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「キャプテン・マーベル」(2019)

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オスカー女優のブリー・ラーソンが、マーベルスタジオが生み出した最強のヒーロー、女性戦士を演じるという。「ルーム」(2015)であんなに苦しんだか弱き女性がどう変身するのかと、この作品に駆けつけました。(^)o(^ )

めちゃめちゃに強いヒーロー誕生! ミステリアスで今の世界を映すかのようなストーリーが面白かった!

監督は「ハーフネルソン」「ワイルド・ギャンブル」のアンナ・ボーデン&ライアン・フレック。アンナ・ボーデンはマーベル映画初の女性監督となります。共演はサミュエル・L・ジャクソンベン・メンデルソーンクラーク・グレッグらでとても豪華です。

物語の舞台が1990年代。主人公   “ヴァーース”(ブリー・ラーソン)は、宇宙帝国クリーの特殊部隊スターフォースに所属する女性戦士として活躍中。
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事故で失った記憶に悩まされるなかで、指揮官ヨン・ロッグ(ジュード・ロウ)のもとで特殊任務中に衛星人スクラルに捕らわれ脳内記憶を調べられる。スクラルは、ヴォースがかって地球人“キャロル・ダンヴァース”という名で軍の機密プロゼクトに携わっていたことを突き止め、その謎を解くため地球に向かう。彼らを追ってヴォースもまた地球へ。レンタルビデオショップに落下、ここで若きシールドのベテラン捜査官フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)に出会う。
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フューリーの力を借りて、彼女は「ペガサス計画」の研究者マー・ベル博士(アネット・ベニンング)と深く関わっていたことを知る。自分の記憶を狙う目的と相手が明らかになった彼女は、地球人としての正義に覚醒し、博士の遺志を継ぐためキャプテン・マーベルとなり、真の敵と壮絶な戦いに挑む。そして、次作   「アベンジャーズ/エンドゲーム」(20194)につなげるという物語。
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何故ここでMCUシリーズ最強の女性ヒーローが登場したのでしょうか。次作との関連が主たる理由でしょうが() あえて!・・・、

1990年代という時代背景。
彼女は米空軍のテストパイロットであったという記憶。F-15 に搭乗するキャロルは恰好よかった。憧れますね! しかし戦闘には参加できなかった。
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陸軍でも海軍でも同じで、体力がない、女性を守るために第一線には立たせられないという男性側からの暖かい配慮?でしたが、女性はこれが侮辱と映ったようで大きなウーマン・リブの渦となり、今も続いている。
本作はこの問題に対するマーベルの回答。遙かに男性ヒーローを凌ぐ強い女性の登場が今に連なるという設定がすばらしい。( ^)o(^ )

何故彼女は地球人としてヒーローになるべく覚醒したのか。

ヴォースはシールド基地資料室でローソン博士(本名:マー・ベル)の研究資料を見つけ、かっての同僚マリア(ラッシャーナ・リンチ)を訪ねる。そこで、自分の名は“キャロル・ダンヴァース”で、身の危険を感じた博士脱出時のパイロットであったことを知る。機の墜落炎上で強力なエネルギーを浴び、死の間際に4次元キューブの在処を明かした博士の記憶を取り戻す。
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さらに、自分を追ってきたスクラル軍人タロス(ベン・メンデルソーン)から、彼らがグリーとの戦争で難民となり博士の支援で生かされてきたことを知る。昨日まで敵と思っていたタロスが?というこの複雑さが面白い。

グリーが仕掛ける戦争が難民を生んでいることに気付きこれを救済しようとするキャロルの考え方は、現在の難民問題が深く絡んでいて、奇想天外な噺のなかに、こういう現実世界の「戦の仕組み」を持ち込んでくるところが面白い。

4次元キューブを受け取りにマー・ベルのラボを訪れタロスの家族に会うが、追ってきたスターフォースに捕らわれる。クリーの精兵として生きる術を与えてくれたスプリーム・インテリゼンス:   ウエンデイ(アネット・ベニンング)への想いと地球で必死に自分の意思で生きようとした記憶のなかで、「グリーの正義」を離れ地球人としてマー・ベル博士の意思を継ぐと決心。地球と難民のために戦うキャプテン・マーベルの誕生でした。アネット・ベニンングの2役というのも紛らわしい。()
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マーベルは自由に宇宙を飛べ、強力なフォトンブラストで宇宙船を破壊し、同時多数発射ミサイルをも撃ち落とすという強力な武器をもっている。何よりも地球人の心と大きな使命感を持つ、MCUシリーズ最強のヒーローとなる。
 
ヴァースの記憶が明らかになる前段、誰に追われているか、誰が敵なのかとミステリアスで面白かった。
ここからのバトル、アクションはSWのオマージュ。ヴァースとヨンの関係がひっくり返り、ヨン・ロッグ:ジュード・ロウの変化のある演技を楽しみました。
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また、フューリーとキャロルが息の合ったバデイになり楽しませてくれました。
猫のグース、空軍基地のペットでしたが、フューリーとキャロルになつきともに行動。危機にあっては化け猫となり、立派に役割を果たしました。番外編では、グースが4次元キューブをフューリーの机に吐き出す。

ブリー・ラーソンの演技。この作品に欠かせない、ヴァースが失った記憶にもがき苦しみ、地球に戻って生気を取り戻していく演技。とてもよかった。そして、しっかり鍛錬して撮影に臨んだでしょうが、アクションも無難にこなし美しいヒーロー誕生となりました。次作が楽しみです。

記事 20190327
アベンジャーズ エンドゲーム」の上映時間が、マーベル映画史上最長となる3時間2分となりそうだ。
 
米映画館チェーンのAMCは、誤って同作の上映時間を3時間2分と表示(現在は削除されている)。その後、米オンラインチケットサービスのFandangoが、公式Twitterを通じて同作の上映時間が3時間2分であると認めたことから、信憑性が高い。
 
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」に続きメガホンをとるアンソニー・ルッソジョー・ルッソ監督コンビは、これまでの取材で3時間越えの可能性を示唆。今年2月の取材でも、ジョー監督は「この映画は(マーベル映画の)これまでの22作品のクライマックスとなる」「複雑な物語を描くだけでなく、それぞれのキャラクターの感情的な変化を描こうとすると、ある程度の上映時間を費やすのは仕方がないんだ」と説明していた。
 
また、マーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長も、3月の取材で「この映画を語るうえで必要な上映時間になるだろう」と寛容な姿勢を見せていた。ちなみに、これまでのマーベル映画で史上最長は「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の2時間40分。「アベンジャーズ エンドゲーム」は、426日から全国で公開。
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