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「アリー/ スター誕生」(2018)

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ただのスター誕生物語ではなかったです!

ブラッドリー・クーパーが、クリント・イーストウッドから企画を引き継ぎ監督デビュー、自ら主演し製作と脚本も手がけ、レディー・ガガの映画初主演作です。これだけで観る理由は十分でした。(^)o(^ )
 
何度も映画化されたリメイク、ジュディ・ガーランド版(1954)を観ています。
 
ストーリーは、あってもなくてもよいようなものだと思っていましたが、「“Shallow”という歌詞で紡がれるブラドリーとガガの恋物語」に泣かされました。歌詞がふたりのその場の情感によく合っていた!
 
酒とドラッグで落ちぶれても魅力のあるブラッドリー、これを最後まで愛し続けるガガ。全編、愛に溢れていました。ただのスター誕生物語ではなかったです!
 
ガガは、これまでのイメージとは全く違って、しっかり素顔を見せてくれ、本人は美人ではないというが、とんでもない!美しくて魅力的でした。この作品は彼女の人生のようにも思え、すっかりフアンになりました!
 
ブラッドリーの歌、何といってもカッコいい、すばらしかったです。
 
ふたりの表情のアップ。多用されていましたが、“恋している表情”が魅力的でこれがまた良かった。そして、臨場感のあるライブがすばらしい。
 
あらすじ:
ウェイトレスとして働きながらも歌手を夢見るアリー(レディー・ガガ)だったが、なかなか芽が出ず自信を失いかけていた。そんな時、場末のバーで歌っていたアリーの前に、世界的ロックスターのジャック(ブラッドリー・クーパー)が現われる。彼はアリーの歌声に惚れ込み、彼女を自身のコンサートに招待する。そして、いきなり大観衆が見つめるステージにアリーを呼び込み、一緒にデュエットを披露し、観客からの喝采を浴びる。
これをきっかけにアリーは一気にスターへの階段を駆け上がっていくとともに、ジャックとも深い愛情で結ばれていくのだったが***。             <allcinema
 
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冒頭、ジャクソン(ジャック)・メイン(ブラッドリー・クーパー)が、薬を吸って野外ステージに立ち、大爆音のなかで、「黒い目が凝視している 嘘などつけない・・」と歌い出す「Black Eyes」。いきなりの大爆音と観客の歓声に耳をふさぎたくなりました。(^)o(^ )
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ステージが引け、リムジンで酒を飲みながら、アリーが唄うドラッグバーに。
ここから、ジャックがアリーの歌「ラ・ヴィ・アン・ローズ」に惹かれ、恋に落ちていく過程が、ゆっくりと歌を介しながら描かれます。
 
アリーを別のバーに連れ出し、ジャックが「歌を作るか」と聞くと「作るが歌わない。鼻が大きすぎるから」。() 「いや美しい、君の鼻は忘れられない」とガガの鼻をつつく。( ^)o(^ )
「誰にでも才能はある。しかし、心に響くかは別問題だ。何を伝えたいか、それが君の役割だ」と歌作りを勧める。ロレツの廻らない語りがうまい!
 
このときジャックに客が絡み、アリーの機転で事態は収まる。このあとのジャックの、怪我をしたアリーへの労わり方がやさしい。メロメロになりますね!
お礼にと、アリーが、後に“Shallow”となる一説を口にする。もう、この歌にすっかりいかれたジャックは、アリーをロスのライブに誘います。()
 
アリーは昼間ウエイトレスをしているが、上司から難くせを付けられ、ジャックの誘いに乗ることにします。自家用ジェットでの送迎ですから、アリーはびっくり。
 
ジャックはステージに立つ前に、兄でマネージャーのボビー(サム・エリオット)から「イヤホーンを付けろ!」と注意されるが、これを無視する。シャックの難聴と薬、酒の関係は彼の家族問題に絡んでいるようです。
 
大爆音、歓声のなかで「死に行く親父に言ってやった だから、おれの愛を受け入れろ 正真正銘の愛を・・」と「Out of Time」を唄っているところに、アリーが会場に到着。
「俺の歌より、こっちのがいい」とアリーをステージに引っ張り上げ、アリーの口ずさんだShallow”をアレンジして、歌えと催促する。
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アリーはおどおどしながら歌い始め、会場がどよめく。すばらしい楽曲で、ふたりの歌がいい!
 
ジャックが女性をステージにあげ歌ったのは初めてだと言い、ふたりは完全に恋に陥る。
 
ふたりは、ジャックの故郷アリゾナを酒は止めたとオートバイで訪れ、ツアーを開始する。
ツアーごとに、アリーの名声が上がってゆく。夕日の砂漠を走り、愛を確かめながら、ふたりで歌を作った。
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ステージ上では、ジャックが「忘れないために、あれを唄え!」とアリーをせかす。
「夜の恋人たち。韻を踏めなくても、わたしは忘れない・・」と「Always Remember Us This Way」を唄うアリーを眺め、ジャックは幸せそうな顔を見せる。
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こんなアリーにレコードデイングという次のステップが訪れる。不安がるアリーに、ライブも減り酒びたりになっているジャックが付き添ってのレコーデイング。これも大ヒット。
 
ジャックがメンフスでのライブにアリーを誘う。しかし、ジャックは兄のボビーの忠告も聞かず、ステージ前に薬を吸って、ステージでは歌えず、アリーの歌でなんとか恰好がつくという状態。
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アリーのマネージャー:レズ・ガヴロン(ラフィ・ガヴロン)から自分の言うことを聞けと文句が出る。でも、アリーはジャックが心配と無視する。
 
ジャックは親友のジョージ(デイブ・シャベル)の意見で、アリーをライブには誘わないことにして、ギターの弦を切りこれで指輪を作ってプロポーズ。二人は結婚する。
 
ジャックはアリーのマネージャー・レズと話しをつけ、「嘘は見抜かれる。いつかは見放される。心配せずに歌え!君の歌は天から授かった贈り物だ!」とアリーをさらに上に押し上げる。これが恰好いい!
酒と薬から抜けられないが、アリーへの愛を絶やすことはない。アリーもこれに応えている。
 
アリーは遂にグラミー賞に輝くが、授賞式の壇上で失禁するジャックの醜態にも臆することなく、「私が授賞できたのは彼のおかげです。私は生涯一緒に歌います。夢が叶いました!」と気丈に挨拶します。舞台を降り、ジャックの下着を脱がせるアリー、・・・涙です。
 
ジャックの治療中、アリーはジャックが自分の歌に曲をつけていることを知り涙します。
アリーはジャックを側に置きたいとマネージャーのレズに提案するが断られ、今後のツアーをキャンセルする。
レズは病院から戻ってきたジャックに「別れてくれ!」と申し出る。
 
アリーは、最後のツアーだからShallow”を一緒に歌って欲しいと提案するとジャックは「歌おう! 会場で会おう」と約束した。
 
当日、「夫ジャックをお守りください!」と祈ったが、そこにジャックの姿はなかった。ジャックはアリーの歌のなかで生きることにした。
 
アリーはひとりで「夫のジャックに拍手を」と“Shallow”を唄った。そしてジャックの死を知り悔やむのでした。
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ラストのジャック追悼コンサートで、ガガが唄う「I”II Never Love Agin」には、ふたりが出会ってからの全シーンが詰まったもので、圧巻のパフォーマンスでした。すばらしい作品でした!!
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        シャロウ「アリー/ スター誕生」愛のうた(歌詞付き)
                             「I”II Never Love Agin