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映画「めんたいぴりり」(2019)

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ブロ友さんに教えていただき、“うまか”博多辛子明太子の歴史を知りたくて観ることにしました。
 
博多辛子明太子を日本で初めて製造、販売した「ふくや」の創業者・川原俊夫さんをモデルに同名テレビドラマ(2013)の映画版。
戦後大陸から引き上げ、昭和30年代に博多中州に見せを構え、釜山の総菜であった明太子に改良に改良を重ね、博多辛子明太子を作り出すまでの、創業者海野俊之夫妻の生き方を綴ったハートフルな物語。
 
“うまか”博多辛子明太子という言葉に、きっとこの物語の主人公浅野さんに喜んで頂けたと思います。( ^)o(^ )
嘘がなく豪快で、ちょっぴりはつがしがり屋、一緒に飲みたくなるような人でした。奥さんはそれに輪をかけるような豪快な九州女性でした。 
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監督は江口カンさん。海野夫妻を博多華丸さん、富田靖子さんが演じます。共演に斉藤優柄本時生中澤裕子・でんでんさんらを配しています。
 
うまい明太子の味を作るには、大変な時間と努力があったことを知りました。それを支えたのは、海野さんが「うまい」という言葉を聞くことが唯一の生甲斐だったということ。
いろんな人に食べてもらっては感想を聞く。まずいという言葉に「ありがとうございました」と礼を述べる姿勢でした。
 
その原点は、飢餓のなかで戦友に食べさせた幻の明太子。食べられず亡くなった戦友への想いだったんですね。そして同じように飢餓でなくなった少女への想い。この作品に戦場シーンが出てくるとは思いませんでした。とてもよかった!
 
海野さんの座右の銘は「明太子で幸せにする」「地球の平和を守る。一緒に守りましょう」。まさに、戦争体験から出た言葉でした。
 
戦後、焼け野原になった博多の街に、暖かく受け入れてもらえたという感謝の気持ちに泣けます。
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博多の街のためなら全財産を投げ出す、博多あっての「ふくや」に徹しています。博多名物「山笠」、先頭になって祭りを支えます。奥さんは、食べるものが無くなっても、これには口を挟めません。
西鉄ライオンズ、奥さんが命がけで支えます。()
 
そして明太子が完成したとき、特許をとらなかった。みんなでうまい明太子をつくって博多が栄え、皆が幸せになれるという度量。泣けます。
 
当時の貧しい人々、路地で飢えた人や事業に失敗した人には恵みを、貧しい子には足長おじさんになって懸命に支える人でした。この人が作る明太子なら不味くても食べたいですね!!
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続編があるようですので、期待しています。
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