映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

第27回「禁門の変」


イメージ 6
久光は吉之助(鈴木亮平)に「賦役兼諸藩応接係」を命じ薩摩に帰還しました。この役は薩摩の最高司令官で、吉之助は異例の大出世だったのです。
吉之助は慶喜松田翔太)の「お前の熱い心を俺にくれ」と言ったときの笑顔になんとなく不安を覚えるのでした。
イメージ 7

足元に転がってきた紙くずを提灯を掲げて見ると、「長州の恨みが京を焼き尽くす」「応仁の乱の再来なり」という文が書いてある。「これはなんじゃ?」物乞いに聞くと、逆に「京の町が焼かれるのは本当か」と聞いてくる。
吉之助は「お前は字が読める。侍の本懐は戦をすることじゃなか。民の暮らしをまもること。心配せんでよか」と瓦版の代金だと金を渡して立ち去る。
 
吉之助は、「兵のことは何も知らん、何故軍賦役となったのか」と新八(堀井新太)に疑問を投げると、「戦の戦闘に立たせて殺そうというのでは」と冗談を飛ばす。久光の怒りを思うとあり得ると思うが、「よかよか」と聞き流す。
 
そこに、長州者が「西郷出せ!」と来ているという。出て見ると先ほどに物乞いで、桂小五郎玉山鉄二)だと名乗る。
桂は手をつき、「長州を助けてくれ。久坂(二神光)や来島(長州力)ら過激派志士たちが、御所への出兵準備を進めている。日本中の諸藩を巻き込み大騒動になる。戦になれば京は火の海になるので、一橋様に合わせて欲しい。我々の本義は戦をすることではない。これを伝えたい」と言い出す。
吉之助が「平岡を斬ったのは長州か」と聞くと「長州ではない、この目で見た。だから新選組は長州だけでなく、土佐、肥後、薩摩にも嫌疑をかけている。薩摩には人斬り半次郎という、すご腕の刺客がいる。どうか一橋様にお目通りを」と頭を下げる。
 
慶喜孝明天皇中村児太郎)より禁裏御守衛総督という御所を警備する役を命じられた。これで慶喜は、帝直属の朝臣となった。
イメージ 8

吉之助は薩摩邸に赴き、上洛してきた小松帯刀(町田啓太)に長州の件と桂という長州藩士のこと、人斬り半次郎のことを伝える。「西郷を見張れといわれましたか」と問うと小松は笑う
 
薩摩藩邸。「お三方、俺の相手に」とやってきた半次郎がたちまちのうちに三人を打ちのめす。そこに帯刀が顔を出し「一橋様を狙った半次郎とは誰か?」と聞くと「俺はやっていない」という半次郎。「何故知っている」の問いを無視して去ってしまう。
 
若州屋敷の慶喜。平岡を斬った者の名を聞かされ、「ここまで裏切られるか」と苦笑いをする。
慶喜はふきの手を借りて、吉之助に会いに出かける準備をする。ふきの「西郷様と一緒なら安心です。あの人は立派なお侍、裏切らないでください」というのに「そうか!」と聞き流す。こんなことがあったんですか?このシーン不要では?
イメージ 1

その夜、吉之助は、桂に会わせるため、繁の家の屋敷に慶喜を招いていた。慶喜はヒー様になって踊る。面をつけ太鼓持ちに扮した桂を、ヒー様に「酌をしましょう」と銚子を差し出すと、「侍だな!」と見抜く。こんなことがあったんですかね。ばかばかしくなります!
 
別室で、ヒー様は桂の願書を読む。桂は「無駄な戦を避けるため、何とぞお力をお貸しください」と頭を下げる。
するとヒー様、「わかった」と言い、吉之助は「こんなに易々と」と驚く。「図々しいのはお前だ。わしの前に長州を連れてくるとは。幕府と薩摩、長州が組めば、この世の乱れを正すことができる。共にこの日本国を正そうぞ」と慶喜。これに吉之助と桂がひれ伏す。慶喜はこれを見て“にやり”とする。
 
桂はさっそく、京を追われた久坂ら長州藩士を枡屋という小道具屋に集め説得を始める。そこにおかしなやつが来たというので、店主の枡屋喜右衛門が応対に出ると「お主が言うたか?」といきなり刀を突き付けられる。桂が出て話を聞くと薩摩の中村半次郎と分かり、「斬っていない!西郷先生はよく知っている」ということで、「貴殿の力で長州は救われた。われらは同志だ!」と西郷への伝言を託す。この状況を新選組が見ていた。
 
それから1か月後、祇園祭りの夜。慶喜長州藩たちの謀議計画を知り、「これより巣窟に向かい、一網打尽にせよ。手向かうは斬れ!こちらには薩摩がいる」と指示し、「眺めがいいな!」と“にたり”とする。
イメージ 2

