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第4回「小便小僧」

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あらすじ:
高師のマラソン大会で3位となった四三(中村勘九郎)。表彰式で憧れの加納治五郎(別所広司)に声を掛けられさらに発奮し、むちゃな練習を敢行する。その頃の加納は日本初のオリンピック予選開催を前に山積する難問を抱えていた。頼みの綱の三島弥彦生田斗真)もあてにならない。
志ん生ビートたけし)は加納の苦労を弟子の五りん(神木隆之介)に語るうちに酒を飲んでしまう。ほろ酔いで高座に上がった志ん生が語る噺は***。
 
タイトル前に、長距離競争に合わせ、競技前に小便する四三、金の工面と三島弥彦生田斗真)にオリンピック参加を説く治五郎、アベベの走りをTV観戦しながら酒を飲む志ん生播磨屋に足袋を買う清さん(峯田和伸)と5人の行動を関連付けラッシュで見せて、本題でその結末をという風変わりなオープニング。 面白い小種一杯のドラマでした。早い、早い、テンポが良い!
 
今回一番のエピソードは新しい小便小僧の逸話誕生です。() 四三は秋の長距離競争に立小便をして3位になり、これの挽回に水分を取らないで走るという脂抜き走法を試行。この方法でぶっ倒れたという今では考えられない対策。勘九郎さんのユーモラスな演技に大笑いましたが、バカに見えました。() あまりの減食で心臓パクパクの映像が面白い。
なんでもやってみるというのが後の偉大なランナー金栗を作ったというが・・・。
 
勝つために履物は足袋にし、長く播磨屋との繋がりが出来た。この播磨屋には志ん生の弟子・五りんの彼女・智恵(川栄李奈)の母が昔し働いていたという。川栄李奈さんがセリフのある智恵役で登場、「わたしがアベベと結婚すれば“阿部”千恵子」()。川栄さんに期待したいですね! いずれ“のん”さんが登場するでしょう。視聴率を上げるには、この方法しかない!
 
オリンピック予選会の会場建設に米国帰りの大森兵蔵竹野内豊)が、その妻アメリカ人日本名「安仁子」(シャーロット・ケイト・フォックス)を日本語通訳として参加する。安仁子の挨拶が岡山弁の「くっそったれ!」には笑った。
 
資金調達に走る治五郎、しっかり弥彦を説いたが兄・弥太郎(小澤征悦)・母・和歌子(白石佳代子)の大反対でオリンピック参加を取りやめ資金工面もできない。ついに治五郎が採った手段は、借金、そして返さなという決心。() 
 
ほろ酔いで上がった高座で志ん生は、演題は芝浜であったが、どう間違ったか日本で初めてのオリンピック予選会の話で、四三が迷子になったという落ち。
志ん生の落語が面白くない!時間稼ぎになっている!
 
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明治4310月、東京高師の恒例行事「秋の長距離競争会」。四三は意気込むばかりに、レース直前に小便したくなり、立小便しているうちに、スタートの号砲が鳴って遅れてスタート。
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しかし、編み出した呼吸法で他の生徒をごぼう抜き、途中でわらじが解けたが、裸足になり、6里の距離を走り切り、3位でゴール。志ん生のおちは「テープを張るのが間に合わなかった」笑えない。
 
競技コースは明治の風情が一杯ですばらしかった。美術部のすばらしい働きです!
 
表彰式で加納校長から銅ネタルが付与され「君は予科か?」と聞かれるだけだったがいたく感激、予科3位は始めてだった。これが四三のマラソン熱に火を着けた。
 
早速、このことを「走ることが楽しくてしようがない。熱中すべきものを見つけた」と家族に知らせた。ここで出てくるポストが洒落ていた!ちゃんと鍵がかかるとは!
 
喜んでくれると思ったら兄・実次(中村獅童)から「感違いするな、勉強するために東京に行かせた。走るためではない!」と叱りを受ける。まだ自分の身体が弱いと馬鹿にしていると、スヤ(綾瀬はりか)の「丈夫な身体の使いかたは、自分できめればいい」を思い出し、これからも走ると決めた。ヤスが歌う熊本自転車節が夢の中でも聞こえてくる。()
 
