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「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015)

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アベンジャーズ/エンドゲーム”は、敵サノスによって歪められた世界を時空を超えてインフィニテイ・ストーンを集め、再びサノスに挑むという11年間にわたるヒーローたちの生き様が詰まったもので、“エンドゲーム”という単体の物語ではなく、彼らが関わった全作品に光を当てた物語になっています。“エンドゲーム“は過去作品を予習すると一層深く楽しめますが、逆に観たあとでこれまでの作品の位置付けや面白さを再発見できる作品でもあります。このような視点から観た、55日TV朝日系ネットで放送された本作の観賞所見です。
 
トニーが、“前作”「アベンジャーズ」(2012)で描かれた、宇宙からの脅威に対処しようと人造人間の開発を押し進めるが、彼ら(ウルトロン)の暴走で危機に陥るヒーローたちが力を合わせて事態を収め、改めて絆を深めるという物語。
特に、ワンダ・マキシモフによる意識混乱の術で戦意を喪失したヒーローたちが見た幻覚が大きなトラウマとなり、これが「エンドゲーム」のなかで彼らの人生の終焉になっていることに驚きです!
 
トラウマに見るように、ヒーローたちは強そうですが本性は愛に満ちた、やさしさに溢れる、弱いやつらなんです。しかし、「世界平和のために」という使命感が彼らをヒーローに押し上げていることが分かり、感動します。
そして、ブルース・バナーとナターシャの恋、クリントとナターシャの絆が「エンドゲーム」の悲しい結末にダブリ、泣けます。
バトルでは、
韓国におけるカーチェイスヨハネスブルグでの「ハルク・バスター」とハルクに格闘シーン()、ソコヴィアの街全体が空中に持ち上がるシーンやここでの壮大な戦闘シーンなど、これまでにない見ごたえのあるものでした。
 
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ロキの杖(セプター)を使って人体実験を行っていると知ったアベンジャーズが先手を打って、ヒドラの研究施設(東欧ソコヴィア)を襲撃することから物語が始まります。敏捷な戦闘行動で引きつけられます。
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ここで作られたワンダ・マキシモフとピエトロ・マキシモフが襲い掛かってくる。特に、ワンダは意識を混濁させ戦意を失わせるという、アベンジャーズにとってこれまでに経験したことのない能力を持っていた。
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戦闘は、リーダーのバロン・ストラッカーの降伏とロキの杖を確保するという形で、勝利に終わった。しかし、ハルクはワンダの技で戦意を失いナターシャによる音楽療法で回復していくことになる。前作に引き続き、このことで一層ナターシャはバナーへの恋心をつのらせる。
トニーもワンダに襲われ、「アベンジャーズ全員がサノスの領域でチタウリ軍団との戦いに敗れ、瀕死のスティーブがトニーに、『僕らを救うことができたのに、なぜ諦めた』と責める」幻覚を見た。この幻覚・トラウマにより、トニーが本格的に人造人間の製造に乗り出す。
 
この幻覚は、「エンドゲーム」の冒頭で宇宙を漂っていたトニ―が地球に帰還した際に、迎えるステイーブに「世界を守るには君のアーマースーツが必要だという君がいなかった。信じられな!この嘘つきめ!」と悪態をつき、家庭に籠りアベンジャーから身を引くことになる。しかし、タイムトラベル装置を開発し壊れかかった友情を回復させ、この幻覚・トラウマを克服するかのようにアベンジャーズのために命を捧げることになります。この幻覚がトニーの人生の終焉でした。泣けます!
 
研究室で、トニーは皆の反対を押し切り、ロキの杖の宝石を人工頭脳に使って人造人間を作っていた。
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戦勝祝いで、ソーの斧を持ち上げられるかと力自慢をする。最初に挑んだトニーは持ち上げられない。次の挑んだステイーブも持ち上げられない(持ち上げない)。これはトニーへの心遣いでした! このシーンが「エンドゲーム」では、ステイーブがソーの投げた斧でサノスに立ち向かうシーンに繋がっています。( ^)o(^ )
こうやって遊んでいる間に、研究所では、試作中の人造人間が人工頭脳をもつ“ウルトロン”として目覚め、アベンジャーズの前に現れ「世界平和のために戦う。あなたたちのやりかたは間違っている」と挑戦状を叩きつけロキの杖を持って、ソコヴィアの研究所へと逃走する。
 