6月5日の夜、新選組長州藩士たちの謀議の場「池田屋」を襲撃した。
激しい戦闘の末の9名が惨殺され、これに激昂した長州藩は三家老が兵を率いて上洛するに至る。これに、慶喜は、薩摩藩はじめ諸藩に広く出兵命令を出した。
 
薩摩藩邸。吉之助が小松に会い「長州は死場所を探している。桂は池田屋にいなかった。どこに行ったか」と伝える。新八は「薩賊」の遺恨を晴らそうと勇み立っている。吉之助が「私怨で戦をするものでない」と諫める。
 イメージ 5
小松が「薩摩の役割は禁裏守護“であり、ここで戦はしてはいけない」と言い、吉之助が「出兵を辞退を願い出る」と出かけるところに、人斬り半次郎が現れる。吉之助は「中村半次郎」(大野拓郎)の名を聞き、昔、半次郎と家族を助けたころのことを思い出し、「よか二才になったのう」と声を掛けた。半次郎はこの言葉に“大泣き”する。ここはかっての吉之助と斉彬の関係にそっくり!()。こんなことを楽しんでもしようがないですね!
 
半次郎は「桂を斬っていない。何で長州と戦争するのか。池田屋で桂に会った、長州と薩摩は同志と言われた」と伝える。
イメージ 3
吉之助が若州屋敷に到着すると、床几に腰かけた慶喜が家臣たちに具足を着けさせ「鉢巻は赤か白か」と決めかねている。() なんでこんなことを自慢気に書くのかわかりません。陣羽織には、葵の紋が染め抜いてある。
慶喜は「長州は武器、火薬を密かに運び込んで、御所を襲う寸前だった。見逃すわけにはいかん!」と、桂に騙されたという。
吉之助は「桂は過激な連中を必死に食い止めていた。民や国を憂いていた。新選組は踏み込まなければ騒動にはならんかった。桂を信じる」と抗議する。「お前は薩摩の軍賦役、何故兵を出さぬ」と激怒する。
そして、
慶喜は「平岡を斬ったのはあろうことか水戸の者だった。将軍にと俺を頼んだ藩だ。だれが敵で、だれが味方かわからん。頼む!お前だけは、俺を裏切らないでくれ」とやさしく言い寄る。これほどにうぬぼれたバカ男だったんですかね!
 
7月の始め、京に入った長州勢は、山崎、嵯峨、伏見の三か所に陣を敷き、御所を守る幕府方と対峙していた。
そして、遂に長州勢が動いた。御所からは長州に退去の勅命は下っている。吉之助は腹をくくった。薩摩からの援軍には、慎吾と小兵衛の姿があった。
 
吉之助は「天子様をお守りするために出陣する。長州を討つことではない、押し返すことだ」と藩士たちを説き、出陣命令を下す。
7月19日早朝、長州軍が御所をめがけて進軍を開始したことにより、世にいう「禁門の変」の火ぶたが切って落とされた。
イメージ 4
薩摩は、九つある門のひとつ、乾御門を守っていた。吉之助のもとに伝令が各所での激戦を伝えてくる。 猛将・来島又兵衛が率いる長州勢が「遠慮はいらん、相手を潰せ!」と、会津・桑名勢を押して蛤門を突破しようとする。
 
長州をこれ以上御所に入れてはならない。吉之助は兵を率いて蛤門に駆けつけ、銃撃戦の末、藩士川路利良泉澤祐希)が来島を討ち取った。
 
吉之助は勝敗は決したと長州兵に「命は取らん。われ等に従ってくれ」と降伏を促すが、薩摩兵に襲い掛かる。これに吉之助が向かおうとして、太ももに銃弾を受ける。こんなことは聞こえないでしょう。戦場を知らなすぎる!
 
戦況を聞いた慶喜は「天子に砲口を向けたは許されん!」と言い、西郷が撃たれたと聞いて「西郷、いま死んでは困る。もっと大きくなれ!俺も大きくなる」と高笑いする。慶喜は西郷は裏切らないと考えている。その根拠はなにか、バカではないかと思えるのですが。
 
長州勢は敗走し、戦火は京の町を飲み込むようにどんどん燃え広がっていく。担架で運ばれる吉之助はこれを見て悲痛な叫びをあげる。
 
禁門の変に至るまでの、慶喜が謀る反幕勢力掃討作戦? 芋の薩摩と長州を相打ちさせるかと、吉之助と桂に見せる慶喜の顔をドキドキしながら見ていました。()  
禁門の戦は、吉之助と来島目線で描かれ、迫力があり、面白かったです! 初陣の吉之助、薩英戦争を戦った戦士を前に、大きな視点で、戦闘目的を明示、これができれば立派な指揮官です。志が違う。大声で叱咤激励、先陣に立つ度胸。しかし、鈴木吉之助がやすっぽいです。
              ***
記事 20180723
鈴木亮平主演の大河「西郷どん」第27話は12・0% 前回から0・2ポイントダウン