財団が運営するロックウッド邸(広大な邸宅に恐竜棟と飼育の為の実験室がある)にやってきて、財団の実質的運営者・イーライ・ミルズに会い、恐竜を脱出させた目的が商売であったことを知った。
 
オーウエンらは檻に監禁されたが、ブルーの力を借りて脱出した。館では、恐竜のオークションが始まり、商いが順調に進み、最後に新種のインドラプトルがオークションにかけられていた。
 
ここからはメイシーの出番。彼女は資料室でオーウエンがブルーらを調教するビデオを観て、すっかりオーウエンのフアンになり、オークションの中止を訴えた。
 
オーウエンはブルーをオークション会場に放ち大混乱に陥れた。調子者のウイートリーが麻酔銃でインドラプトルを眠らせて牙を抜こうとして、体を食いちぎられた。これはすざましい光景で、悪いやつは徹底的に叩きますね!()
イメージ 7
このインドラプトルがロックウッド邸内を歩き回り、メイシーを狙う。怖いですね!このインドラプトルは欠陥獣か?
メイシー&オーウエン対インドラプトルの戦いが執拗に繰り返される。そして、ブルーの助けで、インドラプトルは邸の屋根から落下し、トリケラトプスの頭部骨格に貫かれて絶命した。
 
実験室でガス爆発、ついでシアンガスが漏れだし、クレアは邸内にいる恐竜をこのまま死なせるか逃がすかの大きな決断を求められた。クレアは「逃がそう!」と扉の閉開ボタンを押そうとしたが、押せなかった。これを見たメイシーが、“自分もクローン”と恐竜たちに同情し、ボタンを押して邸外に放った。
イメージ 8
このとき、インドミナスの骨を持って逃げようとしたミルズは、メイシーが逃がした恐竜達に驚き車の下に隠れてやり過して出てきたところをティラノサウルスに喰い千切られ、最期を遂げた。ブルーは、オーウエンが呼び止めるのも聞かず、振り返ってオーウエンを見つめ、闇のなかに去って行った。
感想:
多くの恐竜が出現し、火山噴火という自然災害が加わり、前作以上に、はらはらトキドキの追跡劇、恐怖・アクション作品になっています。しかし、これまでのものと異なるところは、今作のテーマ絡みで、オーウエンがラプドル・ブルーと出会い絶体絶命のピンチを乗り越えていく物語は、無機質な恐竜物語でなく、情感溢れるものになっている
 
主役の恐竜たちは、実にうまく作られ、お芝居をします。しかし、その特性、新種だというがどう改良されたのか、どれを見ても同じように見えよく分からない、覚えられない。() そこでパンフレットを買うのですが、記述がない。次回には、ぜひ改善をお願いしたいですね!()
 
「いつ起きるかもしれない、予想しないことが起きた。神様はそこにはいない。脅威になるのは人類かも。我々は脅威に立たされている」、次作を待ちたいと思います。
***