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「ザ・ファブル」(2019)

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岡田准一さん主演作、観なければならない義務があると駆けつけました。() とても高評価でほっとしています。しかし、ちょっとこれに乗れない気分です。多分、ストーリーの浅さではないかと。
 
裏社会で伝説と恐れられる殺し屋“ファブル”ことアキラ。幼少の頃から技を叩き込まれた彼が、1年間の殺し屋休業を命じられ、一般人に扮して「ふつうの生活」を送ることに。超一流の殺し屋ファブルは、はじめての平和な日常を、無事過ごすことが出来るのか・・・。
 
原作は南勝久さんの同名コミック。未読、「いまいちばんおもしろい」と評判とのこと。監督は「めんたいぴりり」(2018)の江口カンさんです。きっと笑いの多い作品だと期待していました。
 
ファブルを演じるのは、当代きっての武闘俳優岡田准一さん。アキラの相棒ヨウコに木村佳乃さん、アキラが初めて出会う「一般社会の女性」の“ミサキ”に山本美月さん。うさんくさい黒い世界に棲む福士壮太・柳楽優弥向井理・佐藤二郎・安田顕佐藤浩市さんという豪華俳優陣のお出ましです。おかしな作品にはなりようがない布陣でした。( ^)o(^ )
 
ストーリーはいたってシンプル。天才の殺し屋とはいかなるチャラクターの男か。その男が一般世間でくらし、世話になった人が身に危険性が及ぶ窮地に陥った場合、人を殺すことを禁じられた彼がどう救うかが描かれます。
 
ファブルの殺し屋としての力量は、冒頭の外国人マフィアと日本の裏社会の面々の宴席に、ファブルひとり乗り込み十数人を一気に殺害するシーンで、何故殺さなければならないのか分からないが、岡田さんの格闘家としての高い身体能力を見せつけてくれます。( ^)o(^ )
これは引き続き、一般人として世話になる“真っ黒カンパニー”の会長・浜田(光石研)、社長・海老原(安田顕)に殺人者としての力を見せるシーンで、目の前の机を飛び越えて海老原も首をわし掴みし、同時に隠しもっていた拳銃を奪って浜田に狙いをつけるという暗殺シュミレーション演技、とても素早くてわけ分からんかった。() これが実録だというから、岡田さんの格闘演技は凄い。しかし、一般人として過ごすのにこのカンパニーに世話になるというのが分からなかった。()
 
ことがうまく運んだ場合、“ジャッカル富岡”の動画を見て目を剥き奇声を上げる、まるで幼児です。ファブルというのは、よく分からないが純粋無垢で、幼児性のある“サバン症候群“の一種らしい。()
 
ファブルの日常。寝るときは、ベットに人型をつくり風呂の中に全裸で寝る。室内で過ごすときは真っ裸。沢山岡田さんの裸シーンがあって、クドカンさんの作品かと思いました。()
食事の仕方はサバイバル時代のまま。サンマは頭から食べる。枝豆は皮を付けたまま口に。舌が敏感、猫舌、“あちち”と大げさな演技。()
 
ミサキの紹介でデザイン会社に就職。ここで試しに書いたアキラの絵。キリンの斑点が渦巻き模様、シマウマの柄がピアノの鍵盤。これを社長の田高田(佐藤二郎)が天才だと派手に褒める。本人もその気になって家で素っ裸になり、マスコットのインコを頭に乗せて、奇声を上げる。()
 
このキャラクターを真面目な岡田さんが大げさにコミカルに演じてくれますので笑えます!
 
黒島カンパニーの社員で、ムショ帰りの小島(柳楽優弥)がミサキ(元グラビアアイドル)の弱みに付け込んで花売りに誘う。これを知った社員の砂川(向井理)が、ファブルを着け狙うプロの殺し屋・フード(福士壮太)を雇い、小島を利用して社長・海老原の追い落としを画策。
 
これを知ったアキラが、普通の人間としてやらねばならぬ人助けと、ゴミ収集所に匿われたふたりの救出に向かう。絶対に人を殺さず救出するため、いかなる手段を講じるか・・・。冒頭以上の格技を期待したが・・。
 
本作のクライマックス。アキラはおもちゃの銃を振り回し、頭脳スキルと高い筋肉スキルで、群がるやからを吹っ飛ばす。となるかと思いきや、なかなかの苦戦でした。()
 
救出された小島。兄弟のような仲だった社長・海老原が下した小島の処分は、普通の人間になれない者への見せしめと、厳しいものでした。ここにきて、柳楽さんが「時代遅れですまんかった兄貴!」と海老原に見せた笑顔に泣けました。
出演者皆さんの演技はすばらしかっただけに、悔いの残る作品でした。
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