ウルトロンは、ソコヴィアの研究施設で、ロボット軍団・ウルトロン・セントリーを創設。さらに肉体強化のため世界最強の金属:ヴィブラニウムを求めて超文明国ワカンダに渡る。これを探知したアベンジャーズがワカンダに向かい戦いになる。
ワンダによってソー、スティーブ、ナターシャが幻覚を見せられ戦闘不能となる。
ソーは「お前は全てを破壊すると叱責する父」の幻覚。ステイーブは「戦争が終わった、家に帰れるねと言うペギー・カーター」の幻覚。そしてナターシャは「バレーダンスをしていて、普通の生活がしたいという自分」の幻覚を見る。
「エンドゲーム」では、彼らはここで見た幻覚・トラウマを克服するように人生を終えます。
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さてハルクですか、ワンダの技で、とんでもない凶暴性を発揮し敵味方区別なく襲うという大暴れで、街を破壊していく。トニーはハルクバスターに乗り「眠れ!眠れ!」とハルクを鎮める。このシーンには大笑いです。
 
街の破壊という市民に大きな損害を与えたことで、アベンジャーズは一時、クリント家に退避して、ウルトロンの出方を見守ることにする。
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ここで、クリント夫婦の仲睦まじい光景を目にして、チームの皆が恨めしそうにする。() 
ついにナターシャが想いをバナーに告白し子供を作れない身体であることを打ち明ける。しかし、バナーは、自分の体が普通でないとナターシャの申し出を断る。しかし、このあともナターシャは諦められずバナーに近づくが、これを無視するバナーの姿が寂しそうで辛いですね!
「エンドゲーム」でクリントがソウル・ストーンを持ってヴォーミアから帰還した際、「ひとりか、ナターシャは?」と真っ先に聞いたのはバナーで、死を知って泣き、「俺がサノスを倒す」という言葉には、ナターシャへの想いがありましたね!泣けます。
また、ナターシャはクリントを何度も救ったが、ここで彼の家族のことを知ったことがヴォーミアでソウル・ストーンを得るために死を選んだと思われ、彼女の優しさに泣けます!
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ウルトロンは韓国ソウルに脱出し、チョ博士により手に入れたヴィブラニウムを用いた細胞再生装置(クレードル)で最強の人工肉体つくりに取りかかる。
一方、アベンジャーズの研究所にニック・フューリーが現れ、ウルトロンを倒せと助言をする。アベンジャーが再びウルトロンを追う。
韓国にやってきたステイーブ、ナターシャ、クリント。逃げるウルトロンのトラックに飛び乗ったステーブ。これをオートバイで追うナターシャ、ヘリで支援するクリント。すざましいカーチェイスを見せてくれます!
アベンジャーはチョ博士、ワンダーと弟・ピエトロを確保したが、ウルトロンはナターシャを捕えて逃げ延びる。ナターシャはのちにバナーによって救出される。
 
トニーは、ステイーブの「あまえの先回りがチームを危険に陥れる」という忠告を無視し「戦いを終わらせるために必要だ」と、チョ博士の力を借り、ウルトロンより能力の高い人造人間ヴィジョンを生み出す。
 
アベンジャーズは、ワンダ、ヴィジョン、ピエトロを加え、ウルトロンの計画を阻止するため、再びソコヴィアへ向かう。ウルトロンはソコヴィアの街全体を空中に持ち上げこれを隕石として対抗しようとしていた。
街にウルトロン・セントリーが放たれ、アベンジャーズと交戦になる。クリントが「何をしたかは問わない。戦え! 外に一歩でたら君はアベンジャーだ」とワンダを激励。これでワンダ、そしてヴィジョンがすばらしい活躍を見せる。
 
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浮き上がった街が急降下し始めるとソーとトニーによって空中で破壊したが、クインジェットを奪ってウルトロンが脱出を図る。
ハルクは脱出するウルトロンを追い上空に。戦が終わり、ナターシャが呼びかけるが、ハルクは通信を切りどこかへと去った。
 
戦を終えたアベンジャーズ。ソーは、「洞察の泉」で体験したインフィニテイ・ストーンの脅威を訴え、アスガルドへと帰還した。バートンは愛する家族のためにアベンジャーズを去り、そして、今回の悲劇の発端をつくったトニーもまたアベンジャーズから一時的に離脱する。
ステイーブとナターシャが、基地でヴィジョン、ワンダ、そしてローディ、サムを鍛えることになった。
 
本作が「エンドゲーム」の結末に大きな関りをもっていて、この作品を観ることで、「エンドゲーム」での、ヒーローたちの生き様が理解でき感動します。
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