そして勝つためになさねばならぬこととして、寮の食堂で飯喰いながら考えた。
1レース中に小便しない。
2わらじに代わるもの履物を見つける。
3スタミナをつける。
 
早速、3からスタート。徳三宝を見習い飯を一杯食べることに決めた。
 
「どこまで走れるか限界を知りたい」と、本科になっては徒歩部に入ると決めた。
一方美川(勝地涼)は、高師の高慢ちきな教え方がつまらんと批判したところに遼頭永井(杉本哲太)が現れ、坊ちゃんの一節「人間は好き嫌いで働くものだ。力でねじ伏せるのは間違っています」と彼に激しく抗議したことで劣等生の烙印を押された。
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四三は本科に進み、徒歩部に入部しマラソンに取り組む。部長は可児(古舘寛治)。さっそく部の仲間、橋本三郎や野口源三郎らと豚鍋をつついてスタミナの補充に努めた。
 
2は、運動靴は舶来品ということになり高価で四三には手が出せずこの問題は解決していなかった。
 
昭和35年、志ん生TVローマオリンピックを観ていると、そこにやってきた小娘が「アベベは凄い!裸足で走っているでしょう。東京に来るんでしょう」という。小娘は阿部知恵(川栄李奈)と言い、五りんが弟子にしてくれと訪ねてきたとき付き添っていた娘。「わたし、アベベと結婚するとアベベ千恵子」という。笑えない! 酒を飲もうとすると止める。
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四三は足袋で走ろうと、大塚仲町にある「播磨屋」という足袋を扱っている店を訪れた。店主の黒坂辛作ピエール瀧)から足袋を買って走ってみると快適で、砂利道でも痛くなかった。以後、四三と播磨屋は長い付き合いとなる。陸王の「こはぜ屋」です。() 四三の足の寸法を測る小僧の演技がなつかしかった。よく手の入ったドラマです!
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明治44(1911)106日、治五郎はストックホルムオリンピックの参加選手選抜のための予選会開催を発表した。マラソン25マイル10里。四三にとっては未知の距離、日本橋から横浜だった。
 
四三は新聞でこれを知り挑戦することにした。橋本と野口も参加し練習が始まった。

三人は予選会に向けて「脂抜き走法」に取り組み始める。これはできるだけ汗をかいて体内の水分を出し、身体を軽くして走るというもの。
四三たちは徹底的に水分を断った。お茶も飲まず、みそ汁は具のみ、走り込んだあとの唾さえ飲み込まなかった。()
一方、天狗倶楽部の連中はビールをラッパ飲みで気勢を挙げている。
 
志ん生は酒を飲んでいて、五りんがやめろというのに、「芝浜」を練習するふりで、やめたら夢になるからと、一番いいのはこれと酒を飲む。(笑)
 
弥彦は兄に呼びつけられ「予選会さんぞ止めろ」と忠告される。弥彦は「止めるが東京オリンピックには参加したい」と言い、「スポーツが世の中を図る物差しになるかもしれない」と抗議するが兄は受け付けない。昨日は大坂選手が女性プロテニス順位1位になった日で、世界の目を日本に引き付けました。弥彦は100年先を読んでいましたね!
 
この頃、治五郎はオリンピック予選会の準備に追われ、羽田の競技場つくりは、大日本体育協会理事・大森兵蔵(竹野内豊)の指導に従って進めていた。
大森はアメリカに留学し体育を学んだ岡山県出身者です。アメリカで知り合った女性と結婚し、日本名を「安仁子」(シャーロット・ケイト・フォックス)と名乗っていた。
 
大森兵蔵と安仁子の物語だけでも大河になります!!
 
弥彦は予選会に出ない、東京オリンピックを目指すと言い、融資も兄が出さないという。治五郎はまた借金。病院で韋駄天は出ないかもしれんと暗い気分に浸る。
 
そのころ、脂抜き走法を始めて6日目に野口と橋本が耐え切れず水を飲んでしまう。四三は8日目に異変が起きた。風呂場で冷水浴のあと失神し、地獄の苦しみに会った。() 映像が面白い!
 
仲間に支えられて食堂に運び込まれ、そこで砂糖水を立て続けに3杯飲み干した。さらに徳が食べていた蜜のかかったかき氷も食べてしまった。
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志ん生もこれに合わせたように酒を飲んだ!
 
四三は間もなく回復し、これまでの反省として「自然に従う」という教訓を得た。食べたいから食べる、走りたいから走ると要求どおりに行動するのが最良であると。
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そんなことはやってみなくてもわかるが、やってみるのが四三。これが彼を偉大なランナーにしたと。()
 
迎えたオリンピック予選の1119日。四三、野口、橋本ら徒歩部の面々は、曇天の羽田海岸近くをさまよい歩いていた。
 
酔っ払った志ん生はそのままで高座に登り、芝浜の演題がオリンピック予選の話になり、四三たちは迷子になっていたと・・。
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記事 20190128